昔、ママ・パパが読んだ知育漫画といえば、歴史シリーズや偉人伝など限られていますよね。今では、科学や国語の分野にも幅が広がり、さまざまな知育漫画が書店に並んでいます。今回は、ママ・パパに子どもたちに読ませてよかった知育漫画やオススメのものをご紹介します。
知育漫画のメリット
知育と漫画という言葉が繋がらない、という人も多いかもしれないですね。でも、実は知育漫画は子どもにとってメリットがたくさん。ママ・パパたちこれならいいかも!と思えるようなメリットをピックアップしてみました。
知育漫画とは?どういう漫画?
そもそも知育とは、能力、才能、知能を育てる教育のこと。才能を引き出すだけでなく、自分で考える力や積極的に行動する力、頭の回転を早くする力などを身につけることができます。知育マンガとは、マンガを読むことでその能力を身につけることができるものということです。
幼い子も内容を理解しやすい
文章を読むのが苦手な幼児や低学年の子は活字だけだと、そもそも読むのが難しかったり、書いてある中身を想像することが難しいもの。でも、マンガだと、絵で人の表情や動きが分かりやすく描かれているので、内容を理解しやすく、頭に入りやすいというメリットがあります。
苦手分野でも興味を示しやすい
子どもがなかなか手に取りにくい科学や歴史の分野でも、マンガの可愛いキャラクターや面白い表現で書かれていると、入り込みやすく、興味を持ちやすいという効果があります。マンガから歴史や医療に興味を持ったという人も少なくないですよね。
未就学児向け知育漫画のおすすめ
3歳~6歳の子たちにオススメの知育マンガをママ・パパにリサーチ。文字が大きく、目に入りやすい色彩など興味を持たせる仕掛けがたくさんあるようです。
人体のふしぎな話
一日一話、からだにまつわる様々な疑問を楽しく解説。「食べたものは、からだの中でどうなるの?」「正座をするとなぜ足がしびれるの?」「背はどうやってのびるの?」など、人体や健康に関する子どもの「なぜ?」に答えるお話が、365日分揃います。子どもの好奇心を広げる12のジャンルで1冊あればほとんどの疑問が解決できそう。人の骨や筋肉、血管の全体像から、臓器の位置まで人体のつくりが一目でわかる、からだマップの折込が付いて全体的な人体の理解も深めてくれます。
ドラえもんプレ学習シリーズ
就学前後までに、知っておきたい知識をまとめた「ドラえもんプレ学習シリーズ」。漢字を使用せず、小さな子どもも一人で読むことができる内容でクイズや迷路などの知育遊びを交えながらドラえもんと、楽しく学ぶことができる学習まんがシリーズです。
こちらの『たべものはかせになろう』では、毎日口にする食べ物のことを理解し、食べることが楽しくなります。食べ物の生育の仕方や簡単な調理法、栄養や保存の仕方など生活に密着した知識をドラえもんのマンガで楽しく学べるのがポイント。
小学生向け知育・学習マンガのおすすめ
小学生になると、学校での授業も始まり、科学や社会、歴史にも興味を持ち始める年頃。でも、教科書だけではなかなか理解が深まらず、興味が持てないなんていうことも。そんな時こそマンガの出番。選りすぐりの知育マンガが集まりました。
小学館版 学習まんが はじめての日本の歴史
「小学館版 学習まんが 少年少女日本の歴史」(全23巻)という、ロングセラーの学習まんがシリーズの弟分ともいえる存在。まずはわかりやすく「日本の歴史」の流れを理解できるような内容になっていて小学一年生から読めます。一流の漫画家が、表紙だけでなく中の漫画も描いているので、ストーリーとして日本の歴史を楽しむことができます。
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
スタジオジブリの近藤勝也さんをはじめ、「ケロロ軍曹」の吉崎観音さん、「DEATH NOTE」の小畑健さんなど、児童文庫で人気シリーズを手がけるイラストレーターたちも参加した日本の歴史シリーズ。東京大学の教授が監修した同シリーズは、歴史の大きな流れをつかむこと、を目的にして作られていて、人物を中心にした物語と時代の大きな流れの、2つに主眼を置いて全体の構成が考えられています。随所に工夫が施されたシリーズは子どもに関心をぐっと引き出してくれるはず。
日本史探偵コナンシリーズ
