【子どもの読書について徹底調査】パパママのお悩み1位は「同じ本ばかり読みたがる」、各家庭のポリシーも参考になる!

子どもに読んでもらいたいのは、どんな本?

まずご紹介するのは、こちらの質問への回答。みなさん、そもそもお子さんにどんな本を読んでほしいと願っているのでしょうか。さっそく結果を見てみましょう!

図鑑や歴史本など、学習系がやはり人気

ママパパたちがお子さんに読んでもらいたい本として、一番多くの票を集めたのは「図鑑、科学系」(44.5%)でした。ほかにも「伝記や史実系」(27.8%)、「クイズや知育パズル、脳トレ系」(18.9%)など、分野によって票は分かれましたが、総体的には学習系の本がママパパたちから人気。

折角読むならなにかしらの知識が身につけられる本を…! とついつい願ってしまうのは、親の性ですよね。

絵本や昔話、創作小説も!

また、「絵本(絵や写真のきれいなアート本含む)」(43.0%)や「名作、昔話」(39.9%)、「創作小説」(15.8%)のような、文学やアートに触れられるものにもたくさんの票が集まりました。

ママパパご自身にとって思い入れのある作品をお子さんに勧めたい、というケースも多いのではないでしょうか。

語学本ほか、実用的な本も

「英語など語学センスを磨く本」(12.5%)や、「生活実用や時事に関する本」(10.2%)にも票が寄せられています。今はまだ難しくても、いつかはこういった実用的な本にも目を通してほしいものですよね。

「どんな本でもOK」派も多数!

ほか、「年齢に合った本」(17.1%)派の方に加えて、「どんな本でもよい」(25.0%) 派のママパパも多数! お子さんが年相応にその時々の読書を楽しんでくれれば、内容にはこだわらないといった懐の深いママパパも多いことがわかります。

お子さんの読書に関するお悩みは?

お子さんの読書に関するお悩みも、あわせて聞いてみました。みなさん、お子さんの読書に関してどのようなお悩みをお持ちなのか、こちらも回答を見ていきましょう。

読む本の偏りが激しい!

いろんな本を読んで教養や知識を身につけてほしい…とママパパたちが願うのに反して、お子さんの「同じ本ばかり読みたがる」(29.6%)、「漫画やキャラクター、ゲームに関する本ばかり読む」(22.1%)、「同じ作家やジャンルの本ばかり読みたがる」(15.8%)といった本やジャンルの偏りが、お悩みとして多数寄せられました。

幼少期の子どものこだわりは、その後どのような興味や関心へと繋がっていくかわかりません。「また〇〇ばっかり読んで!」と呆れずに、時には他をおすすめしたりもしながら、ある程度はあたたかく見守っていきたいものですね。

読み終われない、そもそも読まない

「飽きてしまい最後まで読了できない」(16.4%)、「本を読みたがらない」(16.0%)といったお悩みもありました。

お子さんが本を読まない・読み終われない理由にはさまざまな原因が考えられますが、まずは読み終われなくてもOK。お子さんにとって負担にならない、興味をもってくれるものを模索しながら、少しずつ読書の魅力を知ってもらえるのが理想的です。

すぐに読み終わってしまう

また、「すぐ読んでしまい本の購入が追いつかない」(14.2%)といった、嬉しいような、複雑なお悩みも! 図書館のレンタルシステム等を活用しながら、たくさんの本を読む機会を作り続けてあげたいですね。

子どもの読書について、どんなポリシーをもっている?

お子さんが読む本について、ご家庭で心がけていることも聞いてみました。みなさんがどのようなポリシーをお持ちなのか、以下でご紹介していきます。

子どもの関心第一!

まず目を引いたのは、お子さんの興味・関心を一番に重要視するというもの。とりあえずは口を出さず、お子さんが自分の力で「好き」を追求するのを見守りたい、といった声が寄せられました。

「親が色々言わず子どもが見つけて気に入ったものを読めればいいと思う」(女性)

子どもの関心を重視しつつ、おすすめもする

とはいえ、子どもの力だけで、深くor 広くなにかを追求するには限界がある場合もあります。お子さんの興味は大切にしつつも、もう少し視野を広げられるように、新たなジャンルやお子さんの知らない本をおすすめしてみる、との声も。

「本人の興味が向いたものを中心にしつつ、新たなジャンルの本を提案してみる。」(女性)

「『こんなんもあるよ』とおすすめしてみる。」(女性)

「同じジャンルの本ばかりにならないようアドバイスする。」(女性)

まずは好きなものを見つけることから・読書を楽しむことから!

まずは好きな本・ジャンルを見つけることや、読書を楽しむことからはじめてあげたい、との声も散見されました。お子さんが本を読まない・読みきれない場合、その楽しさをまだ理解できていない可能性があります。お子さんがどんなものなら興味を持てるのか、まずは探ってみましょう。

「絵本等、読み聞かせしたいが最後まで落ち着いて聞けない。でも、毎日本を見る習慣はつけてほしいので図鑑を購入したところ、毎日図鑑は見てくれるようになったので、今は本を見たり読んだりすることは楽しいことだと思ってもらえればいい。」(女性)

「親がいろいろ借りてきて、読まないものがあってもとやかく言わない」(女性)

年齢に合ったものを読ませる

お子さんには年齢に合ったものを読ませる、というママパパも。お子さんの年齢・学年によって、読める漢字や文章量、語彙力は異なります。もちろんお子さんによっても能力差はありますが、年齢・学年に合った本を選んでおくと基本的には無難です。

「年齢に合った本を読ませる」(女性)

言葉を大切にする

読書時の姿勢に関するポリシーも寄せられています。たとえば、「良い姿勢で読む」「言葉を大切にする」「本を大事にする」等々。本に敬意を持てるようにしておくと、読書に対するお子さんのスタンスも少しずつ変わっていくかもしれません。

「よい姿勢で読む。言葉を大切に読む。本を大事にする。」(女性)

お子さんの好みやペースに合った読書機会を作ってあげましょう

今回は、子どもの読書に関するお悩みやご家庭のポリシーに関して、HugKum読者のママパパたちからアンケートに寄せられた声をご紹介してきました。

ここまで見てきたように、お悩みもポリシーも、ご家庭によってそれぞれ多岐にわたります。お子さんの好みや成長度、読書ペースに合った、素敵な読書機会を作ってあげてくださいね。

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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部

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