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どんどん増える季節飾り、どうやって収納する?
クリスマスの時期がやってきました。年に一度のイベントは大人も子どももワクワクしますよね。
冬はクリスマス、お正月、節分。春はひな祭り、子どもの日。夏は七夕やお祭り。秋はハロウィン。年間を通して様々なイベントがあります。その一方で、季節飾りがあふれてしまい「どうやって収納する?」と頭を悩ませていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
季節のイベントを子どもと楽しく過ごし、準備や片づけが少しでもラクになるように、今回は「季節飾りの収納」についてお伝えします。この機会に一緒に見直してみませんか?
① 季節飾りはアクセスしづらい場所に収納
イベントで使う季節飾りは、基本的に「年に一度しか使わないモノ」が多いですよね。よく使う日用品と比較すると使用頻度がとても低いので、家の中の「アクセスしづらい場所」に収納します。具体的には、普段はあまり行かない部屋や収納の中がオススメです。
例えば、わが家の季節飾りの定位置は、リビングから一番離れた場所にある部屋のウォークインクローゼット。その中でも手が届きにくい「目線より上にある棚」に収納しています。季節飾りはあまり出し入れしないモノなので使いにくい場所でもOKです。
それぞれの間取りによって季節飾りのベストポジションは異なるので「わが家だったら、どこだろう」と考えてみてくださいね。
「あまり使わない」からラベルをつける
収納場所が決まったら、その場所に合った適切な収納用品を選びます。高い場所に収納する場合、持ち手付きのボックスやケースが良いでしょう。わが家では無印良品の「ポリエステル綿麻混ソフトボックス 衣装ケース」の高さ18cmタイプを使っています。ガバッと大きく開き、持ち手が4箇所付いているので中身が出し入れしやすいです。
季節飾りは使用頻度がとても低いので「何を収納しているんだっけ…?」と中身の記憶も曖昧になりがち。あまり使わないモノだからこそ、テープやタグなどを活用して中身を書いたラベルをつけます。いざ使う時に迷わずサッと出し入れできますよ。
② 収納場所が少ない場合はコンパクトな季節飾りを
季節飾りは使用頻度がとても低いため、一度手に入れてしまうと買い替える機会が少ないです。住環境に合わない大きさを選ぶと収納場所に悩んだり、年に一度の出し入れですら億劫になることも。手に入れてから「どうやって収納する?」と悩むのではなく、あらかじめ収納を考えた上で手に入れることができれば理想的です。
例えば、クリスマスツリーでも、小さめの卓上サイズや、くるくる巻いて収納できるタペストリータイプなど、大きさや種類も豊富。特に収納場所が狭くて困っている方は、コンパクトなモノを検討してみてはどうでしょうか。
収納できない!モヤモヤ回避のコツ
季節飾りの選び方について、わが家のひな人形のエピソードをご紹介します。娘が誕生した時、実家の母から「ひな人形を贈りたい」と言われました。当時は今より狭い賃貸マンションに住んでいたので、いわゆる伝統的な段飾りのセットの収納は難しい…。お互いの想いを話し合った結果、思い入れがある着物の帯をリメイクした、手のひらサイズのひな人形を贈ってもらうことに。
子どもの健やかな成長や幸せ、厄除けを願う季節飾りの場合、それぞれのご家庭、地域によっても考え方は様々。実家や義実家が関わるケースも多いのではないでしょうか。値段も高く、収納場所もかさばるアイテムについては「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、理想と現実を考えつつ、お互いの気持ちを尊重して話し合うことが大切です。なるべくモヤモヤが残らないように上手くコミニュケーションが取れるといいですね。
③クリスマスツリーは、飾りやすく片づけやすく
ツリーの枝はコンパクトに収める
ここからは、様々な季節飾りの収納のコツをご紹介します。
まずはクリスマスツリー。大型のツリーは設置するとお部屋の雰囲気がグッと素敵になりますが、大きいほど組み立てや片づけはひと苦労…。枝を広げて飾るタイプのツリーは、かさばって元の収納袋に入らないことも。
そんな時は100円ショップのゴムバンドを活用。両端にマジックテープがついているモノを選べば、広がりを抑えてコンパクトに収納することができます。「フリーバンド」や「万能ベルト」などの名前で探してみてくださいね。
オーナメントは袋にまとめる
細々したオーナメントはジップ付き袋にざっくり分類。絡まりや紛失を防ぎながら保管できます。袋に子どもが読める文字で分類を書いておくと、片づけの時もスムーズ。戻す場所が分かっていると子どもがお手伝いしやすくなるので、面倒な片づけもスピーディーに完了!更に、きちんと分類しておけば来年の今頃「飾りつけがラク!」と実感できます。
④伝統的な飾りは、カビや虫に注意
劣化を防ぐための保管方法は?
