目次
子どもと一緒に麹甘酒を手作りして、元気で健やかな発酵家族を目指そう!
「飲む点滴」「飲む美容液」とも呼ばれている麹甘酒は、大人はもちろん、子どもにも飲んでもらいたい、栄養たっぷりの発酵ドリンクです。
「甘酒は苦手…」という方もいらっしゃるかと思いますが、実は甘酒には2種類あることをご存じでしょうか?
甘酒には、酒粕由来の甘酒と、麹由来の甘酒の2種類があります
初詣で飲む温かい甘酒は、酒粕由来の甘酒です。酒粕の独特の風味が得意ではない方も、もしかしたら多いのかもしれませんね。
酒粕由来の甘酒はアルコールを含む場合もあるため、飲む際には注意しましょう。
麹由来の甘酒は、スッキリと飲みやすく、やさしい甘さのノンアルコール発酵ドリンクです。
「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれているのは、こちらの麹甘酒です。
オリゴ糖やビフィズス菌、ビタミン、ミネラル、アミノ酸をたっぷりと含み、栄養価も高いため、お子さんと一緒に飲むのであれば、麹甘酒がおすすめです。
甘酒は手作りがおいしい
そして、麹甘酒は、断然手作りがおいしいんです!
それも、作り立ては格別のおいしさです!!
また、お子さんと一緒に手作りするのも、とっても楽しいんです!
今回は、どのご家庭にもある炊飯器と、どのスーパーでも売っている米麹で、糀甘酒を作ってみました。
我が子を「甘酒かき混ぜ隊長」に任命!
ヨーグルトメーカーなどを使って、ほったらかしで作るのも簡単なのですが、炊飯器の中に仕込んだ麹とお湯は、1時間に一度かき混ぜる必要があります。
その役割を、お子さんに託してみましょう。
きっと「甘酒かき混ぜ隊長」として、任務を全うしてくれるはずです。
お子さんが「実験みたいで楽しい!」と思ってくれたら、うれしいですよね!
ほったらかしがよければ、スープジャーで仕込みましょう
かき混ぜるのが大変なようでしたら、保温効果が高いスープジャーを使って麹甘酒を仕込むことができます。ほったらかしで出来上がりますので、炊飯器で作るよりも簡単にできます。
作り方は、記事後半でご紹介しています。
ぜひ、お子さんと一緒に麹甘酒を手作りして、元気で健やかな発酵家族を目指してみませんか?
炊飯器で作る麹甘酒の作り方
材料
米麹 150g
65度の湯 150cc
作り方
1、炊飯器の内釜に米麹を入れ、65度のお湯を注ぎ、ゴムベラなどで米麹とよく混ぜ合わせます。水加減は、米麹がひたひたに漬かるくらいが目安になります。
2、炊飯器の内釜に乾いた布巾をかけ、保温モードにし、最初の30分は炊飯器のふたを閉めます。30分経って炊飯器内の温度が安定したら、蓋を半開きにして保温モードで4~6時間(炊飯器によって変わります)、1時間に一度混ぜて、温度を確認しながら保温します。
3、途中温度が下がったら、炊飯器のふたを閉めて温度を上げ、温度が上がり過ぎたら保温スイッチを切るなどして、60度前後の温度を保ち保温を続けましょう。
4、4~6時間後、米麹の粒が柔らかくなり、とろりとして甘くなっていたらできあがりです。保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
スープジャーで作る麹甘酒の作り方
スープジャーで手軽に甘酒を作ることもできます。
あらかじめスープジャーの内部の温度をしっかり上げておくため、沸騰したお湯を入れ20分~30分保温してから使ってください。
保温したスープジャーに米麹を入れ、65度のお湯を注いでよく混ぜ、4~6時間甘くなるまで保温すればできあがりです。
麹甘酒の保存容器、保存期間について
ガラスやホーロー、プラスチック製品などの蓋つきで少し深めの容器がおすすめです。アルミやステンレスは長期間保存すると、腐食して錆びてしまう場合もあります。
また、冷蔵庫の中でも発酵はゆっくり進んでいますので、過度に密封する容器は避けましょう。密封する容器の場合は、瓶のふたは少し緩めた状態で保存してください。
冷蔵庫の中でも発酵が進み味が変化しますので、1週間ほどで食べきりましょう。
1週間以上保存したい場合は、冷凍がおすすめです。ジッパー付き保存袋や蓋つきのタッパーなどに入れて冷凍してください。
冷凍保存の目安は3か月ほどですが、冷凍庫の開閉による温度変化もありますので、なるべく早めに使い切りましょう。
麹甘酒を手作りするコツや注意点
熱めのお湯や炊飯器を使いますので、やけどに注意しましょう。
麹の発酵温度は60度前後です。温度が低すぎると発酵が遅くなり、高すぎると麹菌が失活してしまいます。温度管理に注意しましょう。
麹には、冷蔵で販売されている生米麹と常温で販売されている乾燥米麹がありますので、購入するときに確認してください。今回は生米麹を使用しています。
乾燥麹を使う場合は、同量のゆるま湯(40度)で30分程戻してから作ってください。
家族みんなで発酵生活を送ろう!
発酵食品は、私たち日本人にとってもっとも身近にある食べ物のひとつです。なかでも麹甘酒は、おいしくて、体にもよくて、簡単に手作りできるパワーフード! 食べる楽しみと作る楽しみ、そして育てる喜びも感じられる麹甘酒を、ぜひ家族で手作りしてみませんか?
簡単塩麴の作り方はこちらをチェック!
レシピ制作:香坂つぐみ
発酵料理研究家、発酵教室『糀キッチン』主宰。みそソムリエ、パンシェルジュマイスター、製菓衛生師、家庭科教諭免許保有。手作り発酵食品の仕込みや発酵食品を使った発酵家庭料理を提案している。
文・構成/HugKum編集部