読売巨人軍、来季副キャプテンの吉川尚輝選手が子どもたちにクリスマスドネーション!幼少期の体験が活動のきっかけに

読売巨人軍では、2015年から「G Hands(ジーハンズ)」という、社会貢献プロジェクトを実施。中でも、吉川尚輝選手は2021年シーズンが終わってから「子どもたちの夢に何か支援をしたい」という想いから、フローレンスの活動に参画することになったそう。どんなボランティア活動なのか、取材してきました!写真/©読売巨人軍

フローレンスのクリスマスドネーションって?

親子をとりまく社会課題の解決を目指すNPO法人フローレンスが「こども宅食ひだまり便」を実施しており、12月は多くの方々からの寄付を原資にクリスマスにちなんだ活動も。

NPO法人フローレンスの活動

孤独な子育てや子どもの虐待を防ぎ、経済的に困難を抱えたご家庭やひとり親のご家庭の支援など、日本の親子に関わる社会課題に取り組む国内最大規模のNPO法人。具体的には、認可保育園運営事業、障害児保育、デジタルソーシャルワークなどの支援を行っています。

フローレンスの「こども宅食ひだまり便」とは?

2017年に開始した「こども宅食ひだまり便」は、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた2020年度より「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」の一環として、フローレンスの病児保育を利用するひとり親家庭に向け、食料品・日用品を届ける「こども宅食ひだまり便」の取り組みを開始。経済的に厳しい家庭に、定期的に日用品や食料品を送るという、見守る形の支援です。

支援される側は近所の方に、支援を受けているということを知られたくないとか、仕事と家事で忙しい家庭、病気や障害で外出が難しい家庭などでも宅配型なら支援を受けやすいというメリットもあるようです。

フローレンスの「こども宅食ひだまり便」は、現在35の都道府県、13千世帯に届けられているとか! 素敵な活動ですよね。

段ボールにたくさんの物資とクリスマスメッセージカードを。
12月の「こども宅食」は、クリスマスのお菓子が詰まったブーツや、メッセージカードを添えて 写真/©読売巨人軍

「夢に向かう子どもたちの力になりたい」と吉川尚輝選手が参同

そんなフローレンスの活動を知った吉川尚輝選手は、読売巨人軍の社会貢献プロジェクト「G Hands(ジーハンズ)」を通して、フローレンスに支援を打診したそう。そして、支援金を送るだけではなく、実際に梱包するボランティアにも参加するという熱い熱意も。

読売巨人軍・吉川尚輝選手の登壇シーン。
軽快な足取りで登場、読売巨人軍・吉川尚輝選手 写真/©読売巨人軍

「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」の活動の一環として 

吉川尚輝選手は、自身で「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」を立ち上げ、寄付金は吉川選手の2022年の成績、シーズンの公式戦で記録した得点数64と盗塁数の16合わせた数×1万円で、80万円を、フローレンスが行う「こども宅食」の活動にと寄付されたそう。

感謝状を贈呈するフローレンス代表理事・赤坂緑さんと読売巨人軍・吉川尚輝選手
感謝状を贈呈するフローレンス代表理事・赤坂緑さんと読売巨人軍・吉川尚輝選手 写真/©読売巨人軍

―この活動に対する思いをフローレンス代表理事・赤坂さんと吉川尚輝選手に伺いました。

Q. 吉川尚輝選手の活動に対してどう思われましたか?

赤坂さん:吉川選手に支援いただけることをありがたく思っています。心から子どもの夢のことを応援してくれる選手なのだなと嬉しくなりますね。今日のように、作業の場に訪問していただくことで、吉川選手から商品が直接届くことになり、子どもたちの希望と勇気に繋がると思います。これからもお願いしたいです!

Q. 野球の成績によって寄付の額を決めていますが、その経緯とは?

吉川選手僕が小学生の時に、一緒に野球をしていたチームメイトが、家の経済的な理由で野球を諦めなければいけないということを、父親(野球監督)からイヤでも話を耳にしていたので、もしその子が野球を続けていたら、プロ野球選手になっていたかもしれないと考えると、心が痛いんです。そして今、僕はその立場にいるので、夢に向かっている子どもたちに、野球をがんばることで支援が出来たらと思い、このような決め方にしました。

 Q. どんな環境だと、子どもたちが笑顔でいられると思いますか?

吉川選手苦しい生活状況が少しでも良くなって、笑顔になってくれればいいなと思います。

赤坂さん:誰かが見てくれているという安心感、季節によって考えられた商品内容がうれしい、人の助けは借りないとがんばってきたが、ボランティアさんの優しい言葉に、人に頼ることも必要だなと感じたなど、こども宅食ひだまり便を受け取った家庭からは、このような感想が寄せられています。

Q. 早速荷物を詰めてみて、感想は?

箱に荷物を詰めている様子。
自分の好きなもの、入れてもいいかなと、レトルトのカレーをひょいっと入れた吉川選手。おちゃめ!そのあとは、レゴやぬいぐるみなどのおもちゃ、クリスマスブーツのお菓子やメッセージカードなど、サンタクロース気分で手際よく詰めていました 写真/©読売巨人軍

吉川選手:子どもの年齢に応じたものや、親御さんのものまで用意されていて、充実した内容の商品だなと思いましたし、いかに段ボールにたくさん詰めるか、向きやサイズなどを考えながら入れていくのが大変だなと感じました。

赤坂さん:箱のメモにそれぞれご家庭の情報があり、例えば、オムツが欲しいというご家庭にはお子さまの年齢や性別を見て入れるものを決めています。開けた時の笑顔を想像して、めいいっぱい詰めることも大事ですね。

段ボールを持って笑顔の吉川選手。
クリスマスに到着予定の荷物を複数つくりました 写真/©読売巨人軍

Q. 吉川選手の2023年の豊富も教えてください!

吉川選手:来季から、副キャプテンを務めさせていただきますので、チームとしてはリーグ優勝、日本一を目指していきたいですし、この活動は自分の活躍で寄付の額も変わりますので責任を持って挑んでいきたいです。

新しい支援の仕方が子どもの笑顔を増やす

12月は、クリスマスという華やかなイベントがある月。「スーパーにあるお菓子のブーツを欲しそうにしていたが買えなかった」という声に対応し、クリスマス仕様の内容でお届けする「こども宅食」に喜びのメッセージが毎年たくさん寄せられるそうです。

ふるさと納税から支援を!

社会貢献が選べる時代。この活動が気になった方は、ふるさと納税というかたちで参加ができるそう(2022年のふるさと納税は、12/31まで)。ふるさと納税で、ひとり親家庭にクリスマスプレゼントを届けたり、医療的ケア児がいるご家庭に笑顔をダイレクトに届ける支援活動を、一緒に応援しませんか?

フローレンス「ふるさと納税」についてはこちら

 

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