つるんとしたのど越しが◎「ワンタン」を使った献立におすすめの料理レシピを、幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学館)に掲載された中からピックアップしました。東京青山の有名店「ふーみん」で大人気の「ねぎワンタン」の包み方などの貴重なレシピ情報や、夕飯にもおすすめのワンタンスープ簡単献立、肉ワンタンレシピなど、お役立ち情報を厳選してご紹介。
東京青山の人気店が教える、ワンタンの包み方&レシピ
ねぎワンタン
◆材料(つくりやすい量)
ワンタンの皮 20枚
豚ひき肉 200g
長ねぎ(せん切り用) 50g
しょうが(せん切り用) 5g
【A】
長ねぎ(みじん切り) 20g
ゆでたけのこ(みじん切り) 20g
ごま油 小さじ2
干ししいたけ(戻したものをみじん切り) 20g
【B】
しょうが汁 小さじ1/2
酒 小さじ1
こしょう 少々
【C】
合わせしょうゆ 大さじ1(だししょうゆとしょうゆ各大さじ1/2を合わせたもの)
こしょう 少々
油 大さじ3
※かいわれ大根(適量)をあしらいに加えると彩りがよくなります。
◆作り方
【1】長ねぎ、しょうがをせん切りし水にさらす。
【2】ワンタンの具の下準備として、【A】の長ねぎとゆでたけのこのあらかじめごま油を絡めておく。
【3】ひき肉に【2】を除いた【A】と【B】を合わせて入れて練る。最後に【2】を加える。
【4】ワンタンの皮の中央に肉をのせ、皮を半分に折りたたみ、厚みを均等になるよう優しく伸ばす。
皮の両端を内側に折りたたんで一口大にする。さらに平らにならす。
【5】鍋に湯を沸騰させてワンタンを入れる。ゆで時間は1分。浮いてきたら皿にあげる。
【6】ワンタンが熱いうちに【1】をのせて【C】で味をつける。
【7】別鍋に油を熱し、上から回しかける。
※熱湯と油を使用しますので、お子様と作業する際は十分注意して下さい。
教えてくれたのは
ふーみんママ(斉風瑞・さいふうみ)
台湾人の両親をもつ、東京生まれ東京育ちの料理人。1971年、25歳のとき東京都渋谷区神宮前に「中華風家庭料理 ふーみん」を開店。1986年に現在の港区青山に移転。オーナーシェフとして約45年間厨房に立ち続けた。現在は食材の探究、新たなレシピの創造をしながら、料理教室、ワークショップなど精力的に活動中。
夕飯にも人気!ワンタンスープの簡単献立
【1】【主菜】お子さまマーボー豆腐
とろみがついて食べやすい子供向け麻婆豆腐!豆腐と 鶏そぼろの旨みでおいしさがアップします。また、鶏そぼろは冷凍で2?3ヶ月保存できるので作り置きとしてもOK。
◆材料
鶏そぼろ 大さじ6
豆腐 大1丁
長ねぎ 1/2本
ごま油 小さじ2
【A】
トマトケチャップ 大さじ3
しょうゆ 小さじ1/2
水 大さじ4
片栗粉 小さじ1
◆作り方
【1】豆腐は軽く水きりし、小さめの角切りに する。長ねぎはみじん切りにする。
【2】フライパンにごま油と長ねぎを入れて炒め、しんなりしたら鶏そぼろと【A】を混ぜ、 豆腐を加えて温まるまで加熱する。
【3】片栗粉を同量の水で溶いて加え、かき混ぜながらとろみがつくまで加熱する。
◆ポイント
鶏そぼろを常備菜として用意しておくのがおすすめ。
■材料
鶏ひき肉 600g
しょうがのすりおろし 1/2かけ分
しょうゆ 大さじ3
みりん 大さじ3
砂糖 大さじ3
■作り方
【1】鍋にすべての材料を入れて混ぜ合わせる。
【2】鍋を中火にかけて、かき混ぜながら肉に火が通るまで炒る。
保存するときに、薄く平らにするのがポイント。折って使えるように薄くし、 バットにのせて平らに冷凍する。冷蔵で1週間、冷凍で2~3か月が保存期間の目安。
教えてくれたのは
ほりえさちこさん
栄養士、フードコーディネー ター、飾り巻き寿司インスト ラクター1級。男の子のママ。育児経験を生 かした簡単で栄養バランスの とれた料理やかわいいレシピ が人気。
