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ペットボトルで飲み物を冷凍しても大丈夫?
そもそも、ペットボトルで飲み物を冷凍しても大丈夫なのでしょうか?
その答えは、ペットボトルの種類や飲み物の種類によります。ペットボトルのラベルやキャップに「冷凍専用」と書かれていたら冷凍しても大丈夫。「冷凍専用」と書かれたペットボトルは常温で売られているペットボトルよりも厚さがあり、丈夫なつくりになっています。自宅でペットボトル飲料を冷凍する場合は、「冷凍専用」と書かれたものを使うようにしましょう。
また、冷凍専用のペットボトルがない場合など、ペットボトルで飲み物を冷凍する際に注意するポイントなどを説明していきます。
ペットボトルで飲み物を冷凍するときの注意点とは?
ペットボトルの変形や破裂を防ぐために、冷凍する際の注意点をみていきましょう。
・中の飲み物を減らす
液体を冷凍すると、その体積は1.1倍に膨張します。増える分の水をあらかじめ減らしておくことで、ペットボトルの変形や破裂の危険を減らすことが可能です。例えば500mlのミネラルウォーターのペットボトルであれば、先に50mlを抜いておくと良いでしょう。
・炭酸飲料の冷凍はNG
液体を冷凍すると体積が増えることは上述しました。特に炭酸飲料は冷凍することでより膨張します。そのため、炭酸飲料は冷凍しないようにしてください。
・ペットボトル内の空気を抜く
冷凍すると、ペットボトル内の空気も膨張します。ペットボトルを指で押し、少し空気を抜いてから冷凍すると、変形したり破裂する可能性はぐんと低くなるでしょう。
・ペットボトルは繰り返し使わない
ペットボトルは基本的に一度使用したら再利用は避けましょう。冷凍、解凍を繰り返すことによって、ペットボトルは劣化し、破裂する原因になります。また、ペットボトルは傷がつきやすく、雑菌が繁殖するなど衛生面でも問題が生じやすいため、ペットボトルを繰り返し使用するのは避けましょう。
ペットボトルで飲み物を冷凍する時間は?
ではどのくらいの時間、水やジュースなどを冷凍すれば良いのか、またすぐに美味しく飲むにはどのくらいの時間冷やせば良いのか、チェックしていきましょう。
完全に凍らせる場合
水やジュースを、家庭の冷凍庫で凍らせるのにかかる時間は以下のとおりです。
・500ml… 約4時間で凍り始め、6~8時間で完全に凍ります。
・1L… 約7時間で凍り始め、8~9時間で完全に凍ります。
・2L… 約10時間で凍り始め、10~12時で完全に凍ります。
美味しく飲めるまで冷やす時間は?
水やジュースを飲む際、「冷たくて美味しい!」と思う温度は約8℃。常温のペットボトルを冷蔵庫で8℃になるまで冷やすとなると結構な時間がかかりますよね。そこで冷凍庫に入れて冷やすことで、より早く冷やすことができます。完全に凍らない、飲み頃の8℃まで冷凍庫で冷やす時間をみていきましょう。
・500ml… 約30分
・1L… 1~2時間
・2L… 2~3時間
ペットボトルで飲み物を美味しく冷凍する方法や早く冷凍するコツは?
冷凍したペットボトルを飲んで、一口目に味が濃いと感じたことはありませんか? これは含まれる成分によって凍る速さと溶ける速さが違うために起こるものです。ここでは美味しくペットボトルの飲み物を凍らせる方法と早く凍らせるコツを紹介します。
冷凍したペットボトル飲料が濃くならない方法とは?
【用意するもの】
・飲み物が入ったペットボトル1本
・空ペットボトル1本、もしくは保存容器
【冷凍方法】
1、空のペットボトルや保存容器に、飲み物を半分移し替えます。
2、1本は冷蔵庫に入れて冷やす。
3、もう1本は冷凍庫に中の飲み物が、斜めになるように入れて凍らせます。
4、3の冷凍したペットボトルに、冷蔵庫で冷やしておいた飲み物を注ぎ入れれば完成。
味が変わりにくく、すぐに美味しく冷たい飲み物を飲むことができます。お子さんの運動時の水分補給におすすめです。
早く凍らせるコツとは?
【用意する物】
・飲み物が入ったペットボトル1本
・アルミホイル
【冷凍方法】
1、ペットボトルにアルミホイルを巻く。
2、冷凍庫内の壁に当てて冷凍します。
熱伝導率が高いアルミホイルを巻くことで、より早く冷凍することができます。また、濡れタオルや濡れたキッチンペーパーをペットボトルに巻いても、早く凍らせる効果がありますよ。
冷凍したペットボトル飲料を長持ちさせるには?
気温が高い日には500mlの飲み物を凍らせた場合、2時間ほどで溶けるといわれています。夏の長時間の外出や運動時には、凍った冷たい状態で長持ちさせたいですよね。
冷たい状態を長持ちさせるには、ペットボトルに乾いたタオルを巻くのがおすすめ。外気の温度が伝わりにくくなります。ペットボトルにつく水滴をこまめに拭いたり、タオルが濡れたら乾いている物に替えると、より長持ちしますよ。
冷凍ペットボトル飲料の活用方法とは?
・保冷剤として使うことができる
夏の暑い日は、お弁当が傷まないか心配ですよね。バックにお弁当と一緒に冷凍したペットボトル飲料を入れると保冷剤の役割をしてくれます。
・真夏の熱中症対策に活用
冷凍したペットボトル飲料は持ち運びに便利。夏の暑い日に気分が悪くなったら、脇の下や首を冷凍ペットボトル飲料で冷やしましょう。
皮膚の下に太い血管がある脇の下や首まわり、太ももの付け根を冷やすことで体を効率よく冷やすことができます。熱中症が心配なときは、冷凍ペットボトル飲料をいくつか持ち歩いていると安心ですね。
冷凍ペットボトル飲料でシャーベット
暑い日はクリーム系のアイスよりも、あっさりとしたシャーベットが食べたくなりませんか? 冷凍ペットボトルで作るシャーベットのご紹介です。お好みのジュースで挑戦してみてください。
【用意する物】
・お好みのジュース(500mlペットボトル)
※炭酸飲料以外
【作り方】
1、ペットボトルのジュースを少し減らしておきましょう。
2、しっかりと蓋を閉めて、冷凍庫で1~2時間冷やします。
3、一度、冷凍庫から出し、ペットボトルを振ります。
4、お好みの凍り具合になるまでこれを繰り返します。
ペットボトルで飲み物を上手に冷凍して暑い夏を乗り切る
ペットボトルで飲み物を冷凍する場合、変形や破裂に注意しましょう。また、ちょっとした手間をかけることで、より美味しく冷凍飲料を飲むことができます。保冷剤や熱中症対策にと便利な冷凍ペットボトル。この夏にぜひ試してみてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)