正月やひな祭りなど、日本の伝統イベントにも欠かせない、お吸い物の簡単レシピを、幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学館)に掲載された中から、7品ピックアップしました。お正月には飾りしいたけやにんじん、ほうれん草で彩った、可愛く栄養たっぷりのお雑煮を!ひな祭りにははまぐりのお吸い物の代わりに和風クラムチャウダーを!和風な味わいの汁ものに、心も体も温まります。
正月やひな祭りに!子どもが喜ぶお吸い物・和風スープのレシピ
【1】親子deお雑煮
子ども用にはもちを豆腐白玉にチェンジ!すっきり鶏だしがおいしいお雑煮は、素材を彩りよく飾って見栄えよく。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
鶏もも肉 200g
【A】
塩 ひとつまみ
酒 大さじ1/2
しいたけ 3枚
にんじん(輪切り) 4枚
ほうれん草 1/2束
切りもち 2個
【B】
白玉粉 大さじ2
絹ごし豆腐 大さじ1と1/2(20g~適量)
だし 3カップ
【C】
酒、みりん 各小さじ2
しょうゆ 大さじ1
◆作り方
【1】鶏肉は小さめのひと口大に切って【A】をもみ込む。
【2】しいたけは大人用は軸を切り落として飾り切りにし、子ども用は四つ割りにする。にんじんは花形に抜いて飾り切りにする。ほうれん草はゆでて水気をしぼり、食
べやすい長さに切る。
【3】鍋にだしと【1】、にんじんを入れて中火にかける。煮立ったらアクを除いて弱火にし、蓋をして10分煮る。しいたけを加えてやわらかく煮て、【C】で味を調える。
【4】【B】をよく混ぜて4等分し、ひと口大に丸めて中央をくぼませ、沸騰した湯に入れる。浮き上がってから1 分ゆで、冷水にとる。大人用のもちはこんがり焼く。
【5】器に大人はもち、子どもは豆腐白玉を入れ、ほうれん草、しいたけ、にんじんを盛り、鶏肉の入っただしをかける。
◆ポイント
■見た目がランクアップする飾り切りテク!(にんじん)
【1】梅の花型に抜いたにんじんは、中心から外側の花びらのくぼみに向けて5 か所に切り込みを入れる。
【2】切り込みに向かって包丁を寝かせて入れ、花びらを1 枚ずつ斜めに段差がつくようにそぎ落とす。
■見た目がランクアップする飾り切りテク!(しいたけ)
かさの表面に包丁を斜めに入れ、V 字形に切り落とす。90度回転させ、同様にV 字に切り落として十字の模様にする。
教えてくれたのは
落合貴子さん
料理研究家、栄養士。1男1女を育てながら、大人も子どもも喜ぶ「おいしさ」「見た目」「食べやすさ」を工夫して、栄養バランスのよい料理を提案している。電子レンジの時短クッキングが得意。
『ベビーブック』2016年1月号
【2】かぶのすりおろしのお雑煮
かぶはビタミンAとCが豊富な葉と一緒に!豚ひき肉のうまみがスープの決め手!
◆材料
(3人分)
かぶ 中2個
豚ひき肉 120g
切餅(食べやすい大きさに切る) 5個
だし汁 500ml
【A】
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/4
◆作り方
【1】かぶは皮をむいてすりおろし、葉は小口切りにする。
【2】鍋で豚ひき肉を炒り、ポロポロしてきたら、だし汁、【1】を加え、温まったら餅、【A】を加えて、柔らかくなるまで煮る。
教えてくれたのは
牛尾理恵さん
うしおりえ/料理研究家。フードコーディネーター。栄養士の資格ももつ。病院での食事指導、料理研究家の助手、料理専門の制作会社を経て独立。おいしく、作りやすく、体にやさしい家庭料理が人気。
『めばえ』2018年2月号
【3】えび団子のお吸い物
えびの色がキレイなえび団子。はんぺんをつなぎに簡単にできるんです。普段の食卓や季節ごとのイベントに、お吸い物は幅広く使える一品です。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
むきえび 80g
はんぺん 1/4枚(25g)
【A】
長ねぎのみじん切り 3cm分
酒 大さじ1
塩 少々
絹さや 適量
【B】
だし汁 2と1/2カップ
酒 大さじ1
薄口しょうゆ 小さじ1
◆作り方
【1】えびは背ワタを除き、包丁で叩いて細かくする。ボウルに入れ、はんぺんをつぶしながら加え、【A】も加えてよく練り混ぜる。
【2】鍋に【B】を煮立たせ、【1】を8等分の団子状に落としていき、火を通す。
【3】薄口しょうゆで調味して器に盛り、ゆでて斜め切りにした絹さやを飾る。
教えてくれたのは
中村陽子さん
料理研究家のアシスタントを経て独立。かわいくて簡単に作れるレシピが人気。二児の母。
