芸術の秋!「ムンクの叫び」をナンで再現してみた!【子どもと作るFOODIE ART】

こんにちは!太田さちかです。私は「芸術教育士」として、10年以上に渡り、子供たちを対象にしたワークショップを開催してきました。得意分野のお菓子作りに始まり、アートの要素を取り入れたもの、ラッピングや編み物など、多種多様な教室で、子供たちの興味や不思議、好き、といった感性を引き出すことに喜びを感じています。
今日はそんな活動の中でも、最近気に入っている”FOODIE ART”(フーディー・アート)、食べるものとアートとを掛け合わせた、おうちでできるレシピをご紹介します。

ナンで作ったムンク

あの名画の画家、エドヴァルド・ムンクさんって、どんな人?

今回のテーマは、画家エドヴァルド・ムンク。名画「ムンクの叫び」をご存知の方も多いことでしょう。子どもたちの中でも、知っているお子さんは多いですよね。世界中で最もパロディ化さえされ、知らない人はいないほど。

特に、子供たちの視点でみたら、きっとものすごく面白い絵です。異端児とも言われたムンクですが、表現主義の第一人者でもあるムンクは、心の中の気持ちを描いた人として知られています。

まずは子どもたちにインタビュー。ムンクの絵を見た感想を描いてみよう

みんな、今、どんな気持ち?『愉しい!』『嬉しい!』『ワクワク!』『絵本の中にいるみたいな気持ち!』たくさん湧いてくる気持ちを、絵の具を使ってわあーっと描き出してみましょう。
そうしたら、次に『デフォルメ』という魔法をかけるのです。なんだか、グニャグニャって曲げてみたり、上下逆さにしてみたり、隣のお子さんの絵とピッタンコしてみたり…。「ぐにゃぐにゃしてるー」「ラーメンみたい」「びっくりした感じの絵」「おぉ〜って感じの絵だ」なんて、なんだか不思議と素敵な絵に仕上がります。
それから、ムンクの作品の中には、同じ構図の絵が何枚もあるのです。これらの絵をつなげると…、あることに気づきます。この答えは、ぜひ美術館で見つけてみてね!
気持ちを、お絵かき

実はそっくり!?ナンでムンクの「叫び」を作ってみよう!

 

名画「ムンクの叫び」は、ムンクの心の叫びを表した絵。そして、実際には耳をふさいでいる絵なのだということを知っていますか?

あの印象的な表情は、3つの穴、「目」と「口」で表現することができます。インドで食されているナンという伸び縮みするパンを使えば、ムンクの作品に迫ることができます。ナン独特の伸び縮みが、「デフォルメ」の役目を果たしてくれて、いびつだけれどもなんだか愛らしいお顔に仕上がります。

 

ナンでムンクを作ろう

 

ナンで作る「ムンク」のレシピ

<材料>

強力粉 100g
薄力粉 100g
・ドライイースト 5g
・塩 3g
・砂糖 5g
・バター 10g

<作り方>

1)ふるいにかけた強力粉と薄力粉に、「・」の材料を入れて混ぜ合わせます。
2)1)にぬるま湯120gを加えて、ひとまとめにしましょう。
3)2)を100回こねますよ!頑張って!
4)表面がつるりとしてきたら、60度程度の湯煎にかけながら濡れ布をかけて約25分発酵させます。
5)4)を4等分して丸く整え、ラップをして10分ほどおきます。
6)5)をめん棒を使って伸し、3つの穴を開けたら強火のフライパンで両面をこんがり焼きます。

3つの穴を開けて!

 

フライパンで焼く光景も楽しい!

 

芸術教育士 太田さちか

パリ サンジェルマン・デ・プレで過ごし、慶應義塾大学、エコール・ド・リッツ・エスコフィエ、京都造形芸術大学大学院など日本とフランスで製菓、芸術を学ぶ。芸術教育士として、キッズクリエイティビティを軸にしたアトリエアプローチを実現し、10年以上に渡り子どもを対象にしたワークショップ「My little days」を主宰。子供たちの興味や不思議、好き!といった感性に寄り添いながら、独自の世界観あふれるワークショップ、レシピが好評を呼び、企業サイトや多数メディアで活躍。著書「メレンゲのお菓子 パブロバ」(立東舎)は国内外で好評を博し、台湾版も出版されている。

 

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