こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。炊飯器と言えば、ご飯を炊くものですが、今回は少し違った使い方で離乳食に活用したいと思います。
時短が叶う!離乳食作りに炊飯器を活用しよう!
離乳食づくりは何となく「大変」と言うイメージがあるかもしれません。炊飯機を使うと離乳食づくりが時短になります。育児に家事に仕事に、毎日忙しいママにとって「時短」と聞くと興味が湧くのではないでしょうか?少しでもカンタンに、そして美味しい離乳食が作れるとママも嬉しいですね。
では、どのように炊飯器を使うのか?炊飯器の使い方は2パターンあります。
1.いつもの手順でご飯を炊く時に一緒に離乳食を炊飯スイッチオン
2.炊飯器に食材と水(だし)を入れて炊飯スイッチオン
後は、炊飯器にお任せです。
炊飯器で離乳食を作ると便利な理由
炊飯器でどんな離乳食が作れるのか、便利で時短にもなる理由を紹介します。
難しいおかゆも簡単に作れる
鍋でおかゆを作ると、おかゆの分量や火加減によって出来栄えが違うことがあります。また、赤ちゃんの月齢が上がってくると水分量が少なくなるので、気が付いたら「焦げ付いていた!」なんてこともあるのではないでしょうか?炊飯器で大人のごはんと一緒におかゆを炊けば、そんな心配は必要ありません!
おかゆ以外にも作れるメニューが多い
炊飯器で作るものと言えば「ご飯」ですね。それ以外の食材を入れて別メニューを作るなんて考えもしなかった!と言う方もいるのではないでしょうか?実は、私もそう思っていました。でも、炊飯器はごはん以外も調理できるのです。
大人のご飯と同時に調理ができる
「大人のごはんを炊く時におかゆを一緒に」とお話しましたが、おかゆ以外も大人のごはんと一緒に作ることができます。例えば、切った野菜をお茶のパックに詰め込み一緒に炊くと野菜を茹でることができます。
ほったらかし調理で手間が省ける
炊飯器での調理でラクな理由は「ほったらかしにできる」という点です。炊飯スイッチを入れると後は炊飯器の炊きあがりのアラームを待つだけです。その間に、ママは別のおかずを作れます。
野菜をそのままゆでることができる!
野菜をきれいに洗い、皮をむかずにそのままを炊飯器に入れます。野菜がひたひたになるくらいの水を加えて炊飯スイッチオン!後は、炊飯器にお任せすれば出来上がりです。皮は、赤ちゃんに与える前にむいてくださいね。
離乳食の時期別炊飯器で作れる簡単レシピ
では、具体的にどのように炊飯器を活用すればいいか紹介します。
初期 炊飯器で10倍かゆ
<材料>
大人の米
大人の米の分量の水
*米 15g
*水 150ml
(*は離乳食分です)
<作り方>
1.米を3回ほど洗い、ザルに入れて水切りします。
2.炊飯器の中に、大人の米と水を入れます。
3.離乳食分のお米と水が入るくらいの大きさの耐熱器に米と水を入れる
4.2の真ん中に3を設置し、炊飯スイッチオン。
後期以降 炊飯器に入れたらほったらかしで作る基本の野菜スープ(大人分も一緒に作る)
<材料>
にんじん 100g
白菜 100g
玉ねぎ 100g
昆布だし 500ml
コンソメ 1つ
しょう油 小さじ1
<作り方>
1.にんじんは拍子切り、白菜、玉ねぎは1cmに切る
2.昆布だしと1を炊飯器に入れて早炊きモードで炊飯スイッチオン
3.アラームが鳴ったら炊飯器をあけて、しょう油を小さじ1/2入れる。
4.子ども分を取り分け、月齢に合わせて器で野菜を切る。
5.大人分に残りのしょう油とコンソメをひとかけ入れ、塩コショウで味を調える
完了期 お茶パックで作れる炊飯器で温野菜
<材料>
にんじん 15g
かぶ 15g
かぼちゃ 15g
<作り方>
1.にんじん、かぶは皮をむいて1cm角に切る。かぼちゃはかわ、わた、種を取り除き1cm角に切る。全てお茶パックに包む
2.大人の炊く前の米の上に、1を並べて早炊きモードでスイッチオン
*早炊きモードなので、大人のお米は30分前から浸水しておいてください
今回ご紹介したのは基本の調理法です。ぜひ、お家でアレンジして炊飯器を離乳食づくりに取り入れてみてくださいね!
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。