菅原道真ゆかりの「梅ヶ枝餅」で合格祈願! 由来や手作りレシピ、有名店の通販商品も紹介

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梅ヶ枝餅というお菓子を知っていますか? 薄い餅皮にあんこを包んだ太宰府名物の焼き菓子です。この梅ヶ枝餅は、太宰府天満宮の祭神・菅原道真にゆかりがあります。当記事では、梅ヶ枝餅の由来や手作りレシピ、おすすめの通販商品を紹介!

梅ヶ枝餅とは?

太宰府名物である「梅ヶ枝餅」。馴染みのない方は、「何て読むの?」と疑問に思うかもしれませんね。まずは、読み方や特徴、由来など梅ヶ枝餅の基礎知識をお伝えしましょう。

読み方は?

梅ヶ枝餅は、「うめがえもち」と読みます。「うめがえだもち」ではありませんので、注意してくださいね。

どんな食べ物?

梅ヶ枝餅は、福岡県・太宰府の名物で、上部にある梅の刻印がシンボルマークです。もち米をベースにした生地の中にあんこが入った焼き菓子で、表面はパリッと中はもちもちの食感が特徴。なお、梅ヶ枝餅という名前から、「梅が入ってるの?」と想像してしまう方もいるかもしれませんが、梅は入っていません。

梅ヶ枝餅は、太宰府天満宮をお参りするときには欠かせないお菓子でもあり、多くの参拝客から親しまれています。太宰府天満宮の周辺のお茶屋さんやお土産屋さんで販売されていますが、博多駅や全国の九州物産展、イオンなどのスーパーでも売られているようです。

種類は?

梅ヶ枝餅のベーシックな種類は、もち米をベースにした生地にあんこを包んで焼いたものです。そのほか、毎月25日の「天神様の日」には「よもぎ入りの梅ヶ枝餅」が販売されます。また、毎月17日には「古代米入り梅ヶ枝餅」も販売され、これは九州国立博物館の開館10周年を記念して作られたそう。

「よもぎ入りの梅ヶ枝餅」は緑色、「古代米入り梅ヶ枝餅」は紫色の生地が特徴です。25日、17日に太宰府に行くことがあれば、ぜひ限定梅ヶ枝餅をゲットしてみてください!

由来は?

梅が入っていないのに、なぜ「梅ヶ枝餅」と言うのか気になった方もいるでしょう。諸説ありますが、梅ヶ枝餅の名前の由来は、太宰府天満宮に祀られている菅原道真公と老婆の話がもとになっているそうです。そのエピソードを紹介しましょう。

類まれなる才能を持ち、学者や政治家、貴族などとして活躍した菅原道真。国のために尽力していたところ、藤原時平の策略により無実の罪を着せられてしまいます。これにより、太宰府に左遷されることに。太宰府では、菅原道真は罪人と同じくらいの扱いを受けており、食べ物も与えられず、外出することもできませんでした。

その酷い扱いを見かねたある老婆が、梅の枝に餅を刺して菅原道真に渡したのだとか。この逸話がもとになって、「梅ヶ枝餅」が生まれたそうです。

梅ヶ枝餅の有名販売店は?

太宰府天満宮の参道には、梅ヶ枝餅を販売するお店がたくさん立ち並びます。ちなみに、どのお店も1個130円で販売されているそうですよ。では、梅ヶ枝餅の有名販売店をいくつか紹介します。

かさの家

かさの家は、今でいう旅館「旅籠(はたご)」として1922年に創業した老舗。創業当時から参道で梅ヶ枝餅を販売していたのだとか。もち米とうるち米をブレンドした生地に、北海道十勝産の小豆をくるんだ梅ヶ枝餅は、外はパリパリ・中はもちもち。食べ歩きはもちろん、甘味処も併設しているので店内でゆっくり味わうこともできます。

やす武

1948年に創業した「やす武」。使用する小豆にはこだわりを持ち、小豆の収穫期になると職人自ら豆の選定を行うそうです。そのため、「やす武」の梅ヶ枝餅は小豆の豊かな風味が特徴。また、上品な甘さなので、飽きがこない味です。甘さ控えめなものが好き、という方におすすめ。

きくち

店頭にある赤い提灯が目印の「きくち」。先代から伝わる製法で作られた梅ヶ枝餅は、小豆一粒一粒の存在を感じられます。これは、茹で上がった小豆を潰さないように、手作業でゆっくりと練っているから。また、小豆のアク抜きをしっかりと行っているので、小豆本来の綺麗な色が出ているのも特徴です。店舗の2階には喫茶コーナーがあり、ここでは飲み物と一緒に梅ヶ枝餅を楽しめますよ。

寺田屋

太宰府天満宮の目の前にある「寺田屋」。梅ヶ枝餅だけではなく、飛梅漬や梅の実ゼリーなど、様々な梅製品を販売しています。お店の奥には喫茶スペースがあり、庭を眺めながら梅ヶ枝餅をいただくこともできますよ。一つひとつ丁寧に焼き上げられた梅ヶ枝餅は、表面はパリっとしていて、中はもっちりしています。

梅ヶ枝餅のレシピ

「太宰府で食べた梅ヶ枝餅を自宅でも楽しみたい!」と思う方もいるはず。梅ヶ枝餅は、素材がシンプルなので、意外と簡単に作ることができますよ。

なお、粉は白玉粉だけでも作れますが、上新粉を入れるとより梅ヶ枝餅らしくなります。その場合は、白玉粉と上新粉を半々の分量で作ってみてくださいね。また、豆腐を加えれば、よりもっちりした食感になります。

では、作り方を紹介しましょう!

材料(8個分)

・白玉粉 200g
・水 200cc
・こしあん 200g

作り方

1. こしあんを8等分にして丸めておく。
2. ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねる。
3. 生地を8等分にして丸め、手で薄くのばす。
4. 3の上に、こしあんをのせて包んで丸める。上から手で押さえて、平らにする。
5. 中火で熱したフライパンに4を並べ、下半分の生地が透明になってきたら裏返す。
6. 裏返して、生地が透明になるまで中火で焼く。
7. 何度か裏返し、両面に焼き色がついたら完成!

余ったら冷凍保存を!

食べきれない場合は、冷凍保存をしておくのがおすすめ。冷凍保存をする場合は、梅ヶ枝餅の粗熱が取れてから一つひとつラップにくるみます。その後、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。

食べるときは電子レンジで解凍後、トースターで焼くと、出来立てのような美味しさに!

梅ヶ枝餅の通販人気商品を紹介!

最後に、梅ヶ枝餅のお取り寄せを紹介します。

冷凍梅ヶ枝餅10個×2箱(やす武)

上記でも紹介した、「やす武」のお取り寄せ商品。レンジ解凍だけならもっちりとした食感に、レンジ解凍+トースターで約3分焼けば、パリッとした食感に!

梅ヶ枝餅 10個入×2箱(かさの家)

老舗「かさの家」の味を自宅で。過去、楽天のあんこもち商品ランキングでも1位を獲得した人気商品だそうですよ!

大宰府名物 酒殿屋 梅ヶ枝餅 5個入り(福さ屋)

自家製あんこがぎっしり詰まった梅ヶ枝餅。5個入りなので、「梅ヶ枝餅をちょっと試してみたい」という方におすすめ。

最後に

太宰府天満宮にお参りする「さいふまいり」のお土産として、昔から多くの人に愛されてきた梅ヶ枝餅。太宰府に訪れたときはもちろん、本場の味をお取り寄せして、自宅でも「梅ヶ枝餅」を楽しんでみてくださいね。

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構成・文/結野雅美(京都メディアライン)

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