丸つけでこんなに変わる! 勉強習慣が身につく「はなまる」アイデアがすごかった

小学校低学年のお子さんの場合、家庭学習にパパ・ママのサポートが必要な場面が多いのではないでしょうか。

学校からの課題のほか、自主的に取り組むドリルや教材などで自宅学習に励む際、パパやママがその成果を「どれどれ」と見てあげたり、回答に丸つけをしてあげることで、お子さんの自習モチベーションもぐんと上がるはずです。

そこで今回は家庭学習などで子どものやる気スイッチを引き出す花まるの描き方を紹介します。

多彩な花まるを学び「×」の付け方を工夫する

花まると言えば、蚊取り線香や鳴門の渦潮のようなグルグル線に花びらを付けるという描き方が一般的だと思います。もちろんそのベーシックな花まるだけでもすごく子どもは喜びますが、その描き方にさまざまなバリエーションがあれば、子どものやる気をさらに引き出すきっかけにもなってくれます。

実際に学校の先生や塾の先生・習い事の先生などは、各種のシールや丸の描き方を使い分けて子どものやる気を引き出しているようです。

筆者の子どもも習い事の場面で特別感のある花まるをもらい、うれしかったのか次のまるを目指して新しい取り組みにチャレンジしていました。

この子どもの気持ちを盛り上げる「花まるマジック」、家庭でも宿題を見るとき、ワークの答え合わせをするときなどに、ぜひ取り入れたいですよね。

また花まるを学ぶと同時に、自宅での丸付けでは「×」のつけ方も工夫したほうが良さそうです。ベネッセの公式ホームページには「赤ペン先生」の丸つけテクニックが掲載されていて、その中には以下のように書かれています。

<まちがえているところには「×」ではなく、マークやシールで印をつける>(ベネッセ「保護者サポート 小学講座」より引用)

子ども向け英会話教室で英語の指導をしている筆者の知人も同じ方法を実践していました。

その先生は子どもが間違った場所に「×」ではなく「☆」を描きます。確かに考えてみると「×」は正解ではない、考え直す必要のある場所を知らせるための記号なのですから「○」でなければ何でもいいわけです。

そこにあえて「×」という記号を描いてしまうと失敗が強調され、子どものがっかり感も増してしまいます。

そもそも「×」は「罰」や「罰点」から来ていると言われています。罰という漢字は漢字辞典を調べると「ののしる(詈)+刀」という由来があると分かります。罪をしかって(ののしって)刀で刑を加えるという、なかなかひどい誕生の歴史を持っているのですね。

「×」をつけられ続ければその印の印象から子どもも本能的に悲しい気持ちを抱くはずです。

正解や頑張りに対しては特別感ある花まるを、一方で正解と異なる答えには何か「×」以外の楽しい印をつけて、見直す場所の目印にしてあげればいいのですね。

約30種類の花まる

では特別感のある花まるの描き方のアイデアとして、どのような例があるのでしょうか。例えばSNS上には次のようなウサギの花まるのアイデアがアップされています。

塾の先生も花まるの描き方にちょっとした工夫をしている様子が伝わってきます。確かにこんな花まるをもらったら、子どもとしては絶対にうれしいですよね。

しかも耳を短く描けばクマにもなると言います。男の子と女の子で動物を使い分けたり、時々どちらかを登場させたりして特別感を演出する方法もありますね。

YouTube上には春夏あきさんという方が、ご自身のピアノ教室の子どもに描いている30種類近くの花丸の描き方を動画で公開してくれています。

<私のピアノ教室と子どもの音読カードに書いている花マルを紹介する動画です(o^^o)>(春夏あきさんのYouTubeチャンネル概要欄より引用)

ピアノ教室らしくト音記号風の花まるだとかカタツムリ・ブドウウサギなど、さまざまな花丸の描き方が登場します。

その春夏あきさんのYouTube動画をそのまままねして筆者も幾つか花丸を描いてみました。

ネズミ

中央に大きな丸を描き、耳に2つの小さな丸を加えて、ひげ・目を描き込みます。何バージョンか描いてみましたが、目と目の距離は近い方がネズミの愛らしさが出ると思いました。目の位置なども調整しながら自分なりのネズミを完成させたいですね。

芋虫

左から順番に丸を並べて右に向かうとともに丸を小さく描きます。触角を描き目と口を描き込んで最後は脚をプラスします。写実主義の画家には怒られてしまう花丸かもしれませんが、愛らしさはピカ一です。

カタツムリ

まずは丸を描き、胴体を描いて角のような目と口を描きます。ちょっとシュールな感じがすてきですよね。珍しいヒダリマキマイマイです。

団子

くしに刺さった団子です。3つの丸を並べて一番下に棒を加えます。細かく連続して丸を付ける必要のある答案に生かせそうですね。

音符

8分音符です。何重にも丸を描き符幹(棒)を伸ばして符尾(旗)を加えます。子どもの習い事をきっかけに、筆者も40歳を過ぎてピアノを最近始めました。筆者の練習する曲はレベルが初歩的過ぎてまだ8分音符が出てきません。どうでもいい話ですが。

ヘビ

最後はヘビです。左巻きのうずを中心から外に広げていくように描いて丸く閉じます。最後に目を描き舌を伸ばしてください。目にまつ毛を生やして愛らしさを演出したはずなのですが、筆者の描いたヘビは困ったような怒ったような表情になってしまいました。舌を波線で伸ばした描き方も良くなかったのかもしれません。青い線も冷たさを強調してしまったかもしれませんね。自分なりの愛らしいヘビを完成させてください。

 

以上が子どものやる気を伸ばす花丸のアイデアでしたがいかがでしたでしょうか。春夏あきさんのYouTubeチャンネルを一通りチェックしながら、これだと思う花まるを幾つかピックアップして、わが子の宿題や家庭学習の丸つけで実践してみてはいかがでしょうか。

きっと目の色が変わるはずですし、うまくいけばわが子に家庭学習の習慣が身につくかもしれませんよ。

文・写真(カバーと花丸)/坂本正敬 写真/繁延あづさ

【参考】

スペシャル100点や花丸も登場させよう! 子どものやる気と自信が芽生える宿題の効果的な丸付け方法とは? – ベネッセ

1・2年生の学習意欲をUPする! 「赤ペン先生」のまるつけテクニック – ベネッセ

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