ひな人形や五月人形、鯉のぼりなどの伝統的な飾りは、木、布、石膏などの天然素材が使われていることが多いです。保管環境が悪いと劣化につながる恐れもあるので、防カビ・防虫対策を徹底します。収納場所は、湿気の多い場所は避け、適度に風通しがよく直射日光が入らない場所を選びます。
購入時の箱が防カビ・防虫に適したモノであればそのまま使いますが、経年劣化したり、様々な場所を移動した形跡のある段ボールをお使いの場合は注意が必要。段ボールは吸湿性が高いので、もしかすると虫やカビの温床になる可能性も…。ボロボロの箱は手放して、メーカー推奨の保管箱に買い替えても良いかもしれません。
自分で管理できる?を考える
先ほどご紹介したわが家のひな人形は、着物の帯をリメイクした手作り品。専用の保管箱がなかったので、フタ付きのボックスに収納することに。人形や小物が入るホコリよけの不織布袋を探したところ、100円ショップのマチ付き水切り袋がピッタリ。更に防虫防湿シートを入れて、引き出しの中に収納しています。
伝統的なひな人形と比べるととてもコンパクトにまとまりますし、人形のお顔があるわけではないので「傷つかないように…」と気にする必要もありません。布という単一素材なので、細かいお手入れが苦手な私にとっては、今の暮らしや身の丈にあっていると実感しています。
季節飾りは、アイテムによっては数ヶ月に一度出して陰干しするなどケアが必要な場合も。手に入れる前にお手入れ方法、頻度を調べておくと「収納やお手入れが大変!」を防ぐことができます。
⑤ ハロウィングッズは、見直しのタイミングを逃さない
イベントが終わったら見直しを
ハロウィングッズはひとまとめにしておくと準備や片づけがスムーズ。ただし「出し入れは年に一度」という方がほとんどで、普段よく使う日用品に比べると見直しの機会も少ないですよね。
イベントの時期が近づくとグッズがお店にたくさん商品が並ぶので、持っていることを忘れて買い込んでしまい、収納場所を圧迫してしまうことも…。使ったら「なんとなく元の場所に収納する」を毎年繰り返してしまうと、モノが増える原因になります。イベント終了直後が見直しのベストタイミングです。
子どもの衣装はサイズや好みの変化に注意
わが家でも、10月末のハロウィンの後、子ども達の衣装を見直して整理しました。写真はサイズアウトしたり、好みが変わって着なくなって手放したコスチューム。たった1年間でも色々と変化するので、定期的な見直しは必要だと実感しました。同時に、しばらく使っていないハロウィン用の使い捨ての紙皿、ペーパーナプキンも手放しました。
最近は様々なお店でイベントグッズを買うことができます。特に100円ショップはとても充実しており、低価格で気軽に購入できるので活用される方も多いですね。来年も使えそうなモノやお気に入りグッズはいいのですが、壊れたり使わなかったアイテムは思い切って手放してもいいかもしれません。
ハロウィンに限らず、イベントの度にグッズを見直す習慣をつけるとモノが増えにくくなります。様々な季節飾りを管理するためにも、是非参考にしてくださいね!
いかがでしたか?今回は「季節飾りの収納」についてご紹介しました。モノの管理がスムーズにできれば、季節やイベントをより楽しめるはず。この年末から少しずつ実践してみてくださいね。
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記事監修
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。