8月にも七夕がある? 2021年の伝統的七夕とはいつ? 7月7日の七夕との違いは?

伝統的七夕

「伝統的七夕」という言葉を聞いたことがありますか? 簡単に言えば、旧暦の七夕を「伝統的七夕」と呼びます。ここでは、伝統的七夕とは何か、7月7日の七夕との違い、2021年の伝統的七夕がいつなのかをまずは見ていきましょう。さらに2021年の伝統的七夕の星空は見頃、織姫星と彦星、天の川の探し方、伝統的七夕の星空を見る場所や見るときのコツについてもご紹介します。

七夕は7月7日だけじゃない!?

伝統的七夕
「伝統的七夕」とは?

 

織姫と彦星が1年に1度だけ天の川で会える「七夕」。でも7月7日以外に「伝統的七夕」と呼ばれる七夕があります。「伝統的七夕」とはどんなもので、いつなのか、順にご説明します。

2021年の伝統的七夕はいつ?

まず、最初に2021年の伝統的七夕がいつなのか、チェックしましょう。

8月14日が2021年の伝統的七夕の日

2021年の伝統的七夕の日は、8月14日。伝統的七夕は毎年日付が異なり、2021年以降の日付は次の通りです。日付が毎年変わる理由は、追ってご説明します。

2021年:8月14日
2022年:8月4日
2023年:8月22日
2024年:8月10日
2025年:8月29日
2026年:8月19日
2027年:8月8日
2028年:8月26日
2029年:8月16日
2030年:8月5日

伝統的七夕とは

今、毎年7月7日に行われている七夕は、もともとは「旧暦」の7月7日に行われていました。しかし明治5年に欧米と同じ暦に統一することになり、旧暦(太陰太陽暦)から、現在使われている「太陽暦」に暦が変更されました。

新暦の7月7日は、実は梅雨の期間にあたるため、雨雲に覆われて星をなかなかきれいに見ることができません。一方、旧暦の7月7日は現在の8月にあたることが多く、星空をよく観察できます。そこで注目されたのが旧暦の七夕である「伝統的七夕」です。

誰が決めたの?

「伝統的七夕」を提唱したのは、国立天文台です。星空に触れるきっかけとしてもらうために、2001年から旧暦の7月7日を「伝統的七夕」と呼んでいます。

伝統的七夕の目的

「伝統的七夕」の目的は、多くの人に星空に親しんでもらうため。雨雲に覆われることが多く、星が見えにくい7月7日の七夕ではなく、よく晴れて星空を観察しやすい旧暦の7月7日に星空観察を楽しんでもらうことが狙いです。

また毎年8月1日〜7日の1週間は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。多くの人に星空を眺めてもらうために、全国各地で天体観察などのイベントが開かれています。

伝統的七夕の決め方

伝統的七夕の日は、旧暦の7月7日です。旧暦は月の満ち欠けをもとにしたカレンダーで、新月の日が月の始まりとなります。旧暦は1カ月が平均29.5日となり、1年では太陽暦の1年から11日程度短くなります。そのため、ズレを修正するために、うるう月を設けていました。年によっては、1年が13カ月の年があったのです。

伝統的七夕の日は、二十四節季の処暑(しょしょ)かそれより前で、処暑に最も近い新月の日から数えて7日目にあたります。

8月の伝統的七夕と7月7日の七夕の違い

では7月7日の七夕と、8月にある伝統的七夕で、どんな違いがあるでしょうか?

天気

最も大きな違いは、天気です。7月7日は、日本のほとんどの地域で梅雨の真っ只中です。そのため、雨が降ったり、曇空だったりすることが多いでしょう。

でも8月は梅雨明けしていて、毎日のように快晴が続く時期です。夜空が雲で覆われていることは少なく、星空を見るにはちょうどいい季節です。

地球は1年をかけて太陽のまわりを回っているため、7月7日の七夕と8月の伝統的七夕では、見える星の場所が変わります。ちなみに、織姫星はこと座の「ベガ」で、彦星はわし座の「アルタイル」です。この2つと、はくちょう座の「デネブ」を結ぶと、「夏の大三角形」ができあがります。

夏の大三角形は、7月は東の方角の空に、8月はほぼ真上の空に見ることができます。8月の伝統的七夕のほうが、夏の大三角形の位置が見つけやすいかもしれません。

月の形

7月7日の月の形は、その年によって異なります。しかし旧暦は月の満ち欠けをベースに決められた暦のため、伝統的七夕の日の月は、必ず太い三日月になります。

織姫は月の船に乗って天の川を渡り、彦星に会いに行くというスト―リーなので、三日月はこのイメージにピッタリです。

2021年、伝統的七夕の星空は何時ごろに見るべき?

