離乳食のにんじんはいつから?冷凍保存やレンジ調理レシピも

離乳食初期から程よい甘みがあり利用しやすいにんじん。簡単調理やほかの食材との組み合わせで離乳食の幅が広がります。

離乳食のにんじんはいつから?

にんじんは離乳食初期から

緑黄色野菜であるにんじんは、ビタミンAやカロテンを多く含みます。その上、食物繊維も含まれるので体の調子を整えてくれるので、頼れる食材の一つです。

にんじんの味は茹でると特に甘みが増すので、離乳食初期で作るペーストは、にんじんの甘みを存分に味わえる一品です。中期、後期、完了食へ進むにつれて、形や歯ごたえを考慮しレシピの幅を広げていきましょう。

にんじんの下ごしらえと保存法

にんじんは固いので、調理の際はしっかり柔らかくすることが大切です。

電子レンジを使うと短い時間で下ごしらえができるのでおすすめです。たくさん加熱しておけば、残った食材はフリージングで保存することもできます。

レンジ調理での注意点

・加熱ムラを避けるため、大きさを揃えお皿に均等に並べて加熱する

・水を少しふって加熱することで、ふっくら仕上がる

・弱の500W位から始め、様子を見ながら加熱する

下ごしらえのコツ

・にんじんは大きめに切って調理することでうまみが残り、またつぶしやすくなる

・離乳食初期では食物繊維の取り過ぎは体への負担になるため、皮はむいて調理する

フリージングでの保存方法

・1回分の量を小分けしてカップ等に入れ、フリージングする

・金属製のトレーに乗せると急速に冷凍することができる

・新鮮な食材を調理し、よく冷ましてから冷凍する

・冷凍したものは、1週間をめやすに使い切る

 離乳食初期のレシピとすすめ方

 <離乳食初期のレシピ> 人参のペースト

人参そのものの甘みを感じてください。

材料(1食分)

にんじん 15g

作り方

皮をむき写真のように切ったにんじんを約10分間やわらかくなるまで茹で、すり鉢でつぶします。煮汁を少し加えてまとめ、お皿に盛ったらできあがり。

 

. 電子レンジを使う場合、先に人参をすりおろして汁ごと入れます。ふんわりラップをかけ500Wで30秒加熱し、しばらくラップを取らずに蒸らします。

大きめに茹でた人参を煮汁ごとブレンダーで細かくするのもお薦め。煮汁を使うことで滑らかに仕上がります。多めに作ってフリージングしても。

 

 離乳食中期のレシピとすすめ方

<離乳食中期のレシピ>オレンジキャロットラペ

にんじんとみかんの甘みを合わせました。にんじんは上顎で潰せるほどの硬さを残します。

材料

にんじん 20g

みかん1/4個(2房)

作り方

<初期>の1と同じように茹でたにんじん20gを細切りにし、みかんは皮、薄皮をむいて軽くつぶす。にんじんとみかんを合えたらできあがり。

 

電子レンジを利用する場合

お皿に短冊切りした人参を並べて水を少々入れ、ラップをかけて500Wで30秒加熱し、ラップを取らずに蒸らします。

フォークでつぶしてみかんとみかん果汁を加え、さらに10秒レンジ加熱します。

加熱することでみかんの酸味が和らぎ、食べやすくなります。

 

 離乳食後期のレシピとすすめ方

<離乳食後期のレシピ>ツナとにんじんのシリシリ

にんじんにツナの旨みが加わり、ほんの少しのしょうゆを加えただけで大人が食べても美味しく感じられる一品です。一緒に楽しんでくださいね。

材料

にんじん 20g

ツナ(水煮) 15g

しょうゆ 少々

作り方

1. <初期>1と同じように茹でたにんじんを細切りにし、ツナの水煮と合わせます。

 

 

2. ラップをふんわりとかけ、レンジで0分加熱します。

 

3. にんじんとツナを混ぜ、粗熱がとれたらできあがり。

 

 にんじんを使った離乳食完了期のすすめ方

形状、固さ、味付けなどのポイント

・味付けは大人の1/3程度が目安です。風味をつけて食欲をUPさせましょう。

・歯も生えそろいますが、まだ歯ぐきでつぶせる固さが適しています。

一口の量を覚える時期でもあるため、前歯でかじりとって歯ぐきで噛みます。

・手づかみ食べができるメニューがお薦めです。

記事監修

野村 泉|栄養士・幼児食アドバイザー

病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。

離乳食のにんじんに関する体験談

HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食のにんじんに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがにんじんを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様はにんじんを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

50%を超えるお子さんが嫌がらずに食べ、なんと91%を超えるお子さんがにんじんを食べられる、とパパママが答えています。

にんじんというと、苦手なお子さんが多い印象ですが、離乳食のにんじんはお子さんに受け入れられているようですね。

離乳食のにんじん

それでは具体的なパパママの体験談を聞いてみましょう。

ママパパの体験談

甘みのあるにんじんは、そのままでも十分においしいようです。角切りにしたり、スティック状にしたり、キャロットケーキにしたりとバリエーションも工夫されていました。
この記事内のメニューも参考にして、栄養たっぷりのにんじんを離乳食に取り入れてみてください。

「にんじんは甘味があるのでそのままでもよく食べてくれていました。 茹でるよりも、角刈りに切った物をアルミに包んで炊飯器にいれてお米と一緒に炊いた方が、さらに甘味が出て柔らかくなり食べやすそうでした。」(30代・神奈川県・子ども2人)
「柔らかくしたものを最初はペーストにしてあげた。人参の甘さが美味しかったようでよく食べてくれた。スティック状にしたものも自分で持って食べることも出来た。」(30代・愛知県・子ども1人)
「出汁で柔らかく煮るとよく食べた。 噛む力をつけるために少し硬さを残してサイコロ状にした時は口から出すことがあった。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「硬いと食べないので薄くスライスしたり時間をかけて煮た。キャロットケーキにすると人参のレシピの中では機嫌よく食べていた (30代・大阪府・子ども1人)
「にんじんはすりつぶしたり、月齢が進むと手掴みで食べさせたり、そのままの味でもよく食べてくれました。ただ硬いと食べないので、柔らかすぎるぐらい柔らかく煮てあげていました。」(30代・大阪府・子ども1人)

構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣

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