牛乳を飲みすぎても大丈夫?
今回は1〜12歳の子を持つママ・パパにアンケートを実施。牛乳を飲ませるにはどのくらいが適量?飲ませすぎはNG?など、ママ・パパの体験談とともに調べてみました。
Q.お子様は牛乳が好きですか?
子どもが牛乳を好きかどうか、聞いてみたこと路、約80%の人が「好き」と回答。多くの子が好きで飲んでいるようですね。嫌いという子も約17%と少数派。それでも飲ませているという人も含まれているのでは。
Q.牛乳の飲みすぎが心配になることはありますか?
牛乳が好きだと、1日にがぶがぶ飲むなんでいう子も少なくないはず。そんな時に、ママ・パパが心配してしまう、という割合は大体20%くらい。でも約80%と圧倒的に多いのは、「心配したことがない」という回答。実際に飲み過ぎていないのか、もしくは栄養が豊富なので飲み過ぎても大丈夫、と思っている人もいるのでは。
牛乳の飲みすぎを心配するママパパの声
「1日に500mlくらい飲んでしまうときがあって、お腹が痛くならないか心配になるときがあります」(40代・三重県・子ども2人)
「1日に400ミリリットルくらい。お腹がゆるくなったり、アレルギーにならないか心配です」(40代・群馬県・子ども1人)
牛乳を飲みすぎることの影響とは
牛乳を飲み過ぎることによる体への影響はあるのか、デメリットになることはないのかなどを調査しました。気になる人はぜひ参考にして。
飲みすぎによる鉄欠乏症
牛乳はそれなりにカロリーの高い飲み物。食事中や、間食として1日に何杯も飲んでいると、お腹がいっぱいになってしまい、肝心の食事の時にはお腹がいっぱいなんていうことも起こりがち。そうすると、結局栄養は偏ってしまい、鉄分が不足しがちに。それを鉄欠乏症と言います。牛乳は完全栄養食ではないので、ほかの食事からもきちんと栄養が摂取できるように注意しましょう
腹痛や下痢を起こす
牛乳中の糖質である乳糖を分解する酵素のラクターゼが少ないか、働きが弱いと小腸で分解されず、大腸にいくことに。大腸で分解する時に乳糖が腸内細菌により分解され、ガスや酸が生まれます。ガスが大量に発生すると、腹部の膨満感や腹痛の原因に。さらに乳糖には、大腸内に水を呼び込む性質があり、下痢が起こりやすくなります。
子どもが1日に飲む牛乳の適量
子どもはいつから牛乳を飲んでいいのか、また気になる1日の適量を調査しました。
牛乳は1歳以降から
厚労省のデータによると、牛乳を飲用として与える場合には、鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましいとあります。まだ離乳食も少ない時期なので、牛乳でおなかがいっぱいになって、栄養が偏るのは避けたいですよね。
1日の適量は300ml。
子どもが飲む適量は、小学生で給食の牛乳パック1本(200ml)にプラスして、コップ1/2杯(100ml)が一日あたりのおおよその目安です。これを目安に低年齢の子の場合には調整してください。
牛乳以外にも栄養が摂れているかチェック
牛乳の飲み過ぎは、きちんと食事が摂れているかがチェックポイント。栄養の偏りはその後の成長にも影響を及ぼすので注意したいところ。牛乳だけでおなかいっぱいになってしまっていないかは気をつけて見ることが大事ですね。また、腹痛や下痢が多い場合にも、牛乳の飲みすぎを一度疑ってみるのがおすすめです。
参照:国立健康・栄養研究所
参照:一般社団法人日本乳業協会
文:松川麗 構成/HugKum編集部