「片栗粉」正しい保存方法は?困ったときの大量消費レシピや期限切れの使い道も

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料理にとろみをつける際に使う片栗粉。多くのご家庭で常備してあるのではないでしょうか。ないと困る片栗粉ですが、毎回使うことはあまりなく、長期保存しがちですよね。
そこで気になるのが、片栗粉の正しい保存方法。本記事では、片栗粉の保存方法、おすすめの保存容器などを紹介していきます。

そもそも片栗粉は、どれくらい日持ちする?

粉類は生鮮食品ではないため、保存期間を注意深く確認することは少ないと思います。未開封の片栗粉の保存期間は、約1年半。

開封後の片栗粉は約1〜2か月間です。思ったより短いと感じられたのではないでしょうか?  しかし、これは適切な環境で保存した場合の保存期間。劣悪な環境で保存した場合、保存期間はもっと短くなるので注意してください。

片栗粉の保存に気をつけること

片栗粉などの粉類を保存する際に気をつけることは、保存環境です。「ガスコンロの脇で保存している」という方はいませんか? 直射日光が当たる場所や、気温や湿度が高い場所で片栗粉を保存すると、風味が劣化するのはもちろんのこと、コナダニが発生してしまう可能性かあるのです。

保存場所は冷暗所もしくは、冷蔵庫、冷凍庫での保存がおすすめです。

コナダニとは?

コナダニとは、ダニの一種。片栗粉や小麦粉などの粉類に発生することから「コナダニ」と言われています。湿度が高い梅雨の時期から秋にかけて発生しやすく、繁殖力が強いため大量発生することも。ダニといえば吸血することで有名ですが、コナダニは人の皮膚を刺し吸血することはありません。

しかし、コナダニが発生すると、コナダニが大好物なツメダニが発生します。このツメダニは、吸血するダニ。一度刺されると、強い痒みに襲われたり、皮膚に炎症を引き起こします。

コナダニを見つける方法は?

小さなコナダニは一見、いるのかどうかを見分けるのは難しいでしょう。しかし、コナダニは生き物。白い動くものがあれば、それはコナダニです。黒い皿に薄く片栗粉を入れると見つけやすくなります。

コナダニを食べてしまうとどうなるの?

ダニにアレルギーがない人がコナダニを食べても、ほとんど健康に影響はないでしょう。しかし、ダニにアレルギーを持つ人がコナダニを食べてしまうと、皮膚の炎症や腹痛、下痢などの強いアレルギー症状を引き起こす可能性があります。ひどい場合は、アナフィラキシーショックを起こすことも。

コナダニは加熱すると死滅しますが、死骸や排泄物はそのまま残ります。その死骸や排泄物がアレルギーの原因となるため、コナダニを見つけたら使用しないでください。

コナダニを防ぐにはどうしたらいい?

コナダニが繁殖する環境は、気温25℃〜30℃、湿度75%以上。そのため、冷蔵庫か冷凍庫で保存するのがおすすめです。また、コナダニは少しの隙間からでも入ってきます。片栗粉などの粉類は、密閉できる容器に入れて保存してください。

片栗粉の正しい保存方法とは?

片栗粉の未開封・開封後・長期間保存したいときなど、ケース別に保存方法を紹介していきます。

未開封の片栗粉の保存方法

未開封のものであれば、常温保存が可能です。その際は、高温多湿の場所は避けて、冷暗所で保存してください。また、コナダニが片栗粉のビニール袋を破って入ってくることもあるため、保存袋や密閉できる容器に入れて保存することが望ましいでしょう。

保存期間

約1年半保存が可能です。

開封後の保存方法は?

開封後の片栗粉は、冷蔵庫で保存するのがおすすめ。その際、冷蔵庫内の匂いが移らないように、密閉できる保存袋に入れて保存してください。また、温度差で結露ができるため、冷蔵保存した片栗粉は使ったらすぐ冷蔵庫に戻しましょう。

保存期間

1か月〜2か月を目安に使い切るようにしてください。

長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめ

片栗粉は冷凍しても凍ることはなく、味も変わりません。使う際に面倒な解凍も必要なく、とても便利。片栗粉を冷凍保存する際は、フリーザーバックに小分けして保存するのがおすすめです。

小分けした片栗粉は、さらに保存袋に入れておくと良いでしょう。

保存期間

約6か月間、保存することができます。

おすすめの保存容器

片栗粉を保存する際に、おすすめの保存容器をご紹介します。片栗粉をよく使うという場合は、密閉することができる容器に移し換えて保存するのがおすすめです。

密閉できる保存容器

冷蔵庫や冷暗所で保存する際は、密閉できる容器がおすすめです。

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冷凍保存には小さめのフリーザーバッグが便利

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冷凍保存するときは、小さめのフリーザーバッグに小分けして保存すると、使うときに便利です。

食べられなくなった片栗粉の使い道

気づかないうちに賞味期限が切れていた片栗粉、捨てるのはもったいない…。そんな片栗粉も以下のような使い道があります。ただし、一度コナダニが発生したものは使用しないで捨ててください。

・掃除に使う

片栗粉と漂白剤を1:1の割合で混ぜ、ペースト状にします。浴室やキッチン周りなどの黒カビが発生しているところに塗り、さらにラップで覆い20分程度おいておきましょう。ペースト状になった漂白剤は、液垂れすることなくカビに密着し、汚れを吸収するため頑固な黒カビも根こそぎきれいになりますよ。

・粘土を作って子どもの遊び道具に

洗面器などに片栗粉を入れ、硬さをみながら水を少しずつ加えてください。そうすると、ドロっとしたスライム状になります。色をつけたい場合は、食紅を使うとカラフルな粘土になりますよ。片栗粉で作っているので、子どもが誤って口に入れても安心ですね。

賞味期限間近の片栗粉大量消費レシピ

賞味期限が迫っていたり、早く使い切ってしまいたいときにおすすめ、「片栗粉でわらび餅風」レシピの紹介です。

片栗粉でわらび餅風

【材料】

  • 片栗粉… 50g
  • 砂糖… 大さじ4
  • 水… 2カップ
  • 抹茶パウダー… 小さじ2〜3
  • 黒蜜… 適量

【作り方】

1、鍋に片栗粉、砂糖、水を入れ混ぜます。

2、弱火で加熱し、常にゴムベラなどで混ぜます。

3、片栗粉が固まり、透明になってきたら火を止める。

4、ボウルに氷と水を入れたものを用意しましょう。

5、4の中に、固まった片栗粉を入れ、一口大にちぎります。

6、水気を切って、器に盛り付けます。

7、上から抹茶パウダー、黒蜜をかけたら出来上がりです。

 

片栗粉は正しく保存してコナダニを防ぐ

自宅に常備してある片栗粉は冷凍保存がおすすめです。いざ片栗粉を使うとき、コナダニがいたら大変!「今までそんなに片栗粉の保存場所を気にしていなかった」という方も、今一度、片栗粉の保管場所を見直してみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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