学習用のフセンを作っています

以前HugKumでもご紹介したことのある「マス目フセン」。文字の練習やポイントの説明、書き直しなどに使える十字線が入ったマスが、1枚に4文字分入っている緑色のフセンです。小学校の先生が直しの見本にしたり、家庭でお子さんが漢字・ひらがな練習をしたりするのにとても便利で、多くの方が利用しています。
そのマス目フセンの企画販売をしている株式会社tasu(以降:tasu)に、ユーザーから「カラーマスノートのフセン版を作ってほしい」という要望が届きました。そこでtasuでは、カラーマスノートについて調べてみると「文字をバランスよく書くためのツール」として支持されていることがわかったのだそうです。
「青から黄色へ横線を」など説明しやすい!

担当者がさまざまな調査をした上でいちばん感じたのは「文字のバランスを言葉で説明しやすいこと」だったそう。ただ十字に分かれているだけではなく、1マスを4つに分けてそれぞれ違う色をつけていることで、「〇〇色のここから△△色のあそこまで横線を伸ばす」などと言葉で伝えやすくなります。
どうやって使うの?
たとえば、「あ」という文字の一画目を書きます。

「マスの左上から〜」というよりも「空色から〜」の方が理解しやすく感じませんか?
カラーマスフセンは、1マスを4分割し色分けしているので、先ほどの「左上」という言葉から「左」の「上」を探すことなく、目に入った空色の場所に鉛筆をもっていけばよいので、頭の中で情報の混乱が少なく、文字の形を覚えることが苦手なお子さんにも理解しやすくなるのだそうです。
カラーマスフセンを作る
カラーマスフセンを作るために参考にしたカラーマスノートは、高知大学医学部附属病院小児科の脇口明子先生と、言語聴覚士の永江拓朗先生が、書き写しがうまくできないお子さんのために考案したノートで、1文字分のマスを空色・黄色・ピンク・緑色の4色のパステルカラーに分割したマス目があらかじめ印刷されています。
まずは、tasuからカラーマスノートの開発者の方々へ、マス目フセンに使わせていただくための許可を取り、製作がはじまりました。

今回、カラーマスフセンを作ることになり、フォーマットの検討からスタート。「1つのフセンに1マスだけの方が集中できる」などの意見もあったようですが、上のマスを見本にして下に続ける縦書きや、左のマスを見本にして右に続ける横書きなど、テキストや先生の板書に合わせて書くことができるので、結果的にはマス目フセンと同じく2×2の4マスとなりました。

カラーマスフセンはtasuのオンラインショッピングのサイトで販売をしています。従来の色分けされていない文字の練習用のマスでは覚えるのに苦労しているお子さんにとって、少しでも負担が減らせるといいですよね。
カラーマスフセン販売ページはこちら
学校の先生へ期間限定で無料配布
カラーマスフセンを教員の漢字指導の負担軽減に役立てたい
株式会社tasuの「+teacher」というブランドは「利益分配主義」を掲げていて、利益を自社の成長だけでなく、コミュニティ参加者や教育業界の発展のためにも活用したいと考えています。
期間限定で教育機関へ無料配布!
その一環として、教員の漢字指導の負担軽減を目的に「カラーマスフセン」を2025年4月5日~12日までの期間限定で以下に当てはまる教育機関へ無料配布を行うそうです。
応募対象:小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校、社会教育関係団体(※公立・私立は問わない)の機関・団体に所属していること
応募条件:管理職の方のお名前、もしくは管理職の方の許可のもとの応募であること
応募回数:1校(団体)につき1回まで
応募期間:2025年4月5日(土)~12日(土)まで
お願い:ご利用前やご利用後のアンケートにご協力いただける方(※お申込み後、担当者よりご連絡させていただくことがあります)
誰もがひとりひとりに合った道具を使って学びを進められるように、筆者もこの商品やキャンペーンを応援したいです。
申し込みフォームはこちら
※応募期間中のみ回答を受け付けております
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文・構成:ふじいなおみ