【ワーママの転職】リアルな声で判明!タイミングや条件、メリット&デメリットまで徹底調査

ママになってからもがんばってキャリアを積むワーキングマザー、略して「ワーママ」たち。ですが、子どもが成長するに連れて、時間のやりくりなどに悩む人も。アンケートによれば、30%以上のママが「ママになってから転職した」と答えています。本記事では、転職を経験したワーママの声とともに、その実態をご紹介します。

ワーママの転職事情を調査!

HugKumでは、3~12歳のまでの子を持つママを対象に、働くママ「ワーママ」へのアンケートを実施しました。転職を考えたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

Q.ママになってから転職を経験したことはありますか?

ママになってから転職したことがあるかを尋ねたところ、33%の人が「経験あり」と答えました。一方で、65%を超えるママが、転職せずに働いていることもわかりました。

では、転職の理由はどんなものなのでしょうか。

Q.ママになってからの転職理由をお聞かせください。

「時間と休みが自由に取れる仕事がしたかった」(30代・千葉県・子ども2人)
「専業主婦だったが、家計が厳しく働きに出ることになった」(30代・兵庫県・子ども2人)
「子供ができてお金もかかるので、稼げる職場へ転職。 引越しの為」(30代・静岡県・子ども2人)
「時間と体が足りなくなった。 仕事を頑張れば頑張るほど、子供にしわ寄せがいく生活を改めたかった」(40代・福井県・子ども3人)
「通勤がしんどくなり、近くの職場で働いた方が子供のため、自分のためになると思ったから」(40代・奈良県・子ども2人)

転職をした人の多くが、会社に拘束される時間が長いことで、子どもと過ごす時間がとりづらいなどという時間の問題か、あるいは成長に伴って子育てにお金がかかるといったお金の問題で転職を検討したと答えています。

ママ自身のキャリアアップというよりは、現実的な日々の生活に支障があると考えたママたちが転職していると言えそうですね。

転職のタイミングはいつがベスト?

次に、転職時期について見てみましょう。いちばん多かったのは、小学校入学時。保育園というワーママの強い味方がなくなって、子どもを含めた生活がガラリと変わる時期です。

次に多かったのは育休中と保活中。いずれも、会社を休職中で身動きがとりやすい時期。この時期に、将来を見据えて動いたというママも多いことがわかります。

Q.転職のタイミングはいつでしたか?

ちなみに「その他」は、「幼稚園入園・保育所に通っているとき・第二子幼稚園年中のとき・離婚時・妊娠初期手術後」などなど。それぞれのママにタイミングがあることがわかります。

今回のアンケート結果を見ると、小学校入学時がもっとも多いとは言え、「いつがいちばんいい」というものではなく、それぞれの家族のタイミングで考えればいいと言えますね。

では、それぞれのタイミングのメリットを考えてみましょう。

妊娠中の転職活動のメリット

当然ですが妊娠中は、まだ大人だけの生活なので、身動きがとりやすいというメリットがあります。保育園選びなどと並行して、転職活動もしやすい時期と言えますね。

「融通が効く」(30代・北海道・子ども1人)

育休中の転職活動のメリット

「産後もバリバリ働くつもりだった」という人も、実際に赤ちゃんとの生活を経験したり、お世話をしたりしているうちに、価値観が変化するということがあります。妊娠中の転職活動では「予定通りに生まれたとして」「その後の体力も大丈夫だったとして」などという仮定の条件がつきますが、育休中であれば、その時の生活に合わせた会社探しができます。通勤時間や休暇のとりやすさ、周囲の協力体制など、求めるものを明確にした転職活動ができる時期です。

「引っ越して通勤が困難になったため」(30代・兵庫県・子ども2人)
「常勤で復職が難しくなったため」(30代・愛知県・子ども1人)

