赤ちゃんのよだれかぶれ、原因や症状と対策法、市販薬の選び方を解説!【医師監修】

デリケートな赤ちゃんのお肌には心配ごとが付きもの。なかでも、よだれかぶれは多くのママやパパを悩ませる赤ちゃんのお肌トラブルのひとつです。
今回は、そんな赤ちゃんのよだれかぶれの対策法を徹底リサーチ。よだれかぶれの原因や主な症状を解説の上、効果的な予防・対処法をお伝えします。さらに、ママパパが実際に使っている、よだれかぶれにおすすめの市販薬もアンケート調査してみました!

赤ちゃんのよだれかぶれの原因

できてしまうと、とにかく気になるよだれかぶれ。そもそもどのようなことが原因で、赤ちゃんのお肌はよだれかぶれを起こしてしまうのでしょうか。まずはその原因について解説します。

口・喉の筋肉が未発達

赤ちゃんは口や喉の筋肉が未発達。そのため、よだれがうまく飲み込めなかったり、口があいてしまってよだれが出てしまったりと、口のまわりがよだれで濡れがちです。特に、離乳食がはじまる頃になると、お腹が空いた際などにもよだれが出たりと、よだれの出る頻度や量が多くなります。

よだれの成分による刺激

では、よだれがなぜ、赤ちゃんのお肌にそんなにも刺激を与えるのでしょうか?
その理由は、よだれに含まれる塩分と消化酵素にあります。消化酵素にはタンパク質を分解する成分もあり、塩分とともに、赤ちゃんのお肌にダメージを与えてしまうのです。そのため、よだれが付着したままにしておくとかぶれが起きてしまいます。
また、よだれの水分が蒸発する際には皮膚の水分も一緒に奪ってしまうので、乾燥が悪化しがちでさらに荒れやすくなります。

離乳食や母乳の付着も原因に

また、よだれだけがよだれかぶれの原因とは限りません。離乳食や母乳が付着し、赤ちゃんのお肌に刺激を与えていることもあります。離乳食や母乳で口まわりが汚れていたら、こまめに拭き取ってあげましょう。

よだれかぶれの症状

また、症状のあらわれ方や発症の部位によっては、これってよだれかぶれ? それとも……? と悩んでしまうこともありますよね。ここではよだれかぶれの症状やできやすい部位、アトピーやアレルギーと疑われる症状をお伝えします。

症状は、口周りの赤い湿疹・ぶつぶつ

よだれかぶれの代表的な症状は、口周りの赤い湿疹やかぶれです。よだれがついた手で触ったり、よだれが垂れてしまったりすることで、頬や首、耳の下にまで及んでしまう場合もあります。また、患部に細菌が入り込み、ジュクジュクと膿んでしまうことも珍しくありません。

こんな場合はアトピーの可能性も

かゆみや湿疹などの症状が上記の部位にとどまらず、全身に見られ、一時的ではなく長くつづく場合はアトピーの可能性も考えられます。気になる場合は小児科・皮膚科を受診しましょう。

こんな場合は食物アレルギーの可能性も。早めの受診を

食べ物が付着した部位だけに症状が出た場合は、よだれや食品の刺激による発症と考えられます。ただし、食中・食後30分以内で症状が出たり、腹痛や呼吸困難など他の症状も見られる場合は食物アレルギーの可能性が疑われます。反応が出た食材は食べさせるのをやめ、早めに小児科か皮膚科に相談しましょう。

よだれかぶれの対策・対処法

では、よだれかぶれにはどのような対策をすれば良いのでしょうか? ここでは、症状が出る前の予防にも、出てしまってからの対処にも行っておきたい対策法をご紹介いたします。

口周りをつねに清潔に!

