健康管理ポイント3 予防接種
医師に相談して親が判断を
来春からの集団生活では、大勢の人と交わるため、どうしても感染症にかかりやすくなります。本人自身のため、また周りに感染を広げないためには、予防接種が役立つとされています。
予防接種には、定期接種と任意接種があります。定期接種は国が勧める予防接種で、国と自治体が費用を負担し、接種時期が決められています。めばえ世代では、四種混合やヒブ、小児用肺炎球菌など、主な定期接種は済んでいるはずですが、受け忘れがないか確認しておきましょう。
一方、おたふくかぜ、インフルエンザ(※)などの任意の予防接種は、親が判断して決めます。費用も自己負担です。「副反応があるかもしれないから、受けさせない」「病気が軽く済むなら、時間の余裕があるときに、受けさせておきたい」など、さまざまな考え方があります。医師と相談しながら、方針を決めるとよいでしょう。
※2016年10月現在、インフルエンザの定期接種対象者は65歳(持病のある60歳)以上です。
先輩ママから一言!
●予防接種のスケジュールは、かかりつけのお医者さんに相談しています。いつもの先生なら、子どもの様子もよくわかってくれているし、気軽に質問できるので安心です。(埼玉県/はるとママ)
●任意の予防接種にはあまり積極的ではなかったのですが、娘のぜんそくが気になってお医者さんに相談。「重症化の場合に備えて、受けておいたほうがいい」とアドバイスされたので、納得して予防接種を受けました。(東京都/マロン)
●去年、インフルエンザの接種時期が遅かったせいか、上の子が幼稚園でもらってきて、下の子にもうつってしまいました。お医者さんのアドバイス通り、11月までに受けておけばよかったと思いました。(愛知県/ゆりあママ)
予防接種のミニ知識
Q 幼児期に受ける定期接種と任意接種は?
A 幼児期の定期接種と主な任意接種は次の通りです。
幼児の定期接種(2016年10月1日現在)
ヒブ(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌、四種混合、BCG、MR(麻しん、風しん混合)、水ぼうそう、日本脳炎、B型肝炎
幼児の主な任意接種(2016年10月1日現在)
ロタウイルス、おたふくかぜ、A型肝炎、インフルエンザなど
※政令により、接種対象年齢はワクチンごとに定められています。接種時期によっては、任意接種として受ける場合もあります。
Q 同時接種(1度に2種類以上のワクチンを接種すること)をしても大丈夫?
A 医師が認めれば、同時接種することも可能です。まずは医師に相談しましょう。
Q 予防接種の受け方はどんどん変わっていく?
A 年度によって、任意接種から定期接種に変更となったり、新しいワクチンが開発されて接種時期や回数が変わったり、予防接種の受け方が変わる可能性があります。厚生労働省のホームページを参考にしたり、医師に相談したりして、最新の情報をチェックしましょう。
構成・文/ひだいますみ イラスト/しょうじさやか