『ベビーブック』2016年3月号
【2】【副菜1】緑ピーマンと高野豆腐の餃子
お肉の代わりに高野豆腐でヘルシーに。ピーマンが苦手な子でも気づかずパクパク!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
緑ピーマン 3個
しいたけ 2枚
高野豆腐(乾) 1枚(15g)
【A】
しょう油 小さじ1
ごま油 小さじ1/2
塩、こしょう 各少々
しょうがのすりおろし 少々
小麦粉 大さじ1
餃子の皮 20枚
ごま油 小さじ2
酢、しょう油、ラー油(大人用) 各少々
◆作り方
【1】ピーマンはみじん切りにして水気を軽く絞る。しいたけはみじん切りにする。高野豆腐はお湯(分量外)でもどし、水気を絞りみじん切りにする。
【2】【1】をボウルに入れ、【A】を順に加え混ぜ、餃子の皮に包む。
【3】フライパンにごま油を熱し、【2】を並べて中火で焼く。餃子の底面が少し色づいたら水(分量外)を餃子の高さの半分くらいまで入れてフタをし、中火で蒸し焼きにする。
【4】水がほとんどなくなったら、フタを外して火を強め、底面がこんがりきつね色になるまで焼く。
【5】器に盛り付け、酢としょう油とラー油(大人のみ)を混ぜ合わせたタレを添える。
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【3】【副菜2】にんじんのごまナムル
細切りにしたにんじんをじっくりじっくり炒めて甘みを出します。ポイントはごま油と炒りごま。ひねりつぶして風味を立たせます。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
にんじん 1本
塩 少々
ごま油 小さじ1
白炒りごま 小さじ1
◆作り方
【1】にんじんは皮をむいて、斜め薄切りにしてから細切りにする。
【2】フライパンにごま油を熱して【1】を2分ほど炒める。しんなりしたら塩をふって1分ほど炒め、ごまを指でひねりつぶして加え混ぜる。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理研究家である母・李映林さんのアシスタント後、独立。韓国料理を中心とした、素材の味を生かしたヘルシーなメニューが人気。一男一女の父。
『ベビーブック』2012年10月号
【4】【スープ】白菜のワンタンスープ
白菜とワンタンを主役に、とろみをつけたスープ。体が温まるしょうがも加えて。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
白菜 中1枚
長ねぎ 5cm
【A】
豚ひき肉 50g
長ねぎ(みじん切り) 5cm分
しょうが(すりおろし) 小さじ1/3
片栗粉 小さじ1/2
酒・しょうゆ 各小さじ1/2
ごま油 小さじ1/4
ワンタンの皮 12枚
卵 1個
【B】
水 3と1/3カップ
酒・しょうゆ 各大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ2と1/2
塩 少々
ごま油 小さじ1/2
しょうが(薄切り) 1枚
【C】
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1と1/2
◆作り方
【1】【A】をよく練り混ぜ、12等分してワンタンの皮で包む(皮の周りに水をつけて、具を中央にのせ、三角形に閉じる)。
【2】白菜は5cm長さの太めのせん切りにし、長ねぎはみじん切りにする。
【3】鍋に【B】と【2】を入れて煮立て、【1】を加えて2~3分煮、混ぜ合わせた【C】を加えてとろみをつける。煮立ったら、溶いた卵を回し入れ、そのままかき混ぜずに卵が浮いてくるまで1分ほど加熱する。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
栄養士。2人の女の子のママ。家族のために作り続けてきたという、おいしくて、栄養バランスもいいレシピが人気。
