子どもの論理的思考力には「そろばん」が有効?プログラミング時代に再注目されるアプリそろばんとは

プログラミングが必修化され、今の子どもたちが社会に出る頃には職業の種類もガラリと変わると言われています。
ではいま、親が子どもにどんなスキルを身につけさせればいいの?そんな問いに答えてくれるのがそろばんアプリ「そろタッチ」のサービスを運営する株式会社Digika代表の橋本恭伸さんです。昔からあるそろばんを現代版にカスタマイズすることでどんなチカラが育まれるのか、語っていただきます。

そろばん教室が今、ふたたび注目されている!

STEMをはじめ、ロボット、プログラミングなど論理的思考力を強調する目新しい教育プログラムが続々開発されているなか、「算数のスタートラインである計算でつまずく子どもが多い、大人になっても役になっている」「親が子どもに身に付けさせたい力が付く」と、歴史ある習いごと「そろばん」が見直されています。

「そろばん式暗算」と「筆算」の違いはご存知でしょうか。「筆算」はほとんどの人が学校教育で学ぶ計算法ですが、実は脳の数字を処理する部分のみが刺激される学びです。一方、「そろばん式暗算」は脳のイメージ処理部分も同時にフル活用するため、集中力や、情報を処理するワーキングメモリなど、色々な物事を整え、効率的に処理していく力も身に付くと言われています。

また、算数はSTEM教育の礎となる技能です。そろばん式暗算を学習することで、一生使える暗算スキルが身に付くだけではなく、まず計算能力に対して自信をもつことで、科学の共通言語を自在に操ることができるようになります。

「そろばん式暗算」は一生使える暗算スキル

しかし、そろばんのメリットを知りながらも、保護者は従来のそろばん教室のイメージから、「中途半端な暗算力にならないか」「練習がつまらなくて続かないのでは」「家でフォローできない」などといった理由で、躊躇しているかもしれません。

そろばんは、優れた能力開発のカリキュラムであるとともに、継続的に学習する過程で子どもたち、ひいては子どもに寄り添う大人たちの成長思考を培うことができます。

タブレットで自主的に取り組めるそろばん学習アプリ

『そろタッチ』は、そろばん教室の試行錯誤から誕生し、進化させた新しい『そろばん式暗算学習法』です。

ただ そろばんをタブレットに移行しただけでなく、個人別に最適化され、自ら取り組みたくなる工夫がギュっとつまっている学習アプリです。その効果は、大学との実証実験を経て論文発表もされています。

世界最速の暗算法である両手式珠算

暗算力習得の手法にはさまざまありますが、そろタッチで学習する『両手式珠算』は、国際暗算オリンピックのトップ選手も採用している、世界で主流の暗算方法です。つまり、世界最速の暗算法を、ゲームのように楽しく無理なく学び、暗算名人(※1)になることができるアプリなのです。

毎日の取り組みは、珠をタッチすると色がつく『見えるモード』で操作を覚え、速く正確に珠を操作できるようになったら、色がつかない『暗算モード』(特許取得)で頭の中に珠の形を思い浮かべます。2つのモードを繰り返し練習すると、イメージ力が鍛えられ、タブレットがなくても、頭のなかで珠を操作して、高度な暗算ができるように。

(※1)そろタッチでは、暗算検定上級のレベルに相当するSステージを卒業した子を『暗算名人』と定義しています。

各国の特許を取得したタブレット画面

このタブレット専用の練習画面は、暗算の学習効果を追求するなかで生まれた、世界初のアイデア。同じように、暗算力の2つの技能である「読み上げ算」「聞き取り算」も、そのときのレベルに合った問題を毎日反復することで自然と上達していきます。操作中の音・色・速度なども、子ども達のためにこだわった工夫があり、楽しいゲーム感覚のお手本やスモールステップで、子どもが一人でも学べるように趣向が凝らされています。

また、カリキュラムは統計データに基づいて日々作問の改善を続けているほか、個別の生徒に合わせて最適化された問題が出されます。日々のがんばりが見えるランキングや、世界中の生徒と競争できるのも、長い歴史のそろばんと、最新の科学技術をかけ合わせたからこそ。

親子に人気のキャラクターやグッズも、実はそろタッチ生のアイデア!応募されたデザインをプロのデザイナーの手にかけて、みんなに愛される製品を生み出しています。

そろタッチのメインキャラクターも子どもたちのデザインから生まれました

大切なのは「やればできる!」体験

そろタッチを通して子どもたちに体験してほしいのは、成長を楽しむ・困難に立ち向かうこと。暗算に限らず、彼らの意識に『成長思考(Growth Mindset)』という学びのチカラが育まれることを期待しています。

「数」に自信と情熱をつけて学業の基礎力に

こちらは暗算検定2級の問題です。この問題を、お子さんが2年で暗算できるようになることを想像してみてください。そう、子どもが身につけられる暗算能力は、簡単に大人を飛び越えていきます。そして「大人よりすごい自分」は彼らの大きな自信になります。

そろタッチが目指すイメージ暗算レベル

暗算が得意になると、低学年のうちから「数」に自信をもつことができ、成功体験を積み重ねることで「さんすう」が得意科目になります。小学生の算数は、数学や各教科を横断するSTEAM教育の基礎となり、中学高校に進学しても学習の助けになります。

 

成長思考(Growth Mindset)が育てばどの分野でも羽ばたける

将来なにか大きな壁にぶつかっても、それを乗り越えられるから楽しい、失敗してもその先に成長した自分がいるからワクワクする。このような考え方を幼いころから備えていれば、勉強のみならず、スポーツや音楽、芸術…さまざまな分野で、間違いなく子どもは潜在能力を発揮してみせてくれるでしょう。

暗算名人になれば、グローバルに羽ばたく子どもに

従来のそろばん教室では、暗算上級レベル(=暗算名人)の暗算力を身につけるためには、大変な努力と時間が必要でした(そろタッチ導入前の本部校では、4年間で6%の学生が達成)。

一方そろタッチの生徒は約2年弱の期間で、6割以上が暗算名人になるというデータがあります(2014-2018年本部校のそろタッチ修了者から算出)。

子どもたちの潜在能力を最大限引き出し、世界の共通言語である数字でつなげることが、今後世界で活躍する子どもたちを輩出することにつながると思っています。

【タブレット学習に不安がある保護者向けオンラインイベントを開催】

親の在り⽅で変わる、⼦どもの未来ー1日どれぐらいがいい!?デジタル時間

2023年2月16日(木)19:00開催!

詳細・お申し込みはこちらから!https://form.wonderlabedu.com/forms/TgRDRgA19HBSKGUxcLCQsw/form_answers/new

執筆

株式会社Digika 代表 橋本恭伸
マイクロソフトにグローバル新卒採用第一期生(MACH05)の一員として入社。The University of Sheffield MBAを経て楽天株式会社へ。PT. Rakuten Indonesia, PT. Rakuten Belanja OnlineのDirectorを歴任し、Rakuten Indonesia Country Headとして海外でのビジネスを現地の最前線で率いる。人々の可能性を最大限引き出す力になることを自身のテーマに掲げ、株式会社Digikaで世界最速の「計算力」の短期効率的習得を通じて世界中の子供たちの夢の実現をサポートします。

編集部おすすめ

関連記事