よだれかぶれの対策には、とにかくこまめに口周りを清潔にしてあげることが大切です。ミルクや食べ物が付着したとき以外にも、よだれで濡れていたら随時拭いてあげましょう。すでに症状が出てしまっている場合でも、つねに清潔を心がければ悪化を防げます。このとき、つよくこするのはNG。やわらかいガーゼなどでやさしく拭いてあげましょう。

日頃から保湿をする

また、日頃から市販薬等で保湿をしておくことも、よだれかぶれ対策に効果的な方法。お風呂上がりなどに保湿剤を塗っておきましょう。保湿をしておくことで皮膚の表面が保護され、肌へのよだれやミルク、食べ物の直接的な接触を軽減します。すでに症状が出てしまっている場合でも、悪化を防ぎ、自然な治癒が期待できます。

かゆみや痛み、広範囲へのただれが見られたら医療機関を受診

よだれかぶれは多くの赤ちゃんに見られるものなので、もし症状が現れても慌てる必要はありません。上述のとおり、こまめに口周りを清潔にして、保湿をしてあげましょう。ただし、顔を布団や衣服に擦りつけるなど、かゆみや痛みが出ているように見受けられたり、ただれが広がってしまった場合は医療機関を受診し、薬を処方してもらいましょう。

病院での治療法

よだれかぶれにお悩みで病院へ行く際は、小児科か皮膚科を受診しましょう。とはいえ、どのような処置がされるのか、想像がつかないというママやパパも多いはず。ここでは、病院ではどのような治療がされるのかを簡単にご紹介いたします。

塗り薬の処方

よだれかぶれで受診した際は、多くの場合、保湿剤やステロイドの塗り薬が処方されます。ステロイドと聞くと、ついついとても強い薬を想像してしまいますが、赤ちゃんのお肌のために処方されるものは極めて弱いもの。安心して使うことができます。

飲み薬が処方される場合も

かゆみが強く赤ちゃんがこすってしまい悪化してしまった……という場合には、短期間限定でかゆみ止めの内服薬が処方されることもあります。内服薬と塗り薬の両方を使いながら処置していく場合も珍しくありません。

さらに、小児科ではよだれかぶれの予防や対策についてもくわしく指導をしてくれるので、疑問があれば相談してみましょう。

よだれかぶれの市販薬、選び方のポイントは?

病院に駆けつけるほどではないけれど、なんとかしてあげたい……。そんな場合や、早めに予防をしておきたい場合はどのような市販の商品を使えばいいのでしょうか? 市販薬を選ぶ際のポイントをお伝えします。

ワセリンやベビーローションなど、保湿剤

前述してきたように、よだれかぶれの対処には「保湿」が効果的とされています。赤ちゃんのお肌をやさしく保湿してくれるワセリンやベビーローションなどの保湿剤を塗ってあげましょう。

低刺激で添加物の少ないもの

市販薬を使う際は、人の肌と同じ「弱酸性」のものが、刺激が少なく、赤ちゃんのデリケートなお肌には無難です。また、添加物が刺激になることもあるため、添加物フリーの自然に近いものを選んであげると安心です。

ベビー用のもの

ベビー用のものには添加物フリーなだけでなく、赤ちゃんに塗ってあげる際にママパパが使いやすい工夫が成されている商品がたくさん。どれを買えばいいのか困ってしまった場合には、ベビー用の保湿剤を選ぶのも良いかもしれません。

 

記事監修

サマンサクリニック院長
貞政 裕子

川崎医科大学医学部卒業後、順天堂大学皮膚科学教室入局、順天堂大学医学部附属静岡病院、同附属練馬病院勤務の後、美容皮膚科クリニック勤務を経て、サマンサクリニック開院 。
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

ママパパにリサーチ! よだれかぶれ対策の市販薬

では、ご家庭ではよだれかぶれ対策にどのような市販薬を使用しているのでしょうか? アンケートに寄せられたママパパおすすめの商品を、厳選してご紹介いたします!