『ベビーブック』2012年1月号
【5】【ご飯もの】しらすチャーハン
しらすの塩気がちょうどいい和風チャーハンです。溶き卵に入れたマヨネーズが隠し味。仕上げに枝豆を散らして見た目もおいしく♪
◆材料
(子ども1人分)
ご飯 約100g
【A】
溶き卵 1/2個分
塩 ひとつまみ
マヨネーズ 小さじ1
しらす干し 大さじ2
しょうゆ 小さじ1/2
塩 適量
◆作り方
【1】【A】を混ぜ合わせる。
【2】フライパンに油を熱して【1】を炒め、火が通ってきたら、しらす干しを加 えてサッと炒める。
【3】にご飯を加えて混ぜ、しょうゆと塩で味を調える。
*お好みで、枝豆を散らしても。
教えてくれたのは
ほりえさちこさん
栄養士、フードコーディネー ター、飾り巻き寿司インストラクター1級。男の子のママ。育児経験を生かした簡単で栄養バランスのとれた料理やかわいい レシピが人気。
『ベビーブック』2017年4月号
肉ワンタンメインの中華献立
【1】【主菜】ゆでワンタン
鶏ひき肉で(ハンバーグ生地)を作り、ワンタンの皮で包むハンバーグのアレンジレシピです!お好みで酢醤油をかけてもとても美味しいです。中華料理の副菜にもピッタリです。
◆材料
(小6個分・大人2人分+子ども2人分)
【ハンバーグ生地】
鶏ももひき肉 300g
玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
塩 小さじ1/3
溶き卵 1/2個
片栗粉 小さじ2
ワンタンの皮 1袋(30枚)
チンゲン菜 2株
酢じょうゆ お好みで
◆作り方
【1】鶏ひき肉の【ハンバーグ生地】は、ワンタンの皮に少量ずつのせ、皮の縁に水をつけて対角に合わせとめる。チンゲン菜は食べやすく切る。
【2】鍋に湯を沸かし、【1】をゆでる。器に盛り、好みで酢じょうゆを添えても。
教えてくれたのは
上田淳子さん
料理研究家。双子の男の子を育てながら、家族のご飯を作り続けてきた大先輩。余計な手間をかけなくても、シンプルでおいしいお母さんの味を教えてくれる。近著に『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかけるコールドスタート』(自由国民社)。
『ベビーブック』2018年6月号
【2】【副菜1】具が大きめ春巻き
カリッとおいしい春巻きは大人にも子供にも人気のメニュー。たけのことしいたけはあえて大きめにカットして食感をアップ! 揚げるときは低温からはじめるのが失敗しないポイントです。
◆材料
(作りやすい分量=10個分)
春巻きの皮 10枚
豚ひき肉 300g
たけのこ(水煮) 150g
干ししいたけ(スライス) 15g
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
はるさめ(乾) 30g
ごま油 大さじ1
【A】
しょうゆ 大さじ1と1/2
酒 大さじ1と1/2
水 1/4カップ
鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1
砂糖 大さじ1/2
片栗粉 大さじ1
水溶き小麦粉 適量
揚げ油 適量
◆作り方
【1】干ししいたけは水に30分ほど浸けて戻す。はるさめは湯に4分ほど浸けて戻し、4等分程度に切る。
【2】たけのこと干ししいたけは8mm角に切り、玉ねぎとにんじんは粗みじん切りにする。
【3】フライパンにごま油を熱して、豚肉を炒め、【2】を加えてさらに炒め、火が通ったらはるさめと【A】を加え、中火でとろみがつくまで煮て、冷ます。
【4】春巻きの皮に【3】を等分にのせて巻き、巻き終わりを水溶き小麦粉で留める。
【5】フライパンに油を2cm入れ、低温(150~160℃)に熱して【4】 を入れ、徐々に中~高温(170~180℃)にし、上下返しながら揚げる(油の量が少ないと温度が上がりやすいので注意)。
