基本的な使い方
まずは、洗濯機で洗濯をする際の基本的な流れをチェック!
洗濯に必要な物
洗濯をするのに基本的に必要な物は、「洗剤」と「柔軟剤」です。それぞれ、決まった洗剤投入口に入れてから洗濯をスタートします。
また、衣類の型崩れや毛玉を防いでくれる「洗濯ネット」もあると便利。下着やストッキング、ニット類、ラインストーンやレースなどの飾りがついた衣類などデリケートな物を洗うときは、ひとつずつ洗濯ネットに入れて洗いましょう。
洗濯の流れ
洗濯をする時の基本的な流れは、「水栓を開ける~閉める」までの以下の手順となります。
1.水栓を開ける
2.洗濯物をいれる
3.電源をON
4.洗濯コース・運転内容を選択
5.「スタート」ボタンを押す
6.洗剤・柔軟剤を指定の場所に入れる
7.洗濯機の蓋を閉める
8.洗濯終了後、洗濯物を取り出す
9.水栓を閉じる
洗濯機に水を送る水の元栓は、開けっぱなしにしておくと水漏れや故障の原因となるので、洗濯し終わったらその都度水栓を閉めるようにしましょう。
洗濯機の機能(コース)の違い
洗濯機の機種によってコース表示は異なりますが、「標準」・「おまかせ」コース、「スピード」コース、「ドライ」(手洗い・ソフト)コースの3つの機能が基本的についています。その都度、洗濯する物に適したコースを選びましょう。
「標準」・「おまかせ」コース
普段の洗濯に便利で、いちばんよく使う機能である「標準」・「おまかせ」コース。普段着やパジャマ、タオルなどボタンひとつで完了してくれます。
「スピード」コース
通常の洗濯にかかる時間より短い時間で仕上げてくれるのが「スピード」コース。汚れがひどくない衣類や、さっと洗濯したい時におすすめです。
「ドライ(手洗い・ソフト)」コース
通常の洗濯より、やさしく洗ってくれる「ドライ(手洗い・ソフト)」コース。下着やストッキング、型崩れが気になるデリケートな衣類を洗いたい時に適しています。
正しく使うポイント5つ
洗濯機を効果的に使うには正しい方法で使うことが重要。正しく使うポイントをみていきましょう!
洗濯物は「重い」→「軽い」の順番に投入
洗濯機の洗浄効果を発揮させるには、洗濯物を入れる順番も重要。バスタオルなど重い物を洗濯槽の下側にくるようにし、靴下や下着、ハンカチなどの軽い物は最後に入れるようにしましょう。
洗濯物の重心が偏ってしまうと、すすぎや脱水が十分できていないなか洗濯が完了していたり、洗濯の途中でエラーとなり停止したりする事もあります。洗濯槽の回転がスムーズに行われることで洗浄効果も高まり、電気代の節約にもつながるでしょう。
色柄物は分けて洗う
色柄物と白い物を一緒に洗ってしまうと色移りしてしまうことがあり、大切な衣類が変色してしまうことがあります。
色移りした衣類の汚れを落とすには、また一苦労。いちど色がついてしまうと、なかなか落ちない場合もあります。手間が増えてしまう前に、はじめから色移りを防ぐ対策をするようにしましょう。
洗濯前に「洗濯表示」を確認する
それぞれの衣類や小物についている「洗濯表示」は、洗濯前に必ず確認するようにしましょう。家庭で洗濯できないない物や乾燥機の使用ができない物、塩素系及び酸素系漂白剤がつかえない物など、洗濯表示で確認できるようになっています。
また、平成28年(2016年)に改正された新洗濯表示では、洗濯できる温度や強弱の表示もされるようになっています。誤った方法で洗濯してしまうと、着れなくなるほど縮んでしまったり、色が変色してしまうことも。
洗濯表示について、詳しくは消費者庁が発行する衣類の「取り扱い表示」に関するパンフレットを参考にしてみてください。
洗濯物を洗濯槽の中に溜めない
洗濯機を洗濯かご代わりにしていませんか? 濡れたタオルや汚れがついた服を何日も洗濯機入れっぱなしにしておくと、洗濯槽の中でばい菌が繁殖する原因となります。洗濯機を使わない時は、洗濯槽は通気性がいい状態で保っておくようにしましょう。
また、洗濯が終わった衣類を洗濯機の中にうっかり入れっぱなしにしてしまうと、洗濯槽の臭いや雑菌が衣類に移り、干してもカビ臭かったり、生乾きのような臭いがとれなくなったりすることも。洗濯が完了したら、洗った衣類を放置せずに、すぐに洗濯機から取り出すようにしましょう。
