ボンボンショコラとは
中に詰め物がある一口サイズのチョコレートのことを、ボンボンショコラと呼びます。起源を辿ると、面白いエピソードがありました。
ボンボンショコラ
19世紀後半のベルギー、ブリュッセルで開業していた薬剤師のジャン・ノイハウスは、薬をチョコレートで包み、お客さんに喜ばれていたそうです。のちの3代目が祖父の意思を受け継ぎ、現代に伝わる一口サイズのボンボンショコラを生み出したそうです。もともとは、薬の苦さを紛らわすための工夫が、ボンボンショコラの起源です。
日本では当初、ウィスキー入りのチョコレートが「ウイスキーボンボン」と呼ばれ、広く知られるようになりました。現在では、アルコール分が含まれないものも多く、トリュフチョコもボンボンショコラの一種です。
ちなみに、正しい発音はbonobon(ボノボン)なんだそうです。
アルコールとカロリー
中身にリキュールが使われている場合は、アルコールが含まれます。その度数は2%前後とわずか。授乳期でも母乳になる前に分解される程度ですから、少量食べる分には心配ありません。ただし体質によっては、パッケージの記載を確認して、避けるようにしてください。
また、ボンボンショコラは1粒で満足感があるスイーツです。そのカロリーは包まれる食材によって変化し、目安は30〜90kcalほど。アーモンドなどのナッツ類は油分が多く高カロリーです。自分へのご褒美として味わう、贅沢な1粒と捉えることができます。
センター
チョコレートで包まれる食材を「センター」と呼びます。
組み合わせは様々ですが定番は、生クリームとチョコレートを混ぜ合わせた「ガナッシュ」、ローストしたアーモンドにキャラメルを絡めた「プラリネ」などです。リキュールや、いちご、オレンジなどの果実、また抹茶なども使われます。
キッズ向けレシピ
ボンボンショコラには2通りの作り方があります。ひとつはセンターをチョコレートでコーティングするフランス式。もうひとつはチョコレートの器に中身を注入するベルギー式です。
ここでは、仕上がりが美しく、デコレーションが楽しいベルギー式の作り方をご紹介します。
用意するもの
中が空洞になっている便利なアイテムがあります。その名も「トリュフボール」。これさえ用意すれば、溶かしたチョコレートを流し込むだけ。難しいテクニックや温度管理が不要です。仕上げに自由なデコレーションも楽しめますよ。
◆トリュフボール ホワイト 12個
開封すると、すでにトレイ上に並べられ安定感抜群です。このまま中身を詰め、冷蔵庫で冷やすことができるので、失敗がありません。ホワイトの他、ミルクやスイートチョコがあり、数も21個、63個が選べます。手作り派の強い味方です。
◆材料
(トリュフボール15個分)
ホワイトチョコレート 100g
生クリーム 大さじ3(45cc)
フリーズドライいちご 1.5g
デコペン
トッピング用 アラザンなど
◆その他の用具
細口の絞り袋
プレゼント用の箱
全て100円均一のお店で揃います。
◆作り方
【1】チョコレートは水を嫌います。固まりにくくなったり、分離したりするのを防ぐため、道具についた水気は完全に拭き取ります。
【2】チョコレートを溶かした後、トリュフボールに詰める工程に進みますが、もたもたして冷えて固まってしまうと、やり直しです。あらかじめ用具を揃えておきましょう。
トリュフボールを開封し、ドライフルーツ、ハサミ(絞り袋の先を切るため)を準備してください。絞り袋はカップに入れて、安定させておきます。
【3】耐熱ボウルに生クリームと、ホワイトチョコレートを入れます。電子レンジ500〜600wで10〜15秒加熱して、ゴムベラで混ぜます。チョコレートが完全に溶けるまで繰り返します。
80℃の湯煎で溶かしても良いですが、水が混入しないように注意します。
【4】絞り袋に【3】のチョコレートを移し入れ、トリュフボールに詰めていきます。もし固まってしまっても、湯煎で溶かせますから、慌てず丁寧に。
【5】中身が固まるまで3時間程度、冷蔵庫で冷やします。
【6】最後にデコレーションをして、箱に詰めます。
◆ポイント
電子レンジは、自動機能を使わずに、様子をみながら加熱します。溶けていないように見えますが、中心部から柔らかくなり、溶け始めるとすぐに液体になりますから、気をつけて進めてください。
通販で買えるおすすめのボンボンショコラ
通販を利用することで、高級感のある特別なショコラの味が手軽に愉しめます。ちょっとした贈り物にも最適ですね。
ゴディバ (GODIVA) ゴールド コレクション(7粒入)
世界中で愛されるベルギーのチョコレートブランド、ゴディバのボンボンショコラです。保存の適温は15~18℃。涼しい場所に保管して、おいしく召し上がってください。一粒あれば、元気をもらえます。
ジャンポールエヴァン ショコラ 4個 ボワットゥショコラ
ジャンポールエヴァンといえば、ボンボンショコラ。店頭では目移りしてしまう種類の多さですが、その中でも定番の4種が詰め合わされています。ショコラの宝石をお楽しみください。
手作りも、高級スイーツも魅力のボンボンショコラ
チョコレートをツヤツヤに仕上げるためには、温度管理やテクニックが必要です。ところが、トリュフボールを使えば、簡単にボンボンショコラを作ることができます。中身に詰めるチョコレートは、工夫次第でアレンジしてみてください。デコレーションで想いを伝えたり、かわいらしい飾りにするのもいいですね。
また、高価なボンボンショコラをお買い物するのも、格別な愉しみです。手作りの温かさも、宝石のような高級ショコラも、どちらも魅力的です。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)