*お好みでポン酢しょうゆをつけても。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。家族 のために作り続けてきたおいしくて、栄養バランスのよいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『ベビーブック』2015年9月号
【3】【副菜2】きゅうりとセロリ、鶏ささみの和えもの
片栗粉をまぶして茹でたささみはたれにしっかり絡んで、パサつかず、鶏のうま味を存分に味わえます。きゅうりとセロリの千切りもしゃきしゃきと楽しい食感です。
◆材料
(3~4人分)
鶏ささみ 4本
きゅうり 2本
セロリ 7cm
片栗粉 大さじ1/2
し ょうが汁、ごま油 各大さじ1
塩 小さじ2/3
◆作り方
【1】きゅうりとセロリは千切りにする。鶏ささみは筋を取り、塩少々(分量外)を振りかけて10分ほどおき、片栗粉をまぶす。鍋で湯(分量外)を沸かし、沸騰したら弱火にして鶏ささみをゆで、ザルにあげる。粗熱が取れたらほぐす。
【2】ボウルに【1】の野菜、鶏ささみを入れてしょうが汁、ごま油を加えてさっと混ぜ、最後に塩を加えて全体を和える。
◆ポイント
鶏ささみは、加熱前に片栗粉をまぶすことで、つるんとした食べやすい食感になります。
教えてくれたのは
瀬戸口しおりさん
料理家。学生時代、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働き始め、その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。昔ながらの家庭料理や人気のエスニック料理をよりおいしく、おしゃれにレベルアップさせる独自のセンスに定評がある。
『めばえ』2017年9月号
【4】【スープ】ホタテ缶とコーンの中華風スープ
材料は缶詰ふたつ。ホタテ缶の汁ごと使ったスープはうま味がたっぷり。とても上品な味に仕上がります。
◆材料
(大人1人+子ども2人分)
ホタテ缶 1缶全量(95g)
水 2カップ
酒 大さじ1
コーン(缶詰) 60g(固形分)
しょうゆ 小さじ2
水溶き片栗粉 片栗粉・水 各小さじ2
ごま油 小さじ1
万能ねぎ 3本
※写真の分量は、すべて子ども1人分の目安です。
◆作り方
【1】小鍋に水と酒、ホタテ缶を缶汁ごと入れて中火にかけ、煮立ったらコーンとしょうゆを加える。
【2】水溶き片栗粉を回し入れて1分ほどかき混ぜ、均一なとろみがついたら、ごま油と小口切りの万能ねぎを加える。
教えてくれたのは
松見早枝子さん
料理研究家。ビューティレシピスト。美と健康をテーマに、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案。雑誌、テレビ、講演会、料理教室など幅広く活躍している。美食家でレストランオーナーの夫、息子と3人暮らし。
『めばえ』2016年10月号
【5】【ご飯もの】卵チャーハン
具材は卵とねぎだけでみんなが好むシンプルな味に。スピードと火加減が美味しさのポイント!
◆材料
(3~4人分)
油 大さじ1と1/2
卵 2個
長ねぎ(みじん切り) 10cm分
ごはん 400g
粗塩 小さじ1/3
しょう油 小さじ1
こしょう 少々
ごま油 小さじ1
◆作り方
【1】フライパンに油を入れて中火で熱し、溶いた卵を流し入れて手早くほぐす。
【2】ねぎを加えて香りが出たら、ごはんを入れてすぐに粗塩をふり、米粒表面の水分を飛ばすように弱火で7~8分炒める。
【3】強火にしてしょう油を回し入れ、香りが出たら全体にからめ、こしょう、ごま油で香りづけする。
教えてくれたのは
ウー・ウェンさん
北京生まれ。1990年に来日。雑誌で紹介した「北京の小麦粉料理」が評判となり、料理研究家に。東京と北京でクッキングサロンを主宰。
『めばえ』2018年6月号
【レシピ初出】
雑誌『ベビーブック』
雑誌『めばえ』