【ワーママの転職】リアルな声で判明!タイミングや条件、メリット&デメリットまで徹底調査

転職の条件で重視したことは?

ワーママたちは、どんな条件を転職先に求めたのでしょうか。

アンケート結果を見ると、通勤時間を含め、子育ての時間がしっかりととれるかどうか、という点が重視されているのがわかります。

自宅と職場が近いこと

働くこととセットになってついてくるのが通勤時間。通勤時間の負担を減らすことができれば、生活にゆとりができますね。転職の条件のいちばんに上がってくるのも納得です!

「子どもを預かってもらえる時間にも限りがあり、自分自身の能力のキャパもあり、地元の小さな会社でしか働けなかった」(30代・兵庫県・子ども2人)
「前職は片道1時間半かかったので絶対近いところがよかった」(40代・大阪府・子ども2人)

時短勤務

子どもの状況にあわせて勤務時間を調整したいという長期的な視点を持った転職の場合、時短勤務ができるかどうかはとても大切な条件ですね。

「だんなの扶養に収まるようにと、自由に休みたいので」(40代・三重県・子ども3人)
「学校に行っている時間だけ仕事をしたかった」(40代・和歌山県・子ども2人)

残業なし

勤務時間が短くても、残業が当たり前になっているようでは、勤務時間が長いのと同じです。転職をする際には、実際に働く時間を拘束時間と考えて、条件設定をしているワーママが多くみられます。

「子どもの習い事のスケジュールに合わせられるように」(40代・千葉県・子ども1人)
「子どもの送迎時間に合わせた働き方をしたかったため」(40代・神奈川県・子ども3人)

子どもの預け先と職場が近い

通勤時間の節約を考えた場合、自宅と預け先との距離だけでなく、勤め先と預け先の距離も検討材料に入れると、選択範囲がグンと広がりますね。また、勤め先から近いと、お熱などの急な呼び出しにもすぐ対応できるというメリットもあります。

「何かあったときに素早く対応できるから」(40代・長野県・子ども2人)
「子供の送迎が負担になりたくないから」(30代・富山県・子ども3人)

給与

お金の問題も切実です。小学校に入学すると、おけいこなどを始めることも多く、子育てにかかる費用は増える一方です。少し先を見越して、給与面も検討して転職に踏み切るワーママの姿も見られますね。

「お金に困っていたから」(40代・埼玉県・子ども5人)
「収入も育児も大事だから。」(30代・兵庫県・子ども2人)

在宅勤務OK

ワーママにとって、在宅勤務は強い味方。子どもが小さい間は、とても元気なのに熱があるので預けられない、インフルエンザで1週間は預けられないなど、家で子どもを見ることが割合多くあります。そんな時に在宅で仕事をすることができれば、多少なりとも仕事を進めながら、家で子どもを見ることができますね。

「余裕を持って生活を送りたい」(40代・東京都・子ども1人)
「子育ての時間も大切にしたかったため。」(30代・大阪府・子ども2人)

産休・育休取得実績あり

産休や育休の制度はあっても、実は誰も使ったことがない…ということも中小規模の企業だと多いものです。産休や育休を取りながら働き続けたいと考えているワーママにとって、自分自身がはじめての例になるのはちょっとハードルが高そうですし、周囲の目も気になりますね。すでに、取得実績があれば、その辺りの不安がなく働くことができますね。

「子育てしやすいから」(20代・千葉県・子ども1人)
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子どもができてからでも未経験に転職できる?

ワーママの中には、ママになってから、はじめての分野に飛び込んだ人もいます。未経験の分野で活躍するワーママの声を聞きました。

『新しいことを覚えるのにワクワクした』

「慣れない仕事で、毎日覚えることに必死だった。若い頃なら、それだけで仕事に嫌気がさしていたと思うが、若くない自分は、新しいことを覚えることに逆にワクワクする気持ちになった」 (40代・奈良県・子ども2人)

未経験の分野に転職したワーママの声を聞くと、「たいへんだったけど、新しいことへのチャレンジは楽しかった!」との声が聞かれました。いくつになっても新しいことへの挑戦はドキドキしつつも楽しいもの。転職をきっかけに新しい世界が広がったという人も多くあります。

『社会人としての経験値は大いに役立っている』

「新たな仕事の幅が広かった。これまでの業務そのものではなく、社会人としての経験値は大いに役立っている」(40代・福井県・子ども3人)