名探偵コナンがナビゲートする名探偵コナン歴史まんがシリーズ。人気の歴史学習まんがジャンルの中でも、コンパクトにまとまった内容に。目にやさしい紙を使いふりがな付きで読みやすく、やさしい内容なので、小学校入学と同時に日本の歴史に興味を持つことができます。時代ごとに1巻で完結する内容になっていて、12巻を通して読むとさらに楽しいストーリー展開に。コラムページもふんだんにあり、楽しく読んでいくうちに歴史の事実にどんどん詳しくなれます。
科学漫画 サバイバルシリーズ
サバイバルシリーズは、子どもが難しく感じがちな科学を、分かりやすく主人公と一緒に探求していくマンガシリーズ。『深海のサバイバル』では、お世話になった博士が館長を務める水族館にやってきた主人公の3人が、水族館の中でさまざまな事件に巻き込まれながら楽しく学んでいくもの。水族館や海の生物に詳しくなれる本です。
ちびまる子ちゃんのことわざ
知っておきたい役に立つ350のことわざを、ちびまる子ちゃんが紹介します。なぞなぞ、絵かき歌などを楽しむ「ことばあそび新聞」も収録されていてさらに楽しみながら学ぶことが。ことわざを知っておくと、国語への興味関心が深まり、実際の勉強にも役立ちますよね。
ドラえもんの学習シリーズ 日本の歴史
ドラえもんで大人気の歴史学習マンガは、ドラえもんとのび太が活躍するオリジナルのマンガだけでなく、解説コラムも充実させ、一歩深めた構成になっています。また、付録に「歴史の学び方」のページが加わり。資料の集め方から発表の仕方まで学ぶことができます。監修は、灘中をはじめとする難関中学の合格実績とノウハウに定評のある浜学園なので、受験対策の入門編としても。
学研ひみつシリーズ
みんなが疑問に思っていることや、知りたいことを分かりやすく説明した、「まんがでよくわかるシリーズ」。こちらの特別編は最新作で、ウイルスから身を守る方法がマンガでよく分かる作りに。ウイルスとバイキンはどう違う? 免疫とは? ワクチンとは? といった素朴な疑問に、マンガだけでなく解説ページまで用意された充実の内容。大人も一緒に読みたいですね。
まんがサイエンス
人気の「まんがサイエンス」シリーズ。知識だけに終わらず、どうしてそうなのか、など科学的な見方や考え方を学ぶことができるマンガです。こちらの1冊は、放射線と放射能と放射性物質ってなにがちがうの? 見てもいないのに銀河系がうずまき形ってどうしてわかるの?など、大人でも難しい疑問を、主人公のキャラクターたちが、答えを探して体当たりで活躍。先生役は、科学にくわしい「怪人」たち。豊富な知識と例えで、子どもたちが心に持つ「どうして?」を、一緒に考えていきます。
マンガで教養 やさしい三国志
人気武将の転生マンガのあらすじをさくっと知ることができ、さらに図解や地図で理解が深まる一冊。長くて分かりにくい三国志の大枠をスッキリと理解できます。1700年以上にわたって中国・日本で愛されてきた悠久の大河ロマンに、さらに深く興味を持つ子も多いはず。
集英社の満点ゲットシリーズ
勉強のやる気のツボの押し方や、漢字や計算に強くなるクイズやゲーム、教科別の楽しみ方や、テスト満点大作戦など、自分から楽しく勉強できるようになるコツが盛りだくさん。監修は、子どものやる気を引き出すユニークな授業で話題の東京学芸大学附属世田谷小学校教諭・沼田晶弘先生。沼田先生が実践し、子どものやる気に火をつけた「ぬまっちメソッド」もたっぷり入って、これを読めば勉強が好きになること間違いなしです。
小学生の言葉辞典シリーズ
小学生が知っておきたい「ことわざ」「故事成語」「四字熟語」「慣用句」など約600語を厳選。1語ごとに4コママンガで分かりやすく解説。1ページに1語収録だから、とにかく読みやすいのがポイント。意味、使い方、同義語・類義語・対義語など、充実の内容で理解が深まります。巻末には、「ことわざクイズ」もあるので、楽しみながら復習し定着を図る効果も。
マンガでの学びは教養をさらに深める入り口に
一口に知育マンガといっても分野がさまざまにあることがわかりましたね。まずは子どもが興味を持っていそうなマンガを買ってみるのが知育マンガ好きになるポイント。ママ・パパも一緒に読むことで、新たな発見があったりと、子どもと一緒に楽しく話し合うことができるのも知育マンガの良さですね。まずは1冊、お気に入りのものを見つけてくださいね。
文・構成/HugKum編集部