【小1・小2冬休みの宿題】硬筆、ひらがな・九九の復習が必須! 元・小学校教員が解説します

もうすぐ冬休みになります。小学校低学年の冬休みの宿題には、どんなものがあるのでしょう。今年は暦の関係で冬休みが長くなりそうです。宿題の特徴を知って、計画的に取り組めるよう元小学校教員が伝授します。

 今年の冬休みは長い!

もうすぐ冬休み! 夏休みと比べると1/3程度の期間となります。

通常、2学期の終業式は1225日ごろ、3学期の始業式は16日ごろですが、今年度は土日祝日が重なり、例年になく長い冬休みとなりそうです。(地域によって、季節に合わせた休みの期間を設定しているところもあります。)

冬休みの宿題 定番といえばこれ!

書き初め

冬休みの宿題といえば、「書き初め」を思い浮かべるママパパも多いですよね。「書き初め」というとお習字を連想される方も多いかと思いますが、小学1,2年生の書き初めは「硬筆」が一般的です。筆ではなく、鉛筆でていねいに字を書いていきます。お手本となる文章があり、それを見ながら視写します。

小学3年生からは、書写の授業でお習字をしますので、「毛筆」の書き初めに切り替わります。書き初めのときは、普段使っているA4サイズ程度の半紙ではなく、細長い半紙を使うことが多いようです。

  2学期の復習

こちらも、宿題の定番の1つです。冬休み用のドリルを使う学校もあれば、先生が準備したプリントを使うこともあるようです。夏休みと比べて期間が短いので、ドリル1冊を終えるのは大変だからかもしれません。

1年生は、ひらがなやカタカナの復習をしておくと良いでしょう。特に、カタカナは書く機会が少ないので、忘れてしまいがちです。国名やスポーツ、キャラクターの名前を書き出してカードにするなど、「お勉強!練習!」と感じにくくすると、取り組みやすいですね。

2年生は、2学期に学習したかけ算九九を改めて復習しておきましょう。3学期にも、また3年生以降でもかけ算をつかった学習がありますので、まだ心配なお子さんは確実にしておきたいところです。

 絵日記

12年生の場合は、夏休みのように絵日記が宿題になることがあります。体験したできごとを文に表す練習です。
12年生なら、「いつ、どこで、だれが、どうした」の項目をもれなく書くようにしましょう。また、感想というと「楽しかったです」「おもしろかったです」と書きがちですが、「ドキドキわくわくしました」「もう一回やりたいくらいでした」など、別の言葉に言い換えられると、ぐっと臨場感やオリジナリティーが増しますよ。

 おうちのお手伝い

冬休みならではといえるのが、この「おうちのお手伝い」です。年末年始は、大掃除をしたり、買い置きをしたり、帰省の準備をしたり…何かと慌ただしくなりますよね。そんなとき、子どもにも家族の一員として、家の仕事をさせようというのがこの宿題です。

とはいえ、大人がバタバタといそがしい中、さらに子どものお手伝いまで面倒を見るのは、かえって大変になることも。「大人がやったほうが早いしきれい!」と思う方もいますよね。
そんなときは、ピンポイントお手伝いをさせるのがおすすめです。「部屋の掃除をしてね」と言うと、物を整頓する、掃除機がけ、棚を拭くなど、考えなければいけないことが多くなり、どこも中途半端になりがちです。お子さんに担当させるなら、ベランダの窓ガラス拭き・お風呂の湯船の掃除・タオルをたたむなど、ピンポイントなお手伝いだと、集中して取り組めるお子さんが多いようです。 

「こんな宿題もあるの!?」先輩ママパパが驚いた、1,2年生ならではの宿題とは?

コマ・けん玉…「昔遊びを楽しもう」

1,2年生には、生活科という教科がありますよね。その学習内容の中に、「昔遊びを楽しもう」というものがあるのです。コマ・けん玉・めんこ・羽根つき・お手玉など、ママパパ世代も懐かしく感じるような遊びばかり。中には、冬休みの間に遊びグッズを貸し出してくれる学校もあるようです。

お正月が近くなると、100円ショップなどの身近なお店でもお正月遊びのアイテムが多く見られるようになります。お正月のおうち時間に、おじいちゃんおばあちゃんとのふれあいの時間に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。案外、大人の方がハマっちゃうかもしれませんよ。

 おせちはダジャレだらけ⁉「お正月について調べる」

最近は調べてまとめる活動を取り入れている学校も多くなってきました。1人1台のタブレットがあるので、子どもでもいろいろな情報を調べやすくなっていますよね。

年中行事を大切にしている学校では、「お正月について調べる」という宿題が出ることも
おせちの具材について、全国のお雑煮、初夢の言い伝えとは、どうして初詣に行くの?など、様々なテーマがあります。
中でも、おせちは子どもたちに大きなインパクトがあるようで、筆者が小学校で担任をしていた際には、「よろこんぶ、で昆布なの?ダジャレじゃん!」「栗きんとんって…金っていうより黄色だよ!」などいろいろな声がありました。

 

 ママやパパって1日中いそがしいんだね。「おうちの人の1日を調べよう」

こちらも、生活科の学習の1つです。家族の1日の過ごし方を調べて、「もっとできることがあるんじゃないかな」という気持ちを引き出します
筆者が1年生の担任をしていた時には、「ママやパパはわたしたちのためにすごく早起きしていることが分かった」「昼間はママもパパもぼくも、仕事や学校に行っててバラバラだけど、朝と夜はいっしょにいられるんだなと思った」などの感想がありました。

 私ってこんなに小さかったの⁉「自分の小さい頃について調べる」

こちらも、生活科2年生の学習の1つです。自分の成長を振り返り、「こんなに大きくなったんだ」「こんなことができるようになった」「こんな人にお世話になったんだな」と考える学習です。

その中でも宿題になるのが、産まれたころから入学するまでのこと。産まれたときの身長や体重、名前の由来、産まれたときママやパパはどう思った?など、お子さんがママパパにインタビューするような宿題になることもあります。

また、小さい頃の写真や思い出グッズを準備する学校もあります。赤ちゃんの時に愛用していたおしゃぶりは、なつかしいけど恥ずかしいような気持ちになりますよね。新生児のころの洋服を見ると、どれだけ小さかったかが実感できるでしょう。

 あっという間の冬休み、宿題は計画的に!

冬休みは、夏休みよりも短いですが、年末年始もあるため家族や親族でゆっくり過ごすご家庭が多いですよね。ママパパの実家に行っておじいちゃんおばあちゃんと過ごしたり、ウインタースポーツを楽しんだりと、この時期ならではの過ごし方も楽しみの1つです。
家族の予定が多いと、案外、宿題をやる時間が確保しにくいものです。ご家庭の予定と照らし合わせながら、計画的に宿題を進められるようにしましょう。お子さん用にカレンダーを印刷し、家族での予定を書きこみ、いつ・どんな宿題をやるか、お子さんに書かせると計画を立てやすいですよ。

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文・構成/yurinako

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