伝統的七夕

夜空に輝く夏の大三角形を探し、織姫と彦星や天の川を眺めるなら、何時頃に観察するのがいいでしょうか。

おすすめは、2021年8月14日の午後9時以降。この頃に、織姫と彦星が頭の真上あたりにあり、澄んだ空気になって星空をよく観察できることでしょう。さらに深夜になって月が沈めば、天の川もよりわかりやすくなります。

伝統的七夕での織姫星と彦星、天の川の探し方

伝統的七夕で、夜空に輝く織姫星と彦星、天の川を見つける方法をご紹介しましょう。

「夏の大三角形」を見つける

南東から南の真上あたりに、特に輝く3つの星を探しましょう。これが、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ「夏の大三角形」です。

明るい星3つのうち、2つが織姫星と彦星

夏の大三角形が見つかったら、この3つの明るい星のうち、一番明るく高い位置にあるのが、こと座の「ベガ」です。このベガが織姫星です。そしてベガの右下の方向にあるのが、わし座のアルタイルで、これが織姫星です。

ベガとアルタイルの間に流れるのが、天の川

天の川は、デネブから夏の大三角形の中心を通り、ベガとアルタイルの間を流れるように存在します。

伝統的七夕の星空はどこで見るといい?

伝統的七夕に夜空の星を眺めるなら、どこで見るといいのでしょうか?

建物や灯りのない場所

星空を見るなら、周囲に建物や木々など空を遮るものがない場所がおすすめです。さらに、街灯や建物の明かりがないことも必須です。周囲より高い場所、河原、公園などがいいでしょう。

自宅のベランダや庭から

わざわざ観察のために外に出かけなくても、好条件の日なら自宅からでも星空観察を楽しめるかもしれません。部屋の電気を消すかカーテンをしめて、自宅の中の明かりが漏れないようにすることがポイントです。また街灯や周囲に明るいものがない場所から、空を見上げるようにしてみましょう。

伝統的七夕の星空を見るコツ

伝統的七夕の星空を見るときには、次のようなポイントを抑えておくことをおすすめします。

目が暗闇に慣れるまで10分程度は待つ

室内で明かりがあるところから屋外に出たとき、暗闇に目が慣れるまでしばらく時間がかかります。それに、暗闇に慣れてからでないと、星空を見つけにくいもの。そのため、伝統的七夕の観測をするなら、明るい場所から外に出て10分程度は待ってから、じっくり眺めましょう。

ウェブサイトなどで星空をチェック

伝統的七夕の織姫星と彦星、天の川の探し方をご紹介しましたが、事前に国立天文台のウェブサイト等で、その日の星空についてチェックしておくと、なおわかりやすいでしょう。どの方角にどの星座があるのか確認した上で星空を見上げれば、織姫星や彦星も見つけやすくなって、星空観測をより楽しめるはずです。

長時間の観測ならレジャーシートなどを準備

立ったまま上空を見上げる姿勢は、長く続けていると疲れてしまいます。もし長い時間星空を観測したいなら、レジャーシートを敷いて、そこに寝て星空を見るといいでしょう。真夏とはいえ、夜は冷え込む場合もあるので、上に羽織るものなどを用意しておくと、さらにいいです。

夏休みの自由研究にもピッタリ

星空観測に最適な伝統的七夕。旧暦や新暦といった暦について知るきっかけにもなるし、星座や宇宙に対する興味が生まれるかもしれません。子どもの夏休みの自由研究にもピッタリですから、親子で伝統的七夕の日に星を眺めてみてもいいですね。

 

文・構成/HugKum編集部

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