ジャンルとしては未経験の分野でも、社会人としての経験は強い味方になります。ものの見方、話の仕方といったスキルは、言わば “名もないスキル” ですが、どんな職種・職場であっても必要とされる大切な能力なのです。また、前職までで培ったスキルを新しい職場でうまく活かすことができれば、新たな可能性が広がっていきますね。

『はじめは慣れるまでが大変』

「はじめは慣れるまでが大変で、時短勤務だったが、それが正解だったと思う。」(40代・群馬県・子ども1人)

一方で、未経験の分野だったがゆえに苦労したというワーママもいます。子どもがいると、新しいことを覚えることに割ける時間がどうしても減ってしまいます。その時間のやりくりがワーママの未経験転職の難しさかもしれませんね。

『子どものことを思うと頑張れた』

「仕事が大変でも、子どもも慣れない場所で頑張ってくれてると思うと、親も頑張らなきゃと思えた」(40代・神奈川県・子ども3人)

ワーママのいちばんの味方は子どもたちです。「ママ、お仕事がんばってねー!」と送り出してくれる時の笑顔や、離れている時間にやったことなどを一生懸命話してくれる様子に「がんばらなきゃ!」と思うママはたくさんいます。子どもと一緒にがんばれるのは、ワーママ転職のいいところと言えますね。

転職は成功?失敗?【ママの体験談】

思い切って転職に踏み切ったワーママたちに、転職してよかったかどうかを尋ねました。経験者のホンネを聞いてみましょう。

『子育て中の母親に優しい企業に就職できた』

「子育て中の母親に優しい企業に就職できた。融通が効き、子育てのためにきちんと休むことができる。」(30代・埼玉県・子ども1人)

子育てに理解のある職場に転職できると、生活へのモチベーションがグッと上がりますね。子どもの都合で休暇を取ったり、早退したりすることに引け目を感じなくてすみますし、理解を示してくれることに甘えたりせず、しっかりと貢献しようという気持ちになるのです。

『残業もなく体力的にも少し楽になった』

「転職して残業はないし、体力的にも少し楽なのでよかった。おやすみもきちんとくれる」(30代・愛媛県・子ども2人)

子どもを抱えながら働き続けることは、まず体力的な負担が大きいものです。残業や休日出勤を減らすことで、オンとオフの区別ができ、健康的な生活ができるようになりますね。

『子供と過ごす時間が増え、心が穏やかになった』

「転職して良かったと思う。お給料も少なくなり、自分のキャリアも中途半端になってしまったけど、何よりも子供と過ごす時間が増え、心が穏やかになったので」(40代・奈良県・子ども2人)

「会社が終わったら、寝てしまいそうな子どもを抱えて家に帰って寝かすだけ」といったような生活をしていると、「何のために働いているんだろう…」と虚しい気持ちになることがあります。そんなママたちにとって、多少の犠牲を払ってでも子どもとの時間を得ることは、転職の大きな動機となります。仕事と子育ての両立をはかるために転職するママも多いようです。

『もう少し近い職場にすればよかった』

「もう少し自宅から近い職場にしたらよかった。今は片道25分」(30代・兵庫県・子ども2人)

転職の際の条件のうち、通勤時間は重要ですね。毎日のことですし、天気の悪い日もあります。検討中はやれそうだと思っていても、実際通い始めるとたいへんに感じることも。特に、保育園児など送迎が必要な子どもがいる場合、ここはぜひチェックしておきたいところです。面接などの前に、一度シミュレーションしてみるのもおすすめです。

『時給や昇給についても相談すれば良かった』

「もっと時給や昇給についても、相談すれば良かった」(40代・群馬県・子ども1人)

給与や昇給などの待遇面について、自分から積極的に尋ねるのは勇気がいりますね。でも、大切なことですから、先方から説明してくれない場合にはきちんとたずねましょう。申し訳なさそうに尋ねるより、はっきり端的に尋ねたほうがスマートでいいと思います。

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子どもの成長とともに、ママ自身のことも考えていきましょう

ワーママの転職は、自分の気持ちだけでは決められないことが多く、条件設定が重要です。特に、拘束時間についてしっかり確認しておくことは大切。また通勤時間も拘束時間ととらえて検討するようにしましょう。一方で、ワーママ転職は、ママとしての自分だけでなく、個人としてのチャレンジでもあります。自分の興味や将来像について考えるいいチャンスとも言えますね。

構成・文/清塚あきこ(京都メディアライン)

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