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赤ちゃんはなんで泣いているの?考えられる原因
赤ちゃんは言葉で訴えることができないため、何かを伝えたいときには泣くしか方法はありません。理由なく泣く場合もありますが、赤ちゃんが泣き止まないときは、「何かしてほしいことがある」「不快な気持ち」など、何かを伝えようとしているサインです。
お腹が空いている
空腹になったときに泣いてそれを周囲に伝えます。授乳してあげると、泣き止んで落ち着く場合があります。赤ちゃんが飲む量は、その日の体調や気分で変わるもの。授乳時間の前でも授乳してみるといいでしょう。
眠い
眠くて眠りたいのに、なかなか眠れないときに不快感を覚えている可能性があります。部屋が明るすぎないか、暑すぎたり寒すぎたりしないか確認して、赤ちゃんが眠りやすいように環境を整えてあげましょう。
不安を感じる
近くにママやパパがいないなど、赤ちゃんが不安を感じたら泣いてそれを訴えます。子どもが不安感に襲われて泣いてしまうのと同じように、赤ちゃんもその寂しさや不安感を泣いて表現します。
暑い・寒い
部屋の温度と着ている服が合わず、暑い・寒いと感じていると泣き止まないことがあります。赤ちゃんは大人よりも体温が高く暑がりです。また自律神経が未発達なため、大人のように体温調節がうまくできません。赤ちゃんの身体を触ったり様子をよく観察したりして、暑いか寒いか判断しましょう。
おむつが汚れている
おむつが汚れたり湿ったりして、不快感を覚えていることも考えられます。おむつを替えたばかりだったとしても、汚れてしまっていることもあります。赤ちゃんが泣いていたら、おむつが汚れていないか確認してみるといいでしょう。
げっぷしたい・お腹が張っている
げっぷをしたかったり、お腹にガスがたまって張っていたりして不快になっている場合もあります。赤ちゃんの背中をやさしくたたいてげっぷを出すように促してみるといいでしょう。
服がきつい・かゆい・シワになっている
服がきつかったり、それによって体にかゆみを感じたりして、それを伝えようとしていることもあります。背中部分のシワが不快なこともあるでしょう。洋服を整えてみたり別の服に変えたりして、赤ちゃんの様子を観察してみましょう。
熱がある
なんらかの理由で熱が出ていて、その発熱を伝えようと泣いていることも考えられます。泣き止まないなら体温を測ってみて、体調に変化がないか確認するといいでしょう。
赤ちゃんが泣き止む方法
赤ちゃんが泣き止まない原因がわかれば、その原因を排除してあげることで赤ちゃんが泣き止むかもしれません。泣いている赤ちゃんには次のようなことを試してみましょう。
抱っこする
ママやパパに抱っこされて体温や存在を感じられると、それだけで赤ちゃんの不安がなくなり泣き止むこともあります。赤ちゃんの呼吸にあわせて、やさしく背中をトントンと叩いてあげるといいでしょう。
赤ちゃんをくるむ
おくるみやバスタオルで赤ちゃんをぎゅっとくるむと、子宮にいたときのような体勢になって赤ちゃんは安心するもの。赤ちゃんが感じていた不安がすーっと無くなり、すやすやと眠りにつきやすくなります。
授乳する
赤ちゃんが泣いているのは、お腹が空いていることも多いもの。授乳すると落ち着いてくることがあります。
おむつを替える
赤ちゃんの泣く原因がおむつにあることも考えられるため、おむつをチェックしてみましょう。替えたばかりであってもすぐに汚れてしまうこともありますから、新しいおむつに替えて様子を見てもいいでしょう。
服を脱がす
部屋が暑かったり寒かったり、また服がきついなど不快感を感じたりしている可能性があります。また、赤ちゃんは泣くと体温が上がるので、温かい部屋にいるなら服を脱がしてみてもいいでしょう。服の締め付けがなくなり、涼しさを感じて泣き止むかもしれません。また、全身を観察して異変がないか確認してみることも大切です。
服を重ね着させる・枚数を減らす
部屋の暑さ・寒さを感じて泣いていることも考えられるため、服を重ね着させたり、逆に枚数を減らして様子を見てみるといいでしょう。乱れた洋服を直してあげるだけでも、泣き止むこともあります。
赤ちゃんが眠りやすい環境にする
大人にとっては何とも感じない小さなことでも、赤ちゃんにとっては眠りを妨げる原因となることがあります。テレビを消して、部屋の明かりを暗くするなど、赤ちゃんが眠りやすいように部屋の環境を整えてあげましょう。
赤ちゃんが泣き止まない理由がわからないときの対処法
上で紹介した対処法を試みても、それでも赤ちゃんが泣き止まないときは、どうしたらいいでしょうか?
ビニール袋をこする音を聞かせる
ビニール袋をクシャクシャとこする音を聞くと、赤ちゃんがすぐに泣き止んだというママ・パパの経験談が多数あります。泣き止まない理由がわからないときは、試してみるといいかもしれません。
胎内音を聞かせる
赤ちゃんがママのお腹にいたときに聞いていた胎内音を聞かせると、安心して落ち着くことがあります。YouTubeや育児アプリなどに胎内音の音源があるので、それを聞かせてみるといいでしょう。
赤ちゃんの耳元で小さな声で話しかける
赤ちゃんの耳元で話しかけたり歌を歌ったりすると泣き止むかもしれません。普通の声で話しかけてみてもいいですよ。聞き慣れたママやパパの声が聞こえると安心するかもしれませんね。
赤ちゃんが泣き止む噂の音楽をかける
「タケモトピアノのCMの曲」「トントントマトちゃん」「反町隆史のポイズン」など、赤ちゃんが泣き止むという噂の音楽がいくつかあります。これらをかけて様子をうかがってみてもいいですね。
外に出る
思い切って外に出てみるのもひとつの方法。空気が変わるせいか、赤ちゃんが泣き止むこともあります。ママやパパの気持ちもリフレッシュできて一石二鳥になるかもしれません。
赤ちゃんが泣き止まないときにやってはいけないこと
赤ちゃんが泣き止まないときに、やってはいけない注意事項を確認しましょう。
激しく揺らす
赤ちゃんの脳はまだやわらかく首の筋肉も未発達のため、激しく揺さぶられると脳に障害を受けて「乳幼児揺さぶられ症候群」になる可能性があります。場合によっては命を落とすことも考えられますので、激しく揺さぶるような行為はしてはいけません。
口をふさぐ
赤ちゃんが泣き止まなくてイライラするあまり、口をふさぐような行為は危険。絶対にやめましょう。
10分以上放置する
泣き止まない赤ちゃんがいると、ママやパパがイライラすることもあるでしょう。赤ちゃんの体調に異常がなければ、安全を確保した上で10分程度を目安に赤ちゃんから一時的に離れても問題はないと言われています。ただし、その場合でも安全な場所に赤ちゃんを寝かせてあげましょう。
普段と泣き方がおかしいときは注意
赤ちゃんが泣くのあたりまえのこと。泣き止まなくて、ママ・パパがイライラしたり焦ったりすると、その気持ちが赤ちゃんにも伝わって余計に泣き止まなくなることもあり得るもの。いつも落ち着いた気持ちでやさしく赤ちゃんに接することができるといいですね。
また、普段の泣き方とは違う泣き方をしていると気づいたときは、体調が悪くなっている可能性があることを覚えておいてください。
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記事監修
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。
文・構成/HugKum編集部