目次
絵本ラックの選び方
絵本ラックそのものだけを見て購入してしまうと、使ってから「思っていたのと違う」という結果になってしまうことがあります。
絵本ラックを選ぶときは、次の4点に注目してみましょう。
手持ちの絵本を収納できるか
まず考えておくべきなのは「収納力」です。絵本を収納するために置くのですから、手持ちの絵本が入らないことには役に立ちません。
さらに、今後絵本が増えていくことも考えると、今ある絵本を全て収納しても、まだ余裕があるくらいがちょうどよいでしょう。
また、スペースを横に広く使えるならワイドタイプ、スペースが限られているならスリムタイプなど、収納力と合わせて絵本ラックを置く場所を決めておくことも大切です。
安全性に配慮されているか
子どもが使うものなので「安全性」も十分に考慮しましょう。乳幼児がいる家庭では、大人が想像もしないようなアクシデントが起こることが少なくありません。
例えば、エッジの鋭い絵本ラックは、ぶつかったときにけがをしやすくなります。転倒事故が起こることを考えると、エッジや角に丸みを持たせたもののほうが安心です。
素材に関しては「JASホルムアルデヒド放散基準値」の評価が参考になります。放散値が少ないほど、化学物質の心配は少なくなります。
見た目のよさや価格だけに惑わされず、子どもに優しい設計や素材であることも確認しておきましょう。
参考:ホルムアルデヒド情報-JASホルムアルデヒド放散基準値|公益財団法人 日本合板検査会
子どもにとって使いやすいか
絵本ラックが使いにくいと、子どもが絵本から遠のいてしまう可能性があります。子どもにとって使いやすい絵本ラックとは、絵本を選びやすく出し入れしやすいものです。
全ての棚が子どもの手が届く高さなら、いつでも自由に好きな絵本を選べるため、「絵本を読もう」という気持ちになれます。力を入れなくても出し入れできるよう、あまり詰め込みすぎないことも大切です。
また、絵本が倒れないように適度に仕切りがあると、読み終わった絵本を片付ける習慣を付けやすくなるでしょう。
絵本はイラストが主役ですから、楽しく美しい装丁が見える「ディスプレイタイプ」もおすすめです。まだ文字が読めなくても、ひと目でお気に入りの絵本が見つけられます。
掃除のしやすさもポイント
絵本ラックは、ほこりや小さなごみがたまりやすい場所です。子どもが頻繁に使用する絵本ラックを清潔に保つには、ハンディータイプの掃除機やモップなどを使った小まめな掃除が欠かせません。
しかし、絵本ラックのお手入れに手間がかかると、ママ・パパの負担が増えてしまいます。入り組んだデザインの絵本ラックよりも、溝の少ないフラットなものや、棚を取り外せるもののほうが掃除しやすいでしょう。
また、大人がちょっと目を離した隙に、いたずらしてしまうことも考えられます。落書きに備えて、汚れを落としやすい絵本ラックを選ぶのもおすすめです。
たくさん収納できる大容量タイプ
「絵本をたくさん持っていて、これからも買ってあげる予定」という場合は、大容量タイプの絵本ラックがおすすめです。
ここでは、100冊以上収納できる大容量タイプの絵本ラックを紹介します。ラック自体が大きくなるため、商品サイズをしっかり確認しておきましょう。
Curio「絵本ラック ワイドタイプ」
人気の絵本ラック「Curio」の収納力をアップさせたワイドタイプ版です。商品サイズは幅92.7×奥行30×高さ90cmと幅が広めですが、3歳頃からは一番上の棚にも無理なく手が届く高さです。
ディスプレイできるスペースが広いため簡単に絵本が戻せて、お片付けの習慣をつけやすくなるでしょう。ホルムアルデヒド放散値評価は、最高ランク「フォースター」を取得しています。
見える部分に金具はほとんどなく、エッジはソフト素材EVA樹脂です。表面は汚れを落としやすい特殊シートが使われているため、落書きやシール遊び対策も抜かりありません。
Mapleポッポ「ハンドメイド絵本棚」
おしゃれでかわいいハンドメイドショップ、Mapleポッポの絵本ラックです。パイン材が素朴ながら上品な印象で、天然木ならではの色調の変化や木の香りを楽しめます。
