スタイリスト金子綾さんに聞く「黒のおしゃれ」がママの着こなしを格上げするワケ

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20代から40代まで、幅広い世代の女性たちから絶大な人気を誇るスタイリスト金子綾さん。3冊目となる著書『黒のおしゃれ』が発売され、早くも読者からは「なんとなく着ていた黒をもっとちゃんと着たくなった」「おしゃれに見える時短コーデがわかった」「クローゼットの整理に役立った!」など、たくさんの反響があったそう。本の中身が気になりますよね。今回は『黒のおしゃれ』を元ファッション誌編集者の筆者がママ目線でチェックしたいと思います。

スタイリスト金子綾さんのセンスの魅力

金子綾のスタイリングは、着崩していても品がある

20代前半から雑誌『CanCam』『Oggi』などでスタイリストとして活躍中の金子綾さん。当時、幸運にも金子さんと一緒に誌面を作る機会が何度もあった筆者。たくさんのおしゃれな女の子達が出入りする編集部でしたが、金子さんは初めて編集部に来た時から着こなしが抜群におしゃれでした。特別に奇抜な服を選んで着ているわけではないのですが、とにかくおしゃれ。デニムでも黒パンツでもかっこいいし、ちゃんと女性らしいのです。何気ないアイテムでも、無難に見えないといえば伝わるでしょうか。そして、彼女自身の着こなしは、どんなに着崩したカジュアルさえも品を感じさせる、そういうおしゃれを体現している女性でした。

金子綾のコーディネートルームは理想のセレクトショップのよう

また当時、撮影前に金子さんがプレスからリースしてきた洋服を置いているコーディネートルームに行くのが、密かな楽しみでもありました。金子さんの選んできたアイテムはどれもスタンダードなように見えて、襟の開き具合いや丈、素材など細部にこだわりがあって、彼女のフィルターで選び抜かれた服たちが集められた空間は、さながら理想のセレクトショップのようでした。

365日おしゃれを楽しんでいる

そして、選んできたアイテムで組まれたコーディネートは、いつも編集側の期待を超える素敵な仕上がりで、筆者は何度もそのセンスに助けられてきました。決して高いアイテムに偏ることもなく、プチプラでもいいものは取り入れ、スタンダードな着こなしにもどこか遊び心の感じられるワクワク感がある。そして、彼女自身の着こなしと同様に、彼女が作るコーディネートも、どんなテーストでもかならず品が感じられるのです。

撮影をするカメラマンやモデルさんたちにも金子さんのファンは多く、読者からの人気投票でも常に上位に。彼女は自分のおしゃれも楽しみながら、仕事でもそのセンスを余すことなく発揮し続け、365日おしゃれを楽しんでいる、まさにスタイリストが天職といえる女性。それが金子綾さんです。

『黒のおしゃれ』本、ここを参考にしたい!

そんな金子綾さんの3冊目となる著書『黒のおしゃれ』。今回はママ目線で、具体的に参考にしたいポイントをピックアップしてみました。

「黒をどう着るか」まずは決める

本のプロローグにはこう書かれています。

黒って無難にきこなしてしまうとそれがわかってしまう、その人らしさがいちばん表れる色。〜みなさんもこの本を読んだ後、クローゼットにある黒のアイテムを振り返って、またフレッシュな気持ちで黒のおしゃれに向き合ってもらえたらうれしいです。

忙しいママたちは、つい無難だからという消極的な理由で黒アイテムを手にとってしまう人も多いのではないでしょうか。金子さんのこの言葉には、「黒をどう着るか」を考えてほしいというメッセージがあります。なんとなく黒を着るのではなく、今日は黒を上品に着るのか、カジュアルに着るのか、という発想を持つことが、おしゃれに黒を着る大前提になるということですね。

40代、チャーミングな甘い要素も黒ならOK

また金子さんは「可愛らしさの取り入れ方」についても、著書の中でこう語っています。

40代に入ってからは、女っぽさよりもチャーミングさのほうが必要な要素とも思っていて、以前よりも(かわいいディテール)に頼ることが増えました。可愛げのあるものを辛口の黒で楽しむ、黒が軽やかに見えるのでwin-winな関係ですね。

年齢を重ねるにつれて、チャーミングなものにひかれるようになったという金子さん。でも一方で体のラインは丸みを帯びてくるし…どうしよう? そんなときにこそ、黒が頼りになるそう。どう転んでも辛口な黒なら、甘いアイテムにも心おきなく挑戦できるという発想です。

着回しに効く黒アイテム3選はこれ!

今回、著書で100コーディネート近くを私服でスタイリングした金子さん。中でも着回しが効く黒アイテムを3つ厳選して紹介してくれています。彼女自身も、着まわしを考えながら、また黒の魅力を再確認したという3つのアイテムはこちら。

・黒のクルーネックニット

・黒のテーラードジャケット

・ブラックデニム

著書ではこの3つの黒アイテムを、それぞれ6パターンに着まわす実例が紹介されています。一つのアイテムでも、なりたいイメージで印象を自在に変えられるのも黒アイテムの強み。すぐにでも真似したくなるコーディネート例は、忙しい朝の時短にも役立ちそうです。

ママ目線の「娘と選ぶ黒」も必見

プライベートではママでもある金子綾さん。おしゃれに興味のある娘さんの意思を尊重して、好きな服を着せてあげたいと思っているようですが、娘さんも自然と黒の服が増えているそう。著書では、娘さんの愛用する黒アイテムも公開してくれています。

永久保存版にしたいおしゃれ本

この記事では『黒のおしゃれ』本のほんの一部しかお伝えできませんが、ほかにも、黒と色の組み合わせ例や、長く愛用したい黒の名品リスト、時を経ても色褪せない金子綾の黒スタイリングアーカイブなど、本書には100体近くの着こなしが収録されています。毎日開いて参考にしたくなる、まさに永久保存版にしたいおしゃれ本と言えるでしょう。

金子綾さんのアイディアやセンスがしっかりと伝わってきた『黒のおしゃれ』。彼女が本を通して伝授してくれたアプローチをすぐにでも実践して、黒をもっと楽しんで着たくなりました。まずは、手持ちのクローゼットの黒アイテムの見直しから始めようかと。みなさんも金子綾さんの『黒のおしゃれ』で、明日からの着こなしをリフレッシュしてみませんか。

 

黒のおしゃれ
金子綾小学館1760円

Oggi』をはじめ、数々の女性ファッション誌で活躍する人気スタイリスト金子 綾が出したひとつのアンサー、“「黒」を軸にすると、おしゃれがもっと楽しくなる!”黒をベースに考えられた私服で構成された着こなしの数々は、ベーシックを大事にしつつ、フットワーク軽くおしゃれを楽しむアイディアがちりばめられています。 読み終えた後、思わずクローゼットにある黒アイテムを探し出してしまう…そんな黒の魅力がつまった、100体近くある撮り下ろしの私服コーディネートは、必見です!

 

著者
スタイリスト 金子 綾

1979 年生まれ。『Oggi』をはじめ、数々のファッション誌で活躍す るスタイリスト。シンプルな中に、抜け感や切れ味のある着こなしを 得意とし、配色センスに定評がある。その審美眼を生かし、ブランド との人気コラボアイテムも多数手がけている。 インスタのフォロワーは 15 万人超にのぼる。Instagram : @ayaaa070

 

取材協力/Oggi・Domaniブランド室

文・構成/HugKum編集部

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