目次
子どもの今後の身長を伸ばすために大切なことは
この一年で、子どもの身長がどのくらい伸びたのか把握していますか?
3歳児検診くらいまでは定期的に測定があり、母子手帳の成長曲線図を書き入れる習慣もあったと思いますが、幼稚園・小学校に入ると年に2,3回測定の紙を渡されるだけですよね。
そうすると、測定結果を成長曲線図に照らし合わせることまではあまりしなくなりますし、なんとなく背の順で何番目かや、お友達との差がどのくらいかを把握するだけになりがちです。
ですが、生まれてからの全体的な身長の伸び率を知っておくことは、子どもの今後の身長を伸ばすためにとっても大切なことです。
一番身長の伸びる時期は
男の子も女の子も、第二次性徴が始まる前が一番身長の伸びる時期です。身長に関しては、その前のできるだけ早い時期から治療など適切な対処をしないと、治療の効果がなかなか出ないとか。
子どもの写真や成長記録が入れられるアプリなども使うと、自動的に成長曲線が把握できますよ。
(画像はwellnoteという写真日記アプリ、App Store、Google Play)
そうはいっても、「どういう状況だったら受診した方がいいのか」「我が子の身長はいつ、どのくらい伸びるのか」、分かりませんよね。
そこで、「子どもの身長の伸び」「受診の目安」など、パパママが心配に思うポイントを低身長に詳しい「希望の森 成長発達クリニック」院長 望月 貴博先生に伺ってみました。
お話を伺ったのは…
Q:子どもが低身長と感じたときは、何歳くらいまでに受診したほうがよいですか?
Q:「低身長の受診すべき?」と気づくためのポイントは?
医療機関のいう低身長とは
Q:成長曲線の図が凸凹になっている時は、注意が必要でしょうか?
Q:子どもの身長を伸ばすために、日常で気を付けることは?
望月先生:バランスよく食べること、栄養素ではタンパク質が大事ですね。
カルシウムは骨を強くしますが、背を伸ばすというわけではありません。
また、沢山食べればよいということではなく、身長と体重のバランス(肥満度)に注意しましょう。
体重は、やせすぎていてもいけませんが、肥満は、思春期を誘発することもあるので、太りすぎないように。標準体重の+5から+10%が良い体型です。
また、適度な運動は、身長に関しては成長にとってよいことですし、肥満に伴った思春期早発を抑えるという観点でも、よいと思います。
ただし、過度に体重を管理するようなスポーツは身長を伸ばすための栄養素が足らなくなりますので、おすすめしません。
子どもの成長はつねに確認しておこう
望月先生のお話を伺い、子どもの成長は個人差があり、どのくらい注意すべきなのか分かりづらいとはいえ、身長の伸びについては、いったん思春期が始まってしまうと、なかなか対処が難しいのが現状ということがわかりました。
ですので、「規則正しい生活/栄養バランス」はもちろんですが、
・定期的な身長測定
・身長の伸び率、成長曲線の形の把握
を行うことが大切なのですね。また、気になる点がある場合、早期の治療によって成長が期待されるよう。不安を解消するうえでも、手元のデータをもって早めに病院へ。その際は、専門の病院もあるようなので、調べてから行くと良いでしょう。
あなたにはこちらの記事もおすすめ!
取材・文・構成/徳永真紀