幅91×奥行27×高さ76cmと、奥行と高さが控えめなので、リビングに置いても圧迫感がありません。下段は内寸高さが32cmあり、大きめな図鑑も立てて収納できます。
無垢であることにこだわり、一切の塗装がされていません。表面やエッジは面取り加工とやすりがけが施されており、けがの心配もほとんどないでしょう。
カリーナ「フレンチカントリー風絵本ラック」
淡いベージュの色合いで、ナチュラルなインテリアになじむ絵本ラックです。幅90.2×奥行29.5×高さ94.1cmと比較的大きめのラックで、収納力は十分にあります。
特徴的なのは、奥が背表紙を見せて収納できる棚、手前が表紙を見せるディスプレイタイプと、2重構造になっている点です。
棚を3cm間隔で上下に動かせるので、手持ちの絵本を無理なく収納できるでしょう。同じ絵本ラックを重ねることもできるため、成長後も長く使えそうです。
子どもが使いやすいコンパクトタイプ
「自分で絵本のお片付けをするようになったほしい」という場合は、子どもサイズでかわいらしいコンパクトタイプがよいでしょう。
一番上の棚まで子どもの手が届くため、小さい頃から自分で片付ける意識を持たせるのにも役立ちます。
タンスのゲン「現役ママが考えた絵本ラック 4段」
子育て中の現役ママだからこそ思い付くアイデアを練りに練って誕生した、子どものための絵本ラックです。
幅50×奥行40×高さ56cmとコンパクトではありますが、約50冊収納できます。背面に空いたスペースを利用すれば、さらに多くの絵本が入ります。
全てのエッジに丸みをつけた三角形デザインは、子ども部屋との相性もばっちりです。完成品で届くので、組み立てが苦手でも問題ありません。
総重量は5kg程度なので2台のラックを並べて置いたり、背中合わせにしたり、おとな一人で簡単にアレンジできるでしょう。
MILK「絵本ラック Mサイズ」
幅72.5×奥行30×高さ77.5cmのコンパクトなラックです。しかし、収納力は高く、上部のディスプレイラックと下部の縦置きスペースを合わせて、約120冊の絵本が収納できます。
ディスプレイ部分の支えがバーになっているため、表紙がよく見えて絵本を選びやすくなるでしょう。下部は高さ36cmまでの大判絵本が収納できますが、バスケットを入れておもちゃ収納にしても便利です。
パイン材の木目を生かしたデザインで、ナチュラル単色のほかにも白やグレーの差し色カラーを入れたものも選べます。
幅60cm以下のスリムタイプ
絵本ラックを置くスペースが限られている場合は、省スペースなスリムタイプがよいでしょう。収納できる冊数は少なくなりますが、すっきりと絵本をまとめられます。
「絵本は図書館で借りるから手持ちは少なめ」という家庭にもぴったりです。
ネイキッズ「Kidzoo 絵本ラック」
天然木とキャンバス生地の組み合わせが、優しい印象の絵本ラックです。
幅60×奥行20×高さ85cmのスリムラックは、子ども部屋だけではなくリビングや寝室に置いても邪魔になりません。
奥行が20cmしかないため、カウンター下を利用した収納にも向いています。キャスターで簡単に移動させられるので、絵本ラックの下を清潔に保ちやすいでしょう。
上部の両サイドのフックにはリュックや帽子を掛けられ、一番下の収納部分にはおもちゃや文具も収納できます。通園セットや習い事バッグなどをまとめておく場所としても使えそうです。
JKプラン「Lizm エッジソフトシリーズ えほんラック」
全てのエッジが柔らかなEVA素材でカバーされた絵本ラックです。クッション性に優れた素材で、ぶつかったときの衝撃を大幅に和らげてくれます。
EVA以外の白い部分には、汚れに強い特殊シートが貼られています。水性であれば落書きも拭き掃除できれいにできるため、子どものいたずらにも余裕を持って対応できるでしょう。
幅48×奥行30×高さ91cmでサイドに凹凸はなく、ディスプレイラックとワゴンの組み合わせで収納力もあります。子どものお気に入りの絵本とおもちゃをまとめて置く場所として活躍しそうです。
