探究学舎・宝槻泰伸氏「今日から塾をやめてみた」を親目線で読んでみたら、わが子とのこれからが見えてきた!

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今子育て中の保護者が、わが子に一番に望むことと言われる「子どもの自立」。それをかなえる最短最良の道が、塾に通い、受験に合格して、優秀な学校に入学することだといままで多くの親たちは思っていました。でも時代は令和となり、これからを生きる子どもたちにとって、その考えが本当の幸せにつながるのでしょうか。

そこで、「受験も勉強も教えない塾」として、学校や教科書では教えてくれない、さらに教科といった従来の区分けのない自由なテーマで、毎回子どもたちを熱狂させ、子どもたちの心に「驚きと感動の種をまく」ことで知られる東京三鷹にある探究学舎代表・宝槻泰伸氏監修の『今日から塾をやめてみた』から、わが子の本当の幸せについて考えてみることにしました。

「知力、思考力」がそれほど高く評価されない時代へ

現在の学校教育では「与えられた課題を解決する力」を育むことを求められるため、知識や思考力に秀でていることが良しとされています。そのため、それ以外の音楽的表現力や、運動神経やコミュニケーション能力などがどんなに秀でていても、知識と思考力に劣る子どもは「勉強ができない」と位置付けられてしまいます。

でも、これからその価値観は変わっていきます。子どもたちの未来には、親である私たちの知らない仕事がたくさん存在し、多くの子どもたちはその新しい仕事に就いていくことでしょう。

そんな中で、いい会社に入るための従来の学びをしてきた子どもだけではなく、誰もしたことのない経験、探究を続け、新たなものを生み出すことのできる人間の価値が評価されるようになるのだとこの本には書かれています。今はピラミッドの下の方に置かれている能力も、知識や思考力と同等であり、すべてがフラットになるというのです。

 

これからは「学ぶことの意味が」変わってくる

塾に入りいい成績を取っていい学校に行き、そしていい会社に入る。それはそこそこ安定した生き方ですが、仕事をすることが就職することとイコールではなくなってきているこれからの時代は、いい会社に入るための条件としての学歴の価値は、目減りしていくといいます。

独立したり、フリーランスでやっていったり、起業したり、または海外に住んで仕事をするなど、以前と比べて働き方はだいぶ自由になってきています。私たち親が育った時代から、世界は目まぐるしいスピードで変化していく中、子どもの特性を理解せず、単に自分の経験から、塾に通っていい学校に進学させることが親として正しいことなのでしょうか。「私は時代遅れなのかもしれない」と立ち止まり、一度自分の価値観を疑ってみることも必要だというのです。

 

子どもは、楽しければ学ぼうとする

学校の成績が悪いから「うちの子は勉強嫌いで…」という親は多いものですが、子どもは「おもしろければ学ぼうとする」といいます。子どもが嫌いなのは、退屈なことであり、それはテレビであればニュース番組で、勉強であればドリルのような繰り返しの単調な作業です。一方で子どもにとって楽しいこととは、マンガやオンラインゲームといった、ワクワクして快感を刺激されるものです。

親は子どもに、普段の生活から多くの学びを得てほしいと願いますし、一方で子どもは毎日ずっと楽しいことをしたいと望みます。お互いのその思いは相容れないように見えますが、子どもをワクワクさせながら学びに没頭させることはできるのです。それは子どもにとって「楽しい」もので、親にとって「善い」とされるもの。例えば、ゲームであってもクリエイティブなゲームであり、普段だらだらと見続けてしまうYoutubeでも、おもしろくて役に立つチャンネルはたくさんあります。また、家族で外出するなら自然体験などはどうでしょう。もしそれが子どもにとって快感を刺激する楽しいことであれば、親から与えられたからつまらないものとすることなく、率先して取り組むことでしょう。

 

時に失敗から逃げることは、決して悪いことではない

たとえ子どもが望んだはずの塾でも、その後ついていけなくなったり、やりたいことが変わったりして、やめたいと思うこともままあるものです。でもそれを克服すべきと思いこむことが、子どもをつらい立場に追いやることもあります。

何か問題が起きたときに解決する手段は二つあり、一つは「克服」、そしてもう一つは「逃避」です。塾が合わなければ逃避してもいいのです。そこから逃れたことで別のやりたいことに取り組む時間ができたり、またはもう一度勉強したいと思うかもしれません。ですから親はそんなとき「失敗から逃げたっていいじゃない!」と子どもに余裕を見せてあげることも大切だといいます。

 

子どもの学びを止めてはいけない!

現在の子どもの学びの環境は、新型コロナ感染予防における休校要請から3か月以上も停滞しています。この長い間学校から距離を置かれた子どもたちを見ると、勉強の遅れが心配で、慌てて「勉強させなきゃ」と塾の入会を考えてしまいます。でも焦りを感じる一方で、日々のゆとりの中で、子どもが新しく何かに挑戦する姿を見る機会も大いにあったのではないでしょうか。

どうやら子どもの学びには、「これさえすれば間違いなし!」といった答えはないようです。そうであるならば、熱中する学びの中に、できるだけ多くの喜びを感じさせてあげたいものです。

探究学舎では、コロナ禍の子どもの学びを楽しいものにするために、新たなオンライン授業をスタートしました。親たちは、今まで見たことのない学びのスタイルに最初は驚くかもしれませんが、子どもたちはすんなりと受け入れて、次第に熱狂していきます。

「学ぶことは本来面白いことなのだ」と、わが子の様子から感じた多くの家庭に受け入れられ、探究学舎のオンライン授業は猛スピードで進化しています。そして今やその視線は日本にとどまらず、コロナ禍で勉強をすることができなくなった世界の子どもたちにも向けられています。

この未曾有の状況で、子どもたちの学びの環境をどう確保するかは、親である私たちに委ねられています。難しく考えれば不安や怒り、不憫さを憂いてしまいますが、こんな時だからこそ子どもたちの目を見て、子どもたちを信じ、どっしりと構えていてもいいのかもしれません。

 

マンガでわかる 今日から塾をやめてみた

記事監修

宝槻泰伸|探究学舎・塾長

強烈な父親の教育から、高校中退~大検取得~京都大学進学という特異な経歴を持つ。その後、2人の弟も同じ勉強法を駆使して高校中退~大検取得~京大入学を果たす。大学卒業後、私立高校や職業訓練校での指導経験を経て、2012年に東京都三鷹市で「子どもの好奇心に火をつける」学習をテーマにした探究学舎を開校。5児の父。その活動は「情熱大陸」(毎日放送)をはじめさまざまなメディアで取り上げられている。

文・構成/HugKum編集部

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