離乳食にあんかけはいつから?おすすめの食材や作り方、時期別レシピをご紹介

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食づくりに欠かせないとろみ付け。赤ちゃんの口は未発達なので、とろみをつけると飲み込みやすくなります。今回は、とろみをつけ、いろいろな食材にかける、あんかけについて話します。

 

離乳食にあんかけはいつから?

とろみをつける食材として代表的なものは、片栗粉。その片栗粉を使ったあんかけを、離乳食に使えるようになるのは、離乳食初期からです。とはいえ離乳食初期は、裏ごしして水分でのばしてトロトロのヨーグルト状にしています。もともとが飲み込みやすい形状なので、とろみをつける機会はそれほど多くありません。本格的にとろみ付けが活躍するのは、食材の形がみじん切りになる離乳食中期以降です。

注意すべき点はある?

あんかけにすると、飲み込みやすく赤ちゃんがパクパク食べてくれることが多いので、ママも嬉しくなって毎回とろみのついた離乳食になることがあります。そうすると、モグモグしたい、カミカミしていきたい時期にモグモグ、カミカミする経験が少なくなる可能性があります。とろみがついていることで、ゴックンと丸のみしてしまうこともあります。とろみをつけて、赤ちゃんの「食べる」をサポートすることは良いことですが、口の発達を促していくためにも、とろみをつけないメニューも両方出していきましょう。

あんかけにおすすめの食材・メニュー

離乳食で、あんかけをかけるメインのおすすめ食材は以下です。

豆腐

湯豆腐や焼いた豆腐の上にあんかけをかけます。

うどん

ゆでたうどんの上にあんかけをかけたり、混ぜ入れます

豚ひき肉

普段、モサモサして食べにくく感じるひき肉もあんかけの具にすると食べやすくなります

しらす

手軽に食べることができるしらすは、あんかけの具としても大活躍します

ハンバーグ

ハンバーグの上に、あんかけをかけると和風ハンバーグになります。

チャーハン

離乳食完了期の後半、油や調味料を微量で作ったチャーハン。あんかけをかけることでうまみがアップします!

オクラ、なめこなど

とろみをつける食材は片栗粉だけではありません。食材そのものが元々持っているとろみを利用することができます。

離乳食基本のあんの作り方

では、片栗粉を使った、あんかけの基本のつくり方です。

あんかけの基本レシピ

(例)鶏ひき肉とニラのあんかけ

※具材は、離乳食後期からのレシピです

材料

【具材】

・鶏ひき肉 5g
・玉ねぎ 10g
・しいたけ 3g
・ニラ 3g

【あんかけの材料】

・かつお昆布だし 100ml
・片栗粉 小さじ1
・水 小さじ1
・しょう油 微量

作り方

・片栗粉と水を合わせて水溶き片栗粉を作る

・野菜を5㎜に切る

1.かつお昆布だしで、玉ねぎ→鶏ひき肉、しいたけ、ニラの順に煮る

2.1に水溶き片栗粉を分量の半分加え、加熱しながらまんべんなくかき混ぜる

3.しょう油で風味をつける

とろみが足りなければ、水溶き片栗粉を更に加えます。

鍋の中をまんべんなくかき混ぜることで、ダマができにくくなります。ダマができるのが心配な場合は、片栗粉小さじ1、水小さじ2の分量だと、ダマができにくいです。

とろみ具合の目安

どれくらいとろみをつければいいか、その加減が分からないところです。目安は、スプーンですくって落とすと、トロッと落ちる感じです。

レンジを使用して作る方法

とろみをつけたい食材を耐熱皿にいれて少し温めておきます。水溶き片栗粉を入れるレンジで数秒(510秒)加熱して取り出しグルグルと混ぜます。何度かこれを繰り返すと、とろみがつきます。

あんかけの保存方法は冷蔵で

あんかけを冷凍で保存できたらいいのですが、冷凍すると解凍したときに野菜から水分が出て、シャバシャバになってしまいます。ですので、とろみ付けは食べる直前にしましょう。

保存する場合は、冷蔵保存にします。その場合も時間がたつととろみ具合が薄くなっている可能性がります。

時期別おすすめあんかけレシピ

では、おすすめのあんかけ離乳食レシピを紹介します

鮭の野菜あんかけ(離乳食後期)

材料

・生鮭 15g
・玉ねぎ 10g
・にんじん
・しいたけ 3g
・ほうれん草 3g
・かつお昆布だし 100ml
・片栗粉 小さじ1
・水 小さじ1
・しょう油 微量

作り方

・片栗粉と水を合わせて水溶き片栗粉を作る

・ほうれん草は、下茹でして5㎜に切る

・他の野菜は、5㎜に切る

・生鮭は、皮骨を取って湯がいてほぐす

1.かつお昆布だしで、玉ねぎ、にんじん→鶏ひき肉、しいたけ、ニラの順に煮る

2.1に水溶き片栗粉を分量の半分加え、加熱しながらまんべんなくかき混ぜる

3.しょう油で風味をつける

4.3を茹でた鮭の上にかける

*とろみが足りなければ、水溶き片栗粉を更に加えます。

焼豆腐のニラあんかけ(離乳食後期)

材料

・木綿豆腐 30g
・ニラ 3g
・かつお昆布だし 100ml
・片栗粉 小さじ1
・水 小さじ1
・しょう油 微量

作り方

・片栗粉と水を合わせて水溶き片栗粉を作る

・ニラを5㎜に切る

・豆腐をフライパンで両面焼く

1.かつお昆布だしを沸騰させ、水溶き片栗粉を分量の半分加え、加熱しながらまんべんなくかき混ぜる

2.しょう油で風味をつける

3.焼いた豆腐の上にかける

*とろみが足りなければ、水溶き片栗粉を更に加えます。

 

 

あんかけを、美味しい離乳食づくりに役立ててみてくださいね。

離乳食のそぼろはいつから?ひき肉の種類(豚・鶏・牛)の違いや下処理方法&レシピを公開!
こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。そぼろは、大人も子どもも好きなメニューのひとつではないでしょうか?お弁当がそぼろだったら、テ...

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

編集部おすすめ

関連記事