離乳食のそぼろはいつから?ひき肉の種類(豚・鶏・牛)の違いや下処理方法&レシピを公開!

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。そぼろは、大人も子どもも好きなメニューのひとつではないでしょうか?お弁当がそぼろだったら、テンションが上がっていたなあ!と学生の頃を思い出しました。作る側にもそぼろはお手軽に作れて、ご飯、麺、おかずに色々アレンジできるので重宝します。今回は、そぼろを離乳食に使う時の注意点やそぼろ離乳食メニューを紹介します。

離乳食のそぼろはいつからOK?

離乳食にそぼろを使えるようになるのは、離乳食後期ごろから。と言っても、肉によって食べられる時期が違います。大人のそぼろご飯は「フライパンに油を敷いて炒める」ことが多いですが、ひき肉には、脂が多いため、一度お湯でゆでて油を抜き、最初はだしで煮ることからスタートします。

フライパンで炒めるのなら離乳食完了期の後半ごろから

湯通ししないのなら、フライパンに油は敷かず、肉の脂で炒めるようにしましょう。また、大人が普段食べるそぼろは、しょう油と砂糖で甘辛くしますが、赤ちゃんには味が濃いので、しょう油微量で風味をつける程度にしましょう。

また、アレルギーも心配なところです。肉は比較的アレルギーの少ない食材ですがないわけではないので、最初は他の食材と同じようにひとさじからスタートします。

ひき肉の種類によって違いはある?

鶏、牛、豚など肉の種類があるひき肉は離乳食で始めるタイミングも少し違います。それぞれご紹介します。

鶏ひき肉

鶏ひき肉は、スーパーでむね肉ともも肉の2種類置かれていることが多いと思います。違いは、むね肉は脂が少なく、もも肉は脂が多いということ。食べられるようになるのは離乳食後期から。まずは鶏むねひき肉からスタートし、むね肉を何度もチャレンジしてから鶏ももひき肉にチャレンジです。

牛ひき肉

牛ひき肉は、離乳食後期から食べられます。まずは鶏ひき肉にチャレンジし、その後、牛ひき肉にチャレンジします。合びき肉は、鶏、豚、牛ひき肉をすべて食べてから最後にチャレンジします。

豚ひき肉

豚ひき肉は脂が多いため牛ひき肉に慣れた離乳食完了期からがおススメ。脂が多いので必ず湯通しします。

離乳食の鶏ひき肉はいつからOK?時期別の進め方や下処理・保存方法、おすすめメニューまで!
こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日の食材は「鶏ひき肉」。ひき肉は肉の中でも料理に取り入れやすく大人の料理にも重宝します。鶏...

そぼろの基本の作り方

基本のレシピは離乳食後期、完了期向けの1食分ですが、2~3回の食事分を多めに作ってもOKです。

後期・完了期向けそぼろのレシピ

<材料>

各ひき肉 15~20g
だし(昆布だし、かつお昆布だしなど) 100ml
しょう油 微量

<下処理>

1.鍋に湯を沸かし、ひき肉を入れて軽く火が通るまでさッと湯がく

お湯の中にひき肉を入れただけにすると、ひき肉が固まってそぼろ状になりません。お湯に入れたら、菜箸などで混ぜてほぐしながら湯がきます。

<そぼろの作り方>

1.鍋にだしを入れて沸かし、下処理したひき肉を入れて弱火で煮る

2.だしが半分くらいになったら、しょう油を加えて風味をつける

そぼろの冷凍保存方法

そぼろを冷凍保存する場合は、下処理(調理)して、だしで煮たそぼろを1回分に小分けしてから保存すると使いやすいです。解凍するときは、常温で解凍せず、必ず再加熱します。冷凍したそぼろは、1週間以内に食べきります。

