こたえ
地面にぴったり葉を広げた、冬のタンポポの姿を何と呼ぶ?
ロゼット
地面に葉を広げた姿を「ロゼット」と呼びます。
地面に広がることで、冷たい風に当たりにくく、太陽の光をたっぷり浴びることができるのです。
1章の「野原の植物や生き物はどうやって冬を越すの?」のイラストにある「ハルジオン」など、ロゼット状に葉を広げる植物は他にもあります。
「ロゼット」とは
短い茎に、扁平 (へんぺい) な多数の葉が地面の表面に接して放射状についている状態、あるいはそのような植物体をロゼットという。ロゼットの状態で越冬する植物はロゼット植物とよばれ、タンポポ、ハルジョオン、マツヨイグサなどがある。ロゼット植物には、タンポポのように花序を支える茎だけが春に伸びるものと、ハルジョオンのように春に伸長して花をつける茎の上に、ロゼット状の葉とは別に普通葉をつけるものとがある。(参考:日本大百科全書)
タンポポの花を観察してみよう!
とても身近な花のタンポポ。実は、これがひとつの花なんですよ! タンポポは、この小さな花がたくさん集まってできています。
花が終わると種ができます。種にはふわふわのわたげがあって、風にのって遠くへ運ばれます。やがて地面に落ちて、芽をだします。こうして上手に仲間を増やしているのですね。
春になったらタンポポで遊ぼう!
タンポポの茎はまっすぐで、中が筒のようになっておいるのでいろいろな遊びができますよ。春のお散歩でタンポポを見つけたら、挑戦してみてくださいね。
ゆびわ
茎を二つに割いて結べばゆびわができるよ。
風車
茎のはしに切り込みを入れて水につけると、くるんと丸まるよ! 茎に松の葉を通して吹くと、風車のように回るよ。
次回もお楽しみに!
※当記事は、下記「きせつの図鑑」「日本大百科全書」を引用して紹介しております。
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文・構成/寒河江尚子 イラスト/荒井真紀 写真/おくやまひさし