洗剤はきちんと計量
忙しい家事で時間がなく、ついつい目分量で洗剤や柔軟剤を入れていませんか? 洗剤を規定量以上いれてしまうと、溶けきれなかった洗剤が衣類に残ったままになってしまいます。
また、過剰な量の柔軟剤は、衣類の黒ずみの原因ともなります。自宅の洗濯機の表示と、使っている洗剤のラベルに書かれている適量を確認し、きちんと量ってから使用するように注意しましょう。
さらに上手な使い方
上手に洗濯機で衣類を洗うワンポイントとは? ちょっとした工夫で洗浄効果をより高めることができ、節約にもつながります。
お湯を使う
皮脂の汚れなどの油汚れは、水より40℃くらいのお湯で洗った方が落ちやすくなります。水で洗うと、皮脂汚れが落ち切っていないこともあり、黄ばみの原因ともなります。
近年、温水洗浄ができる洗濯機も発売されていますが、自宅の洗濯機でお湯が使えない場合は、汚れがひどい物だけお湯で手洗いしてから洗濯すると効果的です。
節電・節水にはまとめ洗い
少量の洗濯物を何回かに分けてするのではなく、まとめて洗うようにすることで、節電と節水につながります。白物と色柄物、手洗いの物に分けて、一定の量がたまってから洗うようにしましょう。
ただし、一度に大量の洗濯物を詰め込み過ぎるのもダメ。洗濯槽がうまく回転できず、きちんと洗浄することができなくなるので、それぞれの洗濯機の規定の容量を守るようにしましょう。
汚れがひどい物は予洗いが効果的
子どもの靴下や泥汚れ、ケチャップやお醤油などの頑固なシミや、皮脂汚れのある衣類などは、洗濯機で洗う前にあらかじめ手洗いしておくと、汚れが落ちやすくなります。
予洗いは、汚れている箇所だけを部分洗いしておく方法やつけ置き洗いが一般的。予洗いでも、それぞれの汚れや衣類に適した洗剤を使用しましょう。
もしものときの対処法
こんな時はどうする? もしものときの対処法を覚えておきましょう!
柔軟剤投入口に洗剤を入れてしまった
うっかり柔軟剤を入れるべき場所に誤って洗剤をいれてしまった! なんてことよくありますよね。
柔軟剤は「すすぎ」の最後の工程で洗濯機の中に入るように設定されています。そのため、洗剤が「すすぎ」のタイミングで入ってしまうと、洗剤が衣類に残ったままで洗濯が終わってしまいます。
間違って柔軟剤投入口に洗剤を入れてしまった場合は、洗濯機を空にした状態でぬるま湯を投入口に入れてから、「すすぎ」と「脱水」を数回繰り返して洗浄するといいでしょう。機種によっては洗浄モードが搭載されている洗濯機もあります。ご自宅の洗濯機の取扱説明書も確認してみましょう。
衣類の色移り
衣類に色移りしてしまった場合は、粉末タイプの酸素系漂白剤を使ってバケツに溜めたお湯(40~60℃)の中でつけおき洗い(20分~最大6時間まで)をするのがおすすめです。
漂白剤は、ニットやシルクなど素材よって使えない場合があるので注意しましょう。また。衣類が白い物ではない場合、色柄物にも使える漂白剤であるか必ず確認しましょう。各衣類の洗濯表示を確認してお湯の温度調節も忘れずに。
ひどいシミがついた衣類
食べ物のシミや汗の黄ばみ、血液などの頑固な汚れには、「オキシかけ」がおすすめです。
お湯(40~60℃)にオキシクリーンを入れて溶かし、汚れやシミにかけ5分程度おきます。その後、乾いたタオルで叩くように溶液や汚れを吸い取った後、水拭きをします。
※血液の場合は、あらかじめ水かぬるま湯で汚れを洗いましょう。
正しい方法で効率的な洗濯を
洗濯物のタイプ別に、適した量を重い物から順番に洗濯機に投入し、計量した洗剤を使って洗うのが鉄則。洗剤を多く入れると、もっと汚れが落ちるというわけではないので、適した洗剤を適量使うようにしましょう。また、カビが溜まりやすい洗濯槽は定期的に掃除することも覚えておきましょう。
正しい洗濯方法で洗浄効果をアップさせ、忙しい家事をスムーズにこなしていきましょう。
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文・構成/HugKum編集部