ママのイライラは手放せます!「怒らないですむ子育て」のコツ伝授

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    ありますよね?決して子どもを怒りたいわけではないのに、気がつくとずっと叱ってばかりで、怒りすぎた自分に自己嫌悪、なんていうこと。でも、「怒ること」と正しい向き合い方ができれば、子どもの力に気づいたり、子どもの力を伸ばしたりするきっかけにできるのです。怒りのメカニズムがわかれば、怒らないママになれます。対人関係療法の第一人者・精神科医の水島広子さんにお聞きしました。

    -「子どもを怒ってしまう自分はイヤ」と感じているママは多いです。
    そうですね。でも、「怒り」を感じることは、決して悪いことではないんですよ。「怒り」は、自分が困っていることを知らせてくれる大切な感情の一つですから。「怒っている自分」を感じたら「今、自分は困っている」と心が教えてくれていると考えてください。

    -えっ! そうなんですか。怒る度にあ~私ってダメな母親とヘコんでしまって。それをきいただけで気持ちがラクになりました。
    「怒り」を抑えがまんをし続けていると、抑えた怒りがコントロール不能の最大級の怒りになって子どもを攻撃することになってしまいます。さらに、日常的に怒りをがまんしているお母さんほど、ちょっとしたことでもキレやすくなります。

    -がまんしない方がいいということですか?怒ってしまうのは、困っているから、と考えたら次はどうしたらいいのでしょう?
    がまんしても解決にはなりませんから。「困っている私」を認識できたら、「問題解決のためにどうすれば」と考えられる冷静さを取り戻せるはずです。
    お母さんが怒ってしまうのは、大きく分けて3つの理由に分けられると思います。

    1 なんで、そうなの?=子どもが自分の期待に応えていない
    2 わざと私を困らせている?=自分が「被害者」になっている
    3 こうなるはずではなかったのに=予定が狂ったことでパニックになっている

    ご自身を振り返ってどうでしょう?

    ―この間、忙しい朝に限って、「自分でやる」といってコップからパックがずれて牛乳を床にぶちまけられて激怒しちゃったのですが…。
    お母さんがやれば大丈夫だったのに、予定が狂ったんですね。現実がこうあってほしいという期待とズレたから、それがストレスになって「怒り」を感じたのでしょう。忙しい朝だから、言うことを聞いて欲しかったのですよね。でも、お子さんの事情も考えてみてください。

    -子どもの事情、ですか?
    「できないくせに」というところばかりでなく、どうして自分でやろうとしたかを聞いてみてほしいんです。「ママが忙しそうだから手伝おうと思った」のかもしれませんよ。
    子どもの事情が見えたら「困らせる存在」が、「幼くてやりたいことがうまくできない存在」に見方が変わります。そもそも、子どもは親を怒らせようとする存在ではないのです。

    -子どもが失敗したときは、後始末は私がするのに、と被害者になってました。このときも、あっちへ行ってと追いやって片付けをしてしまったのですが‥
    子どもは幼いながらも「役に立ちたい」「頼られたい」と心から願っているものです。子どもが持っている力を頼ってみてください。「大変!ぞうきんで拭いてくれる」とできそうなことを頼めば一生懸命手伝おうとしてくれたはずです。

    -今度、イラッとしたらまず、自分は困っていると考えて、子どもの気持ちを冷静に聞くことをやってみたいと思います。
    まず、深呼吸をして(笑)。子どもを怒って傷ついたお母さんの心も、子どもと一緒に解決することで癒やされていきます。激しく怒ってしまったときは、「さっきは、ママが悪かったね」とキチンと子どもに謝ることも大切です。謝ることは「本来怒るべきではなかったけれど、つい怒ってしまった自分」を認めるということですからね。すると、子どもの側も「自分はママに愛されている」安心感と自己肯定感を得ることができます。

    子育て中は「困った」ことの連続ですから、怒ってしまった自分を責めずに、困った状況を変えるように人の助けを求めたり、子どもへの期待を現実的なものに変えたりすることでいい親子関係を築いていって欲しいですね。

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    『そのイライラは手放せます! 怒らないですむ子育て』

    ついつい怒ってしまうけれど、子どもは本来親を癒やす存在。怒りとのつきあい方を学ぶことで変わることができます。読めば子どもが愛しくなる、母親としての原点に帰ることのできる1冊。

    水島広子・著 小学館 定価 1200円+税

    著者・水島広子(みずしまひろこ) 精神科医。日本における対人関係療法の第一人者。2000年から二期5年間、衆議院議員を務め、児童虐待防止法の抜本的改正などを実現。現在は、対人関係療法専門クリニック院長。二児の母。著者HP

    写真/石川厚志 文/DAKKO編集部

     

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