生きていると、楽しいこともたくさんありますが、それと同時に仕事で失敗したり、人間関係で悩んだりすることもたくさんありますよね。そんな人生で迷った時や、岐路に立ったときに役立ちそうな、まさにバイブル的存在になる本を見つけました。この本を読み終えたら、思わず人に貸したくなるんです。そんなおすすめの本「生き方のヒントをくれる 赤ちゃんセンパイ」をご紹介します!
困ったら「赤ちゃんセンパイ」に聞いてみよう
筆者は、「あーもう!どうして私はこうなのだろう」と落ち込み、一通りクヨクヨして「よし。初心に返ろう」と気持ちをたて直そうとします。
そんなとき、ふと初心に返るってどこが初心なの?と思うことが。
就職したとき?
学校に入学したとき?
物事を志したとき?
人それぞれに思い浮かぶ「初心」があると思いますが、全員に共通する初心があるとしたら、それは、赤ちゃんのときではないでしょうか。
「初心」とは、赤ちゃん!?
赤ちゃんまで初心に返ってみたら、ものすごいヒントが得られるのかも!? だって生まれた瞬間が私たちの原点なのだから、初心の真骨頂ですよね。
赤ちゃんには何か秘訣や戦略があるらしい
赤ちゃんはお世話をしてもらわないと生きていけないのに、その数年の間に、ねんねから、ハイハイ、あんよと、人生で一番早いスピードで成長します。
その成長の早さは大人顔負け!
そして、お世話をしてもらわないと生きていけないのに、その愛くるしさから、しっかり大人の心をわしづかみにして愛情を注がせているではありませんか。
私たち大人は、それを当然のように思っていますが、どうやら赤ちゃんには何か秘訣や戦略があるようなのです。
赤ちゃんの「笑う」「泣く」「驚く」などの行動ひとつひとつが全て戦略だったとしたら……。こんな策士は大人にはいないでしょう。
赤ちゃんこそが、生きるヒントをくれる
そんな「赤ちゃんセンパイ」が実行している生きるヒントをまとめた一冊「生き方のヒントをくれる 赤ちゃんセンパイ」。
ここに、クヨクヨしたときの解決法がたくさん書いてありました。大人になり常識にがんじがらめにされて生きている人ほど、赤ちゃんが本能で実行している戦略に目からうろこが落ちるに違いありません。
赤ちゃんセンパイからの名言集
この本は、赤ちゃんセンパイからの素晴らしいメッセージであふれています。その一部をご紹介します。
「たくさん転んでおいたほうが、人生はいいほうに転ぶ。」
仕事で失敗して、ああ、上司に迷惑をかけてしまった、この仕事向いていないかも……と私はしょっちゅう落ち込み、それはまるで転んだときのような心境になります。
しかし、赤ちゃんセンパイは、「たくさん転んでおいた方が、人生はいい方に転ぶ」と教えてくれました。
そうか!
転ばなかったら、気づかなかったことがあって、
転んだからこそ気づいたのか。
次に、気を付けなければと思ったり、その先にもっと大きなミスを防げたりするのですね!
「じぶん一人では生きていけないことを、大人より知っている。」
人は、自分ひとりで生きていると思っても、知らず知らずのうちに誰かに支えられて生きているものです。
だったら、ツライときにはカッコつけずに
「そうだよ。私は弱いのだから、誰か助けて!」
と開き直ってしまえばいいのですよね。
大人だから泣けない、弱みを見せたら負け!なんてナンセンス。
赤ちゃんセンパイは、ツライときには泣きわめきます。
そして、そのあとに笑うのですよね。
そうだそうだ。
弱さも恥もさらけ出して、そのあとに笑う顔が魅力的なら
きっとみんな手を差し伸べてくれる、さすがです。赤ちゃんセンパイ
「たくさんのいいねより、大切な人の“1いいね”。」
SNSが発達した今、思わず表むきな「いいね」の数にこだわってしまいますが、心のこもった「いいね」っていつまでも忘れないものですよね。
私は、本が大好きで本を好きになったきっかけは、小学2年生の時担任の先生が
「あなたは気づけば本を読んでいるね。とてもいいね」
と言ってくれたことから。
それまでは、自分が本を好きな自覚は一切なかったのに、その一言がとても嬉しくてそれからは意識して、もっと本を読むようになりました。
あの時の先生の「いいね」は、確実に私の初心のひとつになっています。
心のこもった「いいね」が誰かの人生を変えるかもしれないですね。
赤ちゃんセンパイは癒し効果も抜群
難しいことはさておき、赤ちゃんって見ているだけでも癒されるものですよね。
うちの子どもたちが赤ちゃんの頃、バスに乗ってお出かけしたときの話。
横に座っていたおばちゃんが
「赤ちゃんはいつまで見ていても飽きないねぇ」
と声をかけてくれました。
今となっては子どもたちも大きくなり、私が同じセリフを友達の赤ちゃんに言っていたりするのですが……(笑)。
この「生き方のヒントをくれる 赤ちゃんセンパイ」本は、オールカラーで、登場する赤ちゃんセンパイの写真がかわいくて、あたたかい。
クスっと笑える写真もたくさん。
人生のヒントになるのはもちろん、癒し効果も抜群なのです。
今は子どもたちにもあれこれうるさいことばかり言ってしまいますが、この本を読んだら我が子の小さい頃の写真を見返したくなってきました。(これも初心効果!?)
付箋の数すごい!赤ちゃんセンパイからの教え
見てください!! アラフォーの私が今回赤ちゃんセンパイから学んだ戦略の数々を!(笑)
赤ちゃんセンパイからしたら当たり前のことなのに言われて、ハッとすることばかり。
次に街中で赤ちゃんセンパイを見かけたら「赤サン」と呼んでしまいそうです。
大人は、常識で縛られてしまいがちな頭を開放して、赤ちゃんセンパイのように物事をまっすぐに見つめるだけですごく生きやすくなるのかもしれませんね。
難しいと思うかもしれませんが、できないことは絶対ないはず。だって、全員昔は「赤ちゃん」だったのだから。無意識にそのスキルを実行していたのですもんね(笑)。
「生き方のヒントをくれる 赤ちゃんセンパイ」自分の心に向き合いたくなったときに、ぜひ開いてみてほしい一冊です。
生き方のヒントをくれる 赤ちゃんセンパイ
仕事上の人間関係のモヤモヤはこの本で解決!
「赤ちゃんセンパイ」の著者・コピーライターの野澤幸司(のざわ・こうじ)さんは、大人の人間関係に関する本も執筆しています。
野澤さん流、職場のモヤモヤ解消法はこちらをチェック!
オフィス。そこは未知との遭遇の連続です。世代、性別、立場。それらの違いによって、行動や発言が全く理解できない存在がいる。中にはこちらに甚大な被害を加えてくる者もいる。職場とは、重力の存在する小宇宙なのかもしれません。
彼らはどのようにして「オフィス宇宙人」と付き合えばいいのか。著者は、82種の宇宙人を捕獲し、研究し、4グループに分け、その【生態】および【対処法】をまとめて一冊の本にしました。
文・構成/ふじおなおこ