留守番中に起こる子どもの事故
子どもだけで留守番をする状況には、危険が多く潜んでいます。
昼食時には、子どもだけで簡単に調理ができるカップ麺や電子レンジを使用することも少なくありませんが、事故や火災が発生する危険があり、注意が必要です。
東京消防庁から発表されているキッチン周りで起こった子どもの事故について、事例をまとめました。
カップ麺のお湯でやけどした!
カップ麺にお湯を注いでいるときに熱湯が手にかかってしまい、やけどを負うケースが増えています。
また、お湯を注いだ後、規定の時間を待っている間に容器を倒してしまったり、容器がへこんで変形したことでやけどしてしまうことも。
電子レンジで加熱した食材が爆発!
電子レンジで調理することができない食材を加熱してしまったり、長時間加熱しすぎて火災が起きるなど、電子レンジの誤った使い方によって火災や事故が発生しています。
【東京消防庁公式チャンネル】
※この実験で使用した電子レンジ及び食品は、実際の火災とは関係ありません。
やけどの応急処置
やけどを負ったらすぐに流水で患部を冷やすことが大切です。5分〜30分ほどを目安に水道水で患部を冷やしましょう。
冷やすことにより、皮膚への損傷が深くなるのを防ぎ、痛みを和らげることができます。
衣服を着たままやけどしたときは、無理に脱がさず衣服の上から直接流します。水疱(水ぶくれ)があるときは、できるだけ破らないようにしましょう。
また、患部が広範囲の場合は、長時間冷やすことで低体温になる恐れがあり、注意が必要です。子どもの様子や患部を確認しながら処置をしましょう。
広範囲のやけどや不安がある場合は、早期に専門の医療機関を受診しましょう。
留守番のルールをつくる
子どもだけで留守番をするときは、「留守番中の約束事を決める」「安全な環境をつくる」といったルールをつくり、事故が起こらないよう心掛けることが大切です。
事故を防ぐためにも子どもが使用するものは家族で見直したり、使い方の確認をしておきませんか。万が一のために、やけどや怪我をしたときの応急処置を親子で学んでおくことはとても大切ですよね。
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文・イラスト/村井久美子