『ベビーブック』2018年3月号
【4】和風クラムチャウダー
はまぐりのお吸い物の代わりに。豆乳だけど味噌味でほんのり和風のチャウダースープ。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
はまぐり 200g
玉ねぎ 1/2個(50g)
じゃがいも 小1個(100g)
にんじん 1/2本(50g)
冷凍グリンピース 大さじ3
水 1カップ
豆乳 1カップ
バター 10g
みそ 小さじ2
◆作り方
下準備:はまぐりは海水程度の塩水にひと晩つけて砂出しする。
【1】玉ねぎはみじん切りにする。じゃがいもは1cm角に、にんじんは5mm角に切る。はまぐりはこすり合わせ るように洗って水けをきる。
【2】鍋にバターを熱し、玉ねぎ、じゃ がいも、にんじんを入れて炒める。玉ねぎがしんなりとしたら、はまぐり、水を加え、ふたをして蒸し煮する。はまぐりの口が開いたら取 り出し、冷凍グリンピースを加え、じ ゃがいもが柔らかくなるまで10分ほど煮る。味見してみそを加え(量ははまぐりの塩けに合わせて調節)、豆乳を加え、温まったら火を止める。
※幼児は貝の身を噛み切れないので、だしが出たら取り出し、盛りつけに飾る。
教えてくれたのは
八木佳奈さん
雑誌、広告などで料理撮影スタイリングや料理製作を手がける。二人の女の子のママでもあり、子どもが喜ぶ、簡単でかわいいレシピが人気。
『ベビーブック』2017年3月号
卵を使ったお吸い物・和風スープのレシピ
【1】汁物バリエ!ほたて風味のかきたま汁
ホタテの缶詰の汁を使うので貝のうまみもしっかり。簡単なのに本格的な味。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
ホタテの水煮(缶詰) 大1缶(125g)
にんじん(花形に抜く) 8~10個
絹さや 4~5枚
卵 1個
だし汁 ほたての缶汁と合わせて2と1/2カップ
【A】
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/2
【B】
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
◆作り方
【1】鍋に缶汁とだし汁、にんじんを入れてふたをし、中火で煮る。にんじんに火が通ったら、ほぐしたほたての身、【A】を加える。
【2】絹さやは筋を除いて、斜め細切りにする。
【3】【1】に混ぜ合わせた【B】を加えてとろみをつけ、溶いた卵を流し入れ、【2】を加えてさっと煮る。
教えてくれたのは
中村陽子さん
料理研究家のアシスタントを経て独立。かわいくて簡単に作れるレシピが人気。二児の母。
『ベビーブック』2018年3月号
【2】オクラとわかめのかき卵汁
お星様のようにかわいくオクラを浮かべれば、食べる楽しみがぐんとUP♪ 卵の黄色とオクラの緑がキレイ。
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
オクラ 4本
だし汁 2カップ
乾燥わかめ 小さじ1
しょう油 小さじ2/3
【A】
片栗粉 小さじ2
水 大さじ1
卵 1個
◆作り方
【1】オクラは塩少々(分量外)をふって軽くこすり合わせ、うぶ毛を取る。水洗いして輪切りにする。
【2】鍋にだし汁とわかめを入れて中火にかけ、煮立ったらオクラを加える。サッと煮たらしょう油を加えて混ぜ、一旦火を止める。よく混ぜ合わせた【A】を回し入れて混ぜ、再び中火で混ぜながらとろみをつける。
【3】溶いた卵を回し入れ、ゆっくりとかき混ぜる。
教えてくれたのは
松尾みゆきさん
管理栄養士・料理研究家・フードコーディネーターとして、テレビや雑誌、書籍等、幅広く活躍の傍ら、幼児がすすんで食べるおいしさと栄養にこだわったメニューを日々考案している。二児の母。
『めばえ』2018年7月号
だし+しょうゆで作る和風スープのレシピ
【1】レタスとわかめの和風スープ
だしを効かせたさっぱり味!わかめのツルンとした口当たりが喉ごしよく体を温めます。
◆材料
(子ども1人分)
レタス 1/2枚
乾燥わかめ 小さじ1/2
【A】
だし 3/4カップ
しょうゆ 小さじ1/4
◆作り方
【1】レタスを細切りにする(または手で小さくちぎる)。
【2】大きめの耐熱ボウルに【1】、わかめ、【A】を入れ、混ぜる。
【3】【2】にラップをかけ、電子レンジ(600Wの場合)で2分~2分30秒加熱する。
教えてくれたのは
松尾みゆきさん
管理栄養士・料理研究家・フードコーディネーターとして、テレビや雑誌、書籍等、幅広く活躍。自身も母として「食育」を実践している。
『めばえ』2016年5月号