保活中の転職活動のメリット

保育園を検討するということは、ママの「働きたい」気持ちははっきりしているということですね。保活中の転職活動は、パパ&ママ、そして赤ちゃんという家族みんなの生活サイクルを検討しながら会社選びをすることができます。「転職したはいいけれど、遠くの保育園になってしまって、結局送迎がたいへん…」というようなことも避けられますね。

「一歳のタイミングで保育園が決まったため」(30代・千葉県・子ども1人)
「保育園に入れたら仕事したかったから」(30代・大阪府・子ども2人)

小学校入学時の転職活動のメリット

送迎の必要な保育園生活が終わり、小学生になると自分で登下校してくれます。この変化は転職にとって大きなメリット。「やっと、ちょっと手が離れてきて…」と、精神的にもゆったりとした気持ちで仕事について考えられる機会です。

「小学生になり、自分で登下校してくれるようになった」(40代・京都府・子ども2人)
「子どもたちの手が少し離れたから」(40代・神奈川県・子ども2人)

小学校中学年以降の転職活動のメリット

小学校中学年になると、クラブ活動や委員会活動など課外活動も多くなり、子どもが学校にいる時間が長くなってきます。この時期になると、転職の際に「子どもが…」と家庭の事情を細かく説明して了解をもらうことも不要になるかもしれません。また、この時期になると子どももずいぶんとしっかりしてきます。少しの時間のお留守番であれば、お任せできる子も出てくるでしょう。

「ある程度生活リズムが分かっているので合わせやすい」(40代・長野県・子ども2人)
「子どもの帰宅時間が遅くなり、時間に余裕が出来たので」(40代・千葉県・子ども1人)
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転職活動はどのように進める?

では、実際の転職活動はどう進めればいいのでしょう。アンケート結果をグラフにまとめてみました。

Q.どのように転職活動しましたか?

もっとも利用が多かったのが「ハローワーク」、2番目が「企業に直接応募」、3番目が「転職サイトを利用(直接)」。この結果を見ると、「ワーママ」だから、というような特別な転職ステップはみられませんでした。

ワーママの声を聞いてみましょう。どのような理由から仕事探しをしているのでしょうか。

「転職サイトは、自分の条件に合った仕事を探しやすいの。」(30代・埼玉県・子ども1人)
「田舎なので地元企業の情報は転職サイトよりも、ハローワークのほうが充実していたから」(40代・福井県・子ども3人)
「仕事をしていない期間が長く、派遣以外の仕事が見つかりにくかったため」(30代・兵庫県・子ども2人)
「求人情報から企業に直接応募するのが一番早いから」(30代・埼玉県・子ども2人)
「知り合いに紹介してもらったので、すぐに働くことができたが、もう少し時給などを相談すれば良かった」(40代・群馬県・子ども1人)

ハローワークは全国的に同じように運営していますので、どんな地域でも利用できるという利点があります。また、転職サイトは、企業を検索する際に、さまざまな条件で検索できるという点が便利ですね。

転職活動の進め方

ママが転職を検討する場合のポイントをステップに分けて解説します。

Step1:仕事に求めるもの、職場に条件を明確にする

まずは、今の職場で困っていること、生活で変えたいところ、新しい職場に求めるものなどを書き留めるなどして、自分の中で確認してみましょう。その際、パートナーと共有するのを忘れずに。もしかしたら、転職以外の解決法もあるかもしれませんし、条件設定が変わることもあるかもしれません。

Step2:転職サイトやハローワークなどで企業探し

条件が決定できれば、企業探しです。転職サイトやハローワークであれば、条件ごとに検索が可能ですし、自宅にいながら探すことができるので、ワーママにはおすすめです。

Step3:勤めた場合の生活をシミュレーションしてみる

求人情報に書かれていることだけで企業を選ぶのはおすすめしません。会社の実情については口コミ情報を探してみてもいいですね。また、通勤時間も、実際に通う時間にシミュレーションしてみるといいと思います。

次のページでは条件面やリアル体験談をご紹介します。

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