子どもに食べさせるものがなくて困った!アレルギーの知識のない人からの親切に困惑…
アレルゲン無しの食品提供が避難所であったものの、小さな子どもが好んで食べる物ではなかったので持参した防災食やお菓子を食べさせていた。(子どもの食物アレルギーは卵、乳製品・2019年台風被災)
帰宅困難者となり、子どもが食べられるものを親が与えることができなかった(子どものアレルギーは食物が乳、卵、小麦、落花生。他に犬猫、スギ花粉、ハウスダスト・2018年西日本豪雨被災者)
子どもは学校が休校になったが、親は仕事にいかなければならなかった。そのため、帰宅困難者になってしまい、帰宅できたのは翌日。自宅にいる子どもが不安でいっぱいになっていたし、食べ物に困っていた(子どもがアレルギー・卵、乳製品、とうもろこし・2018年西日本豪雨被災者)
私自身が小麦、玄米、雑穀、甲殻類、果物類のアレルギーを持っています。食物アレルギーに理解ない人から、親切心でアレルゲンの入っている食べ物をすすめられ困惑。(阪神大震災、東日本大地震)
被災場所でアレルギー対応の食べ物はもらったのですが、子どもが食べたことがなかったので結局最後まで食べずにいました。
食事については、他にも、「避難所でアレルギー対応の食事(既製品の防災食)がなかった」「避難所の炊き出しでアレルギー対応を把握している人がいなかった」という声多しでした。
また、一方で「日ごろから防災食をたくさんもっていたので、特に困らなかった」という意見も多数ありました。そして、ゼリーやキャンディ類は食欲なくても 少しずつ食べられるので非常袋に入れておきたいという声も。
やはり、自衛の意識と日ごろの備えが大切ですね!
避難所の 環境がもたらすアレルギー症状で苦しんだ
避難所の布団などのダニに反応して喘息・アトピー症状がでた(子どもが食物アレルギー(乳、卵、小麦、落花生)の他犬猫、スギ花粉、ハウスダストアレルギー・2018年西日本豪雨被災者)
ペットやダニに反応するため不便でも自宅にいた、災害にあったのが冬だったので汗をかきにくい季節で助かった(自身がアレルギー・小麦、玄米、雑穀、甲殻類、果物類、添加物、防腐剤、ダニ、動物、花粉、化学物質など・阪神大震災、東日本大地震)
また、お聞きした全員に共通していたのが、被災によるストレスによるアレルギーの悪化でした。
アレルギー患者会に加入していてよかった!
アレルギー患者の会に登録していたところ、直接連絡がありました。困ったことがあったら全国の患者会から助けがもらえることがわかりました。
主治医から「ニュースを見た瞬間に、あなたの家族のことが浮かんだ」と言われ、被災地対応で薬を多めに処方してもらえました。
しておけばよかった…避難所で気づいたこんなこと
自宅でおにぎりやお布団を用意して避難してくる人が目に付いた。身体を冷やさない工夫やすぐにたべられる食事を持参できればよかった。
アレルギーであることを知らせるテープやバッジは油性ペンをセットで持つことをオススメします。避難所に着くと同時にアレルギーっ子の服に貼り付けておきました。
持ち出しの際にバタバタ。子どもに自宅の防災グッズの場所を教えておくべきでした。
日頃から「家族で準備」が大切です!
みなさんの声を聴いていく中で、やはり日ごろの備え、そして、アレルギーを持つ子どもについては「親と一緒にいないとき」を想定した防災準備が重要であることを実感。アレルギー患者団体との日頃の連携もいざというときに助けになります。
まずは知ること、そして備え、話し合うこと。自分一人で準備をするのではなく、家族で防災について話し合うことこそ、防災において重要なことです。
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教えてくれたのは
村田愛|アレルギーっ子の旅するサイトCAT Child × Allergy×Trip代表
長男が小麦・卵アレルギー、次男がキウイアレルギーという二男の母。大の海外旅行好き。子連れのおでかけサイトは数多くあるが、アレルギーっ子に特化したサイトがないことに発奮し、2015年2月にCATの活動をスタート。アレルギーっ子の旅情報を多く発信している。