おもちゃも収納!すっきり片付く一体型
「絵本だけではなく、おもちゃの整理整頓まで学んでほしい」という場合は、おもちゃ収納と一体型の絵本ラックはいかがでしょうか。
収納場所があちこちに分かれているよりも、一カ所で分別する方が片付ける場所を覚えやすくなります。
Lowya「Pieni 子ども用絵本棚」
Pieniの絵本ラックは、A・Bの2タイプがあります。共通するディスプレイラックとBOX収納のほか、Aタイプはワゴン収納付き、Bタイプはオープンラック付きです。
色が選べるBOX収納は斜め置きで中身が見えるようになっています。箱を引き出さなくても何が入っているか分かるので、目当てのおもちゃを探して散らかすことが少なくなるでしょう。
サイズは幅82×奥行29×高さ89cmと、収納力があるわりに奥行がスリムです。メラミン加工が施されているため、水拭き掃除をしても問題ありません。
smart-i「Lampy 絵本棚」
上部はディスプレイラック、中段はオープンラック、下段がキャスター付きワゴンの絵本ラックです。注目したいのは、中段の棚板をフラットにも斜めにもできる点です。
ラック自体のサイズは幅83×奥行29.5×高さ80cmで、オープンラックには幅約20cmのBOXが4個並べて置けます。見える収納が4カ所あればおもちゃを分類しやすく、子どもの片付けもはかどるでしょう。
大きなおもちゃはワゴン収納にはポイポイとしまって、小さなおもちゃはディスプレイラック手前に飾ることもできる、自由度の高い絵本棚です。
PonyLes「絵本棚」
子どもの目を引くデザインなら、自分専用の収納だと意識させやすくなるかもしれません。PonyLesの絵本ラックは、パステルカラーでかわいいクマのイラストが入っています。
幅65×奥行26×高さ93cm、プラスチック製の組み立て式です。サイドには手が入るくらいの穴があり、ディスプレイラックの背面スペースを有効活用できます。
オープンラックには椅子が収納されていて、一番高い場所にも手が届くよう工夫がされています。椅子がいらなくなったら、ひっくり返して収納BOXとして使うとよいでしょう。
SNSで見つけた! 真似したい絵本収納アイデア
ここからは、インスタグラムで見つけた絵本収納アイデアをご紹介します。ラックのセレクトやハンドメイドの工夫は、おおいに参考にしたいですね。
量も収納できる!取っ手付き壁面絵本ラック
@kyouno_109さん
奥行きがあるタイプの壁面絵本ラックなら、たくさんある絵本もしっかり収納できます。大きな本は後ろ、小さな本は手前に置けば、どの本が置いてあるのか分かりやすく、取りやすく。8ヶ月の赤ちゃんのつかまり立ちにもいいかも!?
デッドスペースを生かして作りつけ絵本ラック
@raynyan_sourireさん
部屋のちょっとした隙間を有効活用! ママパパのアイデアを詰め込んで、ホームセンターで購入した材料でハンドメイドした絵本ラックです。ただラックを作るだけでなく、アルファベットの小物をのせることでオシャレ度がアップしますね。
お気に入りを厳選!コンパクトな絵本ラック
@smapinkさん
絵本ラックの下にはキャスター付きのボックスがあり、絵本と一緒にお気に入りのおもちゃも収納できます。シンプルなホワイトカラーなら、部屋のコーディネイトにもぴったりマッチしてくれます。
絵本ラックで増えていく絵本をまとめよう
自主的に絵本を読む子になるように、絵本を子どもの身近に置いてあげましょう。子どもの視界に入る場所に絵本ラックがあれば、絵本に興味を持ちやすくなります。
絵本ラックは、読書の習慣を付けるだけではなく、片付け習慣を付けるのにも役立ちます。収納量や成長後の利用方法なども考慮した上で、使いやすい理想の絵本ラックを見つけましょう。
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文/やまさきけいこ 他 構成/HugKum編集部