塩麹はいくつから食べられるの?
麹には、身体の発育を促すビタミンB群が豊富に含まれているため、成長期のお子さんにふさわしい発酵食品といえるでしょう。
お子さんの成長をサポートするビタミンB群たっぷりの麹で作った塩麹は、1歳半~2歳ごろから少しずつ食べさせてみてください。
この時期から、塩麹はもちろん、甘酒などの発酵調味料を適切に取り入れると、お子さんの腸内の善玉菌を活性化してくれるのでおすすめです。
ポリ袋でできる塩麹の作り方
どんな食材でもおいしくしてしまう、魔法の発酵調味料「塩麹」は、実はおうちで簡単に作れるんです。
ここからは、お子さんが楽しんでくれること間違いなし! 1日に1回、フリフリもみもみしてお世話をするだけでできる、簡単塩麹レシピをご紹介します。
材料
米麹 100g
塩 30g
ぬるま湯 100ml
作り方
1、米麹をジッパー付き袋に入れ、袋の上から麹がパラパラになるまで手でよくほぐします。
2、1に塩を加え、袋に空気を入れてジッパーをしっかり閉じて、袋の口を握り振り混ぜて塩が均一に、全体に馴染むようよく混ぜ合わせます。
3、2に40度位のぬるま湯を加えてジッパーをしっかり閉じ、さらに袋の上から揉み混ぜて、麹と塩・水分をよく馴染ませます。
4、煮沸消毒した蓋つき保存瓶やタッパーなどに入れて、常温で5~7日置きます。(冬場は7~10日)
5、一日1回蓋を開け、清潔なスプーンで底から混ぜて新鮮な空気を入れながら発酵させます。
6、麹の粒が指でつぶせるようにくらいに溶け、塩角が取れて美味しく、まろやかな味になっていれば出来上がりです。
塩麹の保存容器、保存期間について
ガラスやホーロー、プラスチック製品などの、少し深めの蓋つき容器を準備しましょう。
アルミやステンレスは長期間保存すると、腐食して錆びてしまう場合もありますので、塩や酵素に強いものがおすすめです。
できあがった塩麴は、そのままでは発酵が進み味が変わっていきますので、冷蔵庫で保存してください。
冷蔵庫の中でも発酵はゆっくり進んでいますので、過度に密封する容器は避けましょう。密封する容器の場合は、ふたを少し緩めた状態で保存してください。
保存期間は6か月程度です。使うときは清潔なスプーンを使い、雑菌が入らないように注意しましょう。
まとめて作って長期間保存する場合は、冷凍庫がおすすめです。使う量の大きさのタッパーに分けて保存したり、使う分だけの製氷皿に小分けにしたりして、凍らせてジップ付き袋で保存するのもいいでしょう。
塩麴を手作りするコツや注意点
お子さんと作る場合、ポリ袋のジッパーがきちんとしまっているかを確認して、振り混ぜたり揉み混ぜたりしてください。
今回はポリ袋で作りましたが、ボウルの中に麹と塩を入れて、手で混ぜ合わせて素材の質感を感じながら作ることもできます。その場合は、お子さんの手に傷があると塩がしみて痛みが出ることがありますので気をつけましょう。
同じ面が長く空気に触れているとカビが生えやすくなります。1日1回、底から清潔なスプーンで混ぜて、発酵を均一にしましょう。
発酵家族デビュー、してみませんか?
塩麹は、日本の発酵食品を代表する調味料です。塩麹は、お子さんに適切に食べてもらうと、味覚のトレーニングにもなると言います。食べる楽しみと作る楽しみ、そして育てる喜びも感じられる塩麹を、ぜひ家族で手作りしてみませんか?
簡単にできる甘酒はこちら!
レシピ制作:香坂つぐみ
発酵料理研究家、発酵教室『糀キッチン』主宰。みそソムリエ、パンシェルジュマイスター、製菓衛生師、家庭科教諭免許保有。手作り発酵食品の仕込みや発酵食品を使った発酵家庭料理を提案している。
文・構成/HugKum編集部