ヴァセリン ピュアスキンジェリー 40g Vaseline

よだれかぶれ対策の定番といわれるワセリン。Hugkum読者のご家庭でも、赤ちゃんのよだれかぶれ予防にはワセリンが人気のようです。防腐剤無添加、無着色、無香料で赤ちゃんにも安心して使用可能。安価であせもや全身の乾燥対策にも使えるコスパも抜群な商品です。

「かぶれは減りました」(30代・広島県・子ども6人以上)
「治すものではないので即効性はないが肌に優しいので良い」(30代・埼玉県・子ども2人)

ベビーワセリン 100g(乾燥肌 パラベンフリー) 健栄製薬

生後0ヶ月から使用できるベビーワセリン。通常のワセリンと同様、無香料・無着色・パラベンフリーでお肌にやさしい商品です。さらに、チューブタイプなので中身に触れずに適量を出しやすい点がこの商品の魅力。チューブ本体とキャップが一体型になっているので、ばたばたしているお風呂上がりでも赤ちゃんにキャップを奪われる心配がありません。ただし、中にはベタつきが気になるという声も。

「優しく治せた印象」(30代・石川県・子ども2人)
「よだれがひどかったので口の周りにつけていたけど、テカテカになってしまって、あまり好きでなかった。」(40代・愛知県・子ども1人)

ベビーミルキーローション150ml ママ&キッズ

ママアンドキッズのベビーミルキーローションは、無香料、無着色、弱酸性の、低刺激で安全な乳状ローション。肌なじみがよくてベタつかない点がママパパたちから好評です。安全な素材を使用しているので、なめてしまいそうな口周りにも安心して使えます。もちろん、そのほか全身にも使用OK。

「肌に優しくて安心して使用できる」(20代・青森県・子ども1人)
「塗り直しは大変だが効き目は良かった」(30代・神奈川県・子ども1人)

アトピタ ベビーローション 乳液タイプ

伸びが良く、肌なじみも抜群なアトピタの乳液タイプのベビーローション。手に取り出しやすく、さらっとしていて扱いやすい点が人気の理由のひとつです。ローションやクリームの他にもUVクリームやせっけんなど、様々なシーンに対応したバリエーション豊かなラインナップを展開しています。合わせて使ってみるのも良いかも。

「使いやすい」(40代・岩手県・子ども2人)

ビーンスターク 薬用クリーム ビーンスターク・スノー

赤ちゃんや、お肌が刺激に敏感な方のための低刺激性の薬用クリーム。肌とおなじ弱酸性で、無香料・無着色・パラベンフリー。よだれかぶれ以外にも、おしりなどのあせもにも使ってあげているママパパが多いようです。比較的かためのテクスチャが特徴で、赤ちゃんにはもちろん、家族みんなで安心して使える商品です。

「違和感なく使えて良い」(40代・東京都・子ども2人)

ベビープロテクトベール18g ママ&キッズ

口周りのお肌への使いやすさを追求したベビープロテクトベール。塗ったあとは素早く乾きます。水をはじくタイプなので、よだれや食べ物・ミルクの刺激からお肌をガード。保湿クリームにプラスして使うご家庭が多いようです。

「安心して使える」(40代・北海道・子ども4人)

ピジョン ベビーミルクローションKA 300g

さまざまなベビー用品を扱うピジョンのベビーローション。シアバター配合で「うるおいが長続きする」と好評です。ベタつかず、伸びがよいのでムラなく塗ってあげられます。ポンプタイプで、ワンオペ時でも片手で使える点もおすすめのポイントです。

「保湿できました」(30代・愛知県・子ども1人)

よだれかぶれには、こまめ&早めのケアが大切!

大人と比べると、とってもデリケートで刺激を受けやすい赤ちゃんのお肌。よだれかぶれの起こしやすさや症状には個人差がありますが、発症する前、もしくはひどくなる前に対策をしておくに越したことはありません。お口周りはつねに清潔にしながら、こまめかつ、早めのケアを心がけてあげましょう。

構成・文/羽吹理美

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