日本三如来の一つがある因幡堂(いなばどう)
風水やパワースポット巡りが大好きで、去年の年末に下鴨神社や車折神社などに訪れました。その折に、猫のお守りで近年注目を集め、「因幡堂」の名前で親しまれている「平等院」も訪問。京都在住の猫好きの友人から教えてもらったのですが、宿泊したホテルの近くでこれもご縁ということで、お参りをする機会に恵まれました。
ガイドブックには載っていない、地元の人が訪れる知る人ぞ知るお寺です。
京都の繁華街、四条烏丸の通りをから少し入った小道の先にあり、境内はそれほど大きくはありません。雰囲気は親しみやすい庶民のお寺さんという感じ。知らなければ通り過ぎてしまう裏通りにひっそりと佇んでいます。
が、なんと、創建は長保5年(1003年)と、一千年の歴史のあり。ご本尊の薬師如来像は重要文化財に認定されており、日本三如来の1つに数えられている大変由緒のあるお寺さんです。
また、狂言「因幡堂」の「鬼瓦」の舞台になっており、私の実家は屋根の職人で、曽祖父より前の代は鬼瓦職人だったそうで、ご縁を感じます。
数時間で完売した猫のお守り
元々、がん封じで有名な「因幡堂」ですが、病気を治してくださる薬師如来が祀られているということで、無病と六匹の猫の「六猫」をかけて、「六猫お守り」が人気です。
去年のスーパー猫の日の2022年2月22日に登場し、猫好きの方たちの間ですぐに広まり、発売数時間で完売したそうです。京都在住の友人もお土産によく頼まれると言っていました。私もコロナ禍で健康面に関して心配なことが多いので、自分用と両親へのお土産に購入しました。
陶器の招き猫の中におみくじが入った「招き猫おみくじ」などもありました。どの猫ちゃんがいいかなと、子どもたちは楽しそうに選んでいました。
自宅に飾るインテリアとしても可愛いです。
いろんな所に猫関連のグッズやポップがあり、猫好きにはたまりません。
観音様の足元にも猫がいます。境内の猫ちゃん達を見つけるのも楽しいですね。
もちろん、境内には本物の猫ちゃんも。自由に出入りしているようなので、会えればラッキー!?
「因幡堂」では、猫の譲渡会など保護活動にも力を入れているそうです。また、お寺としては大変珍しいのですが、猫に限らず動物に優しいお寺で、ペットと同伴のお参りも可能だそうです。
ペットを一緒に連れてくる時は、他の参拝の方に迷惑にならないよう、マナーを守った上でリード等を付けて参拝してくださいね。
子どもの病気回復を祈るお守り
他に猫以外にも、文鳥やインコのお守りがあり、手土産にも喜ばれそうです。
単に可愛らしいデザインというだけではなく、「因幡堂」には病気の回復を願う人々が多く訪れ、中には病に闘う小さなお子さんもいるということで、幼い子も手に取りやすい形になったということです。
お守りは、本来、直接お寺で手に入れるものですが、病気回復を願う方には訪れることが難しい場合もあるので、郵送でも入手可能だそうです。
がん封じのお守り
あらゆる病気の方の最後の拠り所とされていた「因幡堂」は、「がん封じのお薬師如来」としても信仰されています。がんが不治の病と思われていた時代、最後に「因幡薬師」にすがる方が多かったためといわれています。
がん封じのお守りや、塗って使う「塗香(ずこう)がん封じ」などがあります。古来より、楊貴妃や僧侶も使用し、日本現存最古の医薬書『医心方』に掲載されている不老長寿のお香『体身香』を薬師如来の塗香として現代に再現したものだそうです。また、がん封じの祈祷なども行っています。お守りや「塗香がん封じ」が心の拠り所になるといいですね。
御朱印帳が可愛すぎる
とにかく、御朱印帳がおしゃれでかわいいです!
今年の干支のウサギの御朱印帳はバンドにまんまるのしっぽがついています。こんな可愛い御朱印帳であれば、神社仏閣巡りが楽しくなりますよね!
「因幡堂」の御朱印。「御朱印」はかしこまったイメージがあり、始めるのにちょっとハードルの高さを感じていましたが、「因幡堂」の可愛い御朱印帳なら御朱印集めを始める良いきっかけになりますね。
ハンドメイドマーケットの先駆け
また、因幡堂では、毎月8日に手作り市が開催され、50~60店ほど出店されます。お参りも兼ねて、素敵なハンドメイド作品に出会えるといいですね。コロナ禍でいろいろと健康面で心配事も多いと思いますが、手土産にも喜ばれる安らぎを与えてくれる可愛いお守りがたくさんありますので、2月22日の猫の日をきっかけに一度、訪れてみてくださいね!
- 平等寺(因幡堂)
- 住所:〒600-8415京都市下京区因幡堂町728
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- 写真・文/Rina Ota