離乳食期別そぼろのアレンジレシピ

【離乳食後期】蒸しかぼちゃのそぼろあんかけ

<材料>

そぼろにした鶏むね肉(だしと一緒に) 15g
かぼちゃ 30g
かつお昆布だし 80ml
水溶き片栗粉 小さじ1/2
しょう油 微量

<作り方>

1.かぼちゃのたね、ワタ、皮を取り除き、赤ちゃんの一口サイズに切り、蒸し器で蒸す。

2.そぼろにした鶏むね肉とだしに、しょう油を入れ、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

【離乳食完了期】キャベツの味噌そぼろご飯

<材料>

ご飯 80g
そぼろにした豚ひき肉(だしと一緒に) 15g
キャベツ 10g
なす 10g
みそ 微量

<作り方>

1.なすは、皮をむき1㎝角に切る。キャベツも1㎝角に切る

2.そぼろの入っただしの中に、キャベツとなすを入れ沸かし、フタをして弱火で煮る

3.しんなりしたら味噌を加える

4.ご飯の上にかける

【離乳食完了期】じゃがそぼろのお焼き

<材料>

そぼろにした牛ひき肉(だしなし) 10g
じゃがいも 40g

<作り方>

1.じゃがいもの皮をむき、1㎝幅に切り軟らかくなるまでゆでる

2.1のじゃがいもを湯切りして滑らかになるまでつぶす

3.2にそぼろを加え混ぜる

4.3を形作り、熱したフライパンで両面焼く

離乳食のそぼろに関する体験談

HugKum編集部では、0~2歳の子を持つママやパパを対象に離乳食でのそぼろについて、アンケート調査しました。まずは、赤ちゃんがそぼろを好んで食べてくれたか聞いてみました。

Q.離乳食でお子様はそぼろを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

そぼろは赤ちゃんが比較的好んで食べてくれるようで、4割が「好んで食べた」と回答。「食べてはくれた」とあわせると7割以上の赤ちゃんが食べてくれていたようでした。

そぼろを食べる赤ちゃんの様子や、与え方で工夫したこと、感想などの体験談も見ていきましょう。

★ママパパの体験談

「鶏ミンチで御飯と混ぜてそぼろ丼のようにしてあげました。初めては鶏から試して鶏→豚→牛にしていきました。パサついたり噛み切れなかったりしないように豆腐など食べやすいものと一緒にあげたりとろみをつけたものに入れたりしました。」(30代・茨城県・子ども3人)
「ぼろぼろこぼれてしまうので、あんかけにし、豆腐と一緒に出すとよく食べていました。豚、牛のひき肉よりは鶏が癖がなく食べやすそうでした。」(30代・神奈川県・子ども2人)
「どのお肉も変わりなく食べてくれた。 でも、ひき肉はボソボソするので、食べにくそうな感じはした。」(30代・静岡県・子ども1人)
「そぼろはなんでも好き。白ご飯だけは苦手なようなので、よく振りかけてたべさせる。」(30代・山口県・子ども1人)
「鶏むね肉のそぼろを作ったが、他の種類のお肉と比べて、あっさりしていたためか、普段以上にごはんが進んでいた。ただ、そぼろよりもひき肉を入れたあんかけの方が食べやすそうだった。」(30代・神奈川県・子ども1人)
「鶏はボソボソするようで、牛・豚挽肉ほどの食いつきはしなかったが、ご飯やスープに混ぜると食べた」(30代・兵庫県・子ども2人)
「ご飯にかけて食べられるので食べさせるのが楽だった」(30代・愛知県・子ども2人)

 

白いごはんが苦手な子は、ごはんにかけてあげると食が進むよう。ボソボソとしたパサついた食感が気になるのか、あんかけなどとろみをつけてあげると食べやすそうだったとの声も聞こえてきます。

どの種類のひき肉で作ったそぼろでも変わりなく食べてくれたの回答も多かったですが、癖がなくあっさりしている鶏が食べやすいとの声も聞こえてきました。

そぼろは、肉料理の中でも赤ちゃんが食べやすいもののひとつです。野菜などさまざまな食材と組み合わせて、離乳食メニューに取り入れてみてくださいね!

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

 

 

 

編集部おすすめ!「bebemeshi for family」おそとごはん(たべるとくらすと)

忙しいときや外出のときに便利!無農薬・減農薬栽培、有機栽培の野菜と、国産のお魚、宮崎県の鶏ささみを中心に使用したこだわりの無添加離乳食。味付けは一切せず、丁寧にとった出汁の旨味を大切にしているママにもベビーにもやさしい&おいしい離乳食です。7ヶ月、9ヶ月、12ヶ月と赤ちゃんの成長に合わせて選んで。ギフトセットもありプレゼントにもおすすめ!

くわしくはこちらをチェック!

子どもも大好き!そぼろ丼の献立にぴったりな副菜・汁物のおすすめレシピ24選
子供も大好き♪そぼろ丼レシピ 【1】豚薄切り肉のそぼろ丼 ポロポロするひき肉より食べやすく食べ応えも充分!ミックスベジタブルと一緒に炊い...

編集部おすすめ

関連記事