クリスマス絵本で子どものときのドキドキを思い出して。人気夫婦ユニット「ザ・キャビンカンパニー」が込めた想いとは

今までにないタイプの劇場型絵本「クリスマス☆げきじょう」

そろそろ街はクリスマスムード。サンタさんからのプレゼントを楽しみにしているお子さんも多いと思います。

いま、おしゃれママたちのあいだで大人気の夫婦ユニット絵本作家、ザ・キャビンカンパニーがこれからの時期にピッタリの絵本「クリスマス☆げきじょう」を発表しました!

天使のナビゲートで劇場が幕を開け、「サンタコサンタ」「ぶるぶるツリー」「キラキラのたね」「サンタのひみつ」4つのストーリーがオムニバスで楽しめます。

ちょっぴりサプライズもある物語だから、子どもが夢中になってしまうこと間違いなし!大人も楽しめるクリスマス絵本として、プレゼントとしてもおすすめできる一冊です。

 

絵本に込められた想いをザ・キャビンカンパニーに直撃!

「クリスマス☆げきじょう」を作ったザ・キャビンカンパニーのご夫婦ユニットも、HugKum読者と同じく、2歳の娘さんの子育てをするパパとママ。この絵本にはどのような想いが込められているのか、インタビューしました!

――この作品が生まれた背景を教えてください。なぜクリスマスを題材にされたんですか

まだ私たちが絵本作家としてデビューしたばかりの頃「おひさま」(※2017年に休刊)という絵本雑誌にクリスマスの短編を依頼されました。 子供の頃から読んでいた憧れの雑誌「おひさま」に自分たちの作品が掲載されるのがすごく嬉しく、 またそれが子供の頃から大好きなクリスマスがテーマというのも嬉しくて、描いている時はドキドキが止まりませんでした。
それから毎年クリスマスのお話を描かせていただくことになり、4年間で4つのクリスマスのお話ができました。
今回の絵本はそれらをまとめたもので、丸5年かけて描いた絵本はこれが初めてです。
最初に描いた「サンタコサンタ」と最後に描いた「サンタのひみつ」では少し画風が変わっているかもしれません。そこも含めて楽しんで頂けたらと思います。
子どもの頃に読んだクリスマスの絵本は、日頃読む絵本よりも、なぜか心に深く残っているものばかりでした。
クリスマスという不思議な力で、忘れられない幸せな思い出が作られたのだと思います。
私達の絵本も、子ども達の心に楽しく美しく残るものになってくれたら嬉しいです。

――絵本の中の4つの作品を作るうえで工夫されたことは?

今までにないクリスマスのお話をつくりたいと思っていました。特に「クリスマスの裏側」といった、他では見られない楽しいお話を子どもたちに見せてあげたいという思いを込めました。

――絵本のストーリーが劇場仕立てですが、なぜその設定に?

クリスマスは大人たちが子供たちのために創りあげた美しい劇であり、一瞬にして過ぎ去ってしまう、純粋な子ども時代にのみ楽しめるものであると思っています。
利口になって劇の裏側を知ってしまった大人は、本当の意味でクリスマスを楽しめなくなってしまうのではないかな、と。この「クリスマス☆げきじょう」は切なくも大人になってしまった私たちから、今を生きる子どもたちへのクリスマスプレゼントのつもりです。

――ご自身のお子さんには読み聞かせされましたか?

はい。2歳になった我が子に読み聞かせをしています。我が子は「ぶるぶるツリー」のへんてこなツリーがたくさん出るページが好きなようで、指をさしながら一緒に読んでいたりもします。

――お子さんが創作のヒントになることはありますか?

あります。分娩代の上で思いついた絵本もあるくらい子供の影響は大きいです。
今まではただ通り過ぎるだけの道路が、子どもと歩くと「片隅に小さな花が咲いている」「どんぐりが落ちている」「ガードフェンスを触ると手がまっくろけになる」など、子どもの頃には見えていた楽しい世界へと変身します。
世界を分かった気にならず、新鮮に物事を見ることの大切さを子どもから教えてもらいました。

――クリスマス絵本ということで、お子さんが今年サンタさんにお願いしているものはなんですか?そして、もしご夫婦お二人のところにサンタさんが来るとしたら何をお願いしますか?

子どもは「オレンジ色の鳥のおもちゃ」が欲しいそうです。阿部(夫)は「筋斗雲」で、5歳の頃からお願いしていますがまだ届いていません。
吉岡(妻)は「ポンコツじゃない脳みそ」が欲しいです。

絵本を読みながらカウントダウンすれば、クリスマスがますます楽しみに

ザ・キャビンカンパニーのお二人の創作への思いを聞いたら、ますます「クリスマス☆げきじょう」の読み聞かせが楽しくなりそうです。

眠る前に、パパもママも子供時代に戻って、繰り広げられるクリスマス劇に夢中になってみてください。

 

『クリスマス☆げきじょう』

 

【あらすじ】
ここは子どもたちが集まる、クリスマス劇場。司会の小さな天使がいざなうのは、不思議でかわいい4つのクリスマス物語。物語が上映されたあとには、拍手喝采のカーテンコール!登場人物みんなでおこたえします。

作/ザ・キャビンカンパニー 本体1,500円+税 小学館

【ザ・キャビンカンパニー】

大分県在住の絵本作家。阿部健太朗さんと吉岡紗希さんのご夫婦二人組で活動中。廃校となった小学校を制作拠点に、絵本の他にも「立体造形」「アニメーション」なども出がけている。いま大注目の若手絵本ユニット。

 

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