戌の日にする安産祈願とは? お参り方法やマナーを分かりやすく紹介

安産祈願をする日をいつにするか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。日本には「戌の日(いぬのひ)」という風習があり、安産祈願は戌の日にするのがよいといわれています。戌の日に行う安産祈願の方法やマナーについて分かりやすく紹介します。

戌の日とは? 何をする日?

十二支でいう「戌年」のように、「戌の日」も暦の上で決められています。「戌年」はよく耳にすることがあっても、「戌の日」という言葉は、妊娠してから始めて知ったという人も多いかもしれません。言葉自体は聞いたことがあっても、何のために、どんなことをする日なのか分からない人もいるでしょう。戌の日について、そもそも何をする日なのか、まずは解説します。

腹帯を巻いて安産を願う日

「戌の日」とは、妊娠五カ月目の安定期に入った妊婦さんが、腹帯を巻いて安産を願うのに適した日で「帯祝い」とも呼ばれています。

なぜ「戌」なのでしょうか? これは、動物の戌(犬)にあやかってのことです。犬は一度に多くの子どもを出産するのに加え、お産が軽いため日本では安産の象徴とされてきました。
腹帯には、お腹を支えたり母子を冷えから守ったりする役割があります。そのため戌の日は、母子ともに無事に出産することを神様に願う日なのです。

大安が好まれる

最近のカレンダーには記載がない場合もありますが、「六曜」といって、各日にちには「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6種類の曜日が割り振られています。

「大安」は、陰陽道で縁起のよい日とされていて、結婚式を挙げる日に選ぶ人も多いですよね。「戌の日かつ大安」である日は、安産祈願の日として好まれます。

2020年の後半では、9月16日・12月21日が大安の戌の日です。

戌の日参りのやり方とマナー

戌の日参りをする際の方法やマナーについて紹介します。神社の選び方や服装について、あらかじめ確認しておきましょう。

神社の選び方

どこの神社にお参りに行けばよいか、迷ってしまう人は多いことでしょう。

安産祈願で人気がある「水天宮」「諏訪神社」などにお参りに行く人も多いですが、安産祈願は元々「産土神(うぶすながみ)」のところを訪れるのが一般的でした。「産土神」とは、その人が生まれた土地の守護神のことで、たとえ他のところに住所を移しても一生守ってくれるといわれています。自分が生まれた故郷の神社を調べて、行ってみてもよいでしょう。

初穂料の相場

「初穂」とは、その年に始めて収穫されたお米のことです。初穂を神様の前にお供えして感謝の気持ちを表す風習が、「初穂料」の起源といわれています。

初穂はなかなか手に入らないため、現代はお金を用いるようになりました。紅白の蝶結びの水引が付いたのし袋に入れて、上段には「初穂料」と記載しておきます。これは、社務所で祈祷の受付をするときに渡すのが一般的です。金額に決まりはありませんが、3000~1万円ほどが相場といわれています。神社によっては初穂料を設定していることもあるので、あらかじめHPなどで確認しておくとよいでしょう。

一緒に行く人

戌の日の参拝は、誰と行くかの決まりはありません。夫婦で行ってもよいですし、両家の親(子どもにとっての両祖父母)や夫婦の兄弟(子どもにとっての叔父叔母や伯父伯母)もそろって行く家庭もあります。

終えてしまったあとで、義理の父母に「わたしたちも行きたかった」などといわれないように、誰と行くかは、事前に夫婦や両家で話し合って決めておきましょう。

服装のマナー

服装については特に決まりはありません。お腹に負担のかかりにくい服を選ぶとよいでしょう。ただし、神様にお祈りをする儀式なので、サンダルや肌の露出が多い服など、あまりにラフな格好は避けたほうが無難です。
男性の場合はスーツが多いようですが、こちらも決まりはありません。

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戌の日にお参りしなくてもいい?

戌の日の参拝に、仕事や家庭の事情などでなかなか都合がつかない人もいるでしょう。当日になって体調を崩してしまうこともあるかもしれません。そういった都合で戌の日にお参りが難しい場合はどうすればよいのでしょうか。

妊婦さんの体調が最優先

安産祈願のお参りは、戌の日でなくても問題ありません。戌の日以外でも、安産祈願の祈祷を受け付けている神社やお寺は多くあります。有名な神社やお寺の場合、戌の日は混雑してしまうので、戌の日を避けて混雑していない日を狙う人もいます。あくまで妊婦さんの体調を優先し、お参りできるときにすることが大切です。

お参りは代理でもOK

お参りは代理でも問題ありません。体調を崩しがちな妊婦さんは、代理の人を立てて行ってもらうことを考えてもよいでしょう。

祈祷の際には、祝詞をあげてもらうために妊婦さん本人の名前と住所、生年月日を聞かれますので、代理人にはあらかじめ把握してもらった上でお参りに臨んでもらうようにします。妊婦さんや家族の都合を優先しましょう。

大切なのは安産を願う気持ち

戌(犬)はお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むので安産の象徴とされてきました。戌の日に安産祈願のお参りに行くのは、そうした戌の「験を担いで」(げんをかついで)のことです。戌の日は神社やお寺に、安産祈願を目的に多くの人が訪れます。

ただし、必ずその日に本人が行かなければならないという厳格なルールはありません。日にちを変えてもいいですし、代理を立てて代わりに行ってもらうのもいいでしょう。大切なのは、妊婦さん本人の体調と安産を願う気持ちです。妊婦さんの体に気遣いつつ、安産を祈願しましょう。

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文・構成/HugKum編集部

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