モンテッソーリ教育とは?
近年、再び注目をあつめているモンテッソーリ教育。将棋棋士の藤井聡太竜王やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグなどが幼少期に受けてきた教育法としても有名です。
子ども自身がもともと持っている能力を最大限に伸ばすために、成長に合わせて「自分で選択すること」に重きをおいて、課題にみずから取り組み、みずから達成していく教育法です。そのため、自分で考える力、問題点を見つけてクリアしていく力、自立心が高まるといわれています。
おりがみ×親子のおうち時間で、モンテッソーリ教育ができる!
おりがみは昔から親子で楽しめる人気の遊びです。実は、家庭でモンテッソーリ教育を取り入れたいと思ったときに、おりがみはとてもおすすめの遊びといえます。
なぜ、おりがみはモンテッソーリ教育に有効なの?
シンプルな形で限られた条件でできるから
おりがみは、正方形というシンプルな形で、 手順にのっとって作業を行うと、何かができ上 がる喜びがある、とてもすばらしい教具といえます。乳児期までは角のない丸いものに囲まれていますが、3歳ごろからは角のあるもの、はっきりするものを与えるファーストコンタクトとしてもおりがみはおすすめ。「はっきり・すっきり・くっきり」させたい子どもの感覚の敏感期ともマッチするといえます。
一人でできることを体感できるから
初めは、大人が楽しそうにやって見せ、それを真似ることから始めますが、覚えてしまえば 1人で作業できる「お仕事」となるのも、おりが みの大きな魅力です。折ったり切ったり貼ったりすることは、手指のこまかい動きが思いどお りにできるように、運動能力をのばしていくことにつながります。そして、決まったやり方で 1人でつくっていくことによって、集中力が高まり、段取りができるようになり、先の見通しがつくようになります。
「リアル」な存在として感受性が豊かになるから
手で実際にふれ、形が変わっていく様子を体感できるのは、感受性を豊か にする手助けとなります。丸めたり、やぶいた り、立体に折り上げたり、自分の意思で作品をつくることができます。また、動かしたり、 飛ばしたり、音を出したりできる作品もあり、 さまざまなリアル体験ができるのも大きな特徴です。
日本の文化を感じることができるから
折り鶴は、 海外でも紹介されるほど、日本の伝承文化として認識されています。世界の文化を知るときに、自分のいる国には どんな文化があるかを認識することで、お互い をより深く理解することができるでしょう。 4歳半以降に訪れる「文化・儀礼の敏感期」がきたときに、そうした説明をしてあげるのもよいかもしれません。
モンテッソーリ教育の教具を作ることもできるから
おりがみの作品は、色や大きさを整えてつくることにより、感覚を孤立化した教具として活用できるようになるのです。子どもの成長具合によって、大人がつくって用意してもいいですし、子どもがお仕事としてつくるのもよいでしょう。
おすすめのおりがみ作品3選
つくって遊べるおりがみ作品の作り方と遊び方をご紹介します。
コップ
作り方
●積み上げて遊んでみよう!
いろいろな大きさのおりがみで作って、重ねてみましょう。
●大きい順に入れてみよう
大きい順に入れて、次に小さい順に出してみましょう。
はこ
作り方
●いれものにして遊んでみよう
はこの中に何を入れようかな? おままごとに使ったり、おりがみで作っためんこや手裏剣を入れておくのにもぴったり。お片付けが上手にできます。
●順番に重ねてみよう
いろんな大きさのおりがみで作って、大きい順番に重ねてみましょう。
かみてっぽう
作り方
※こちらの作品は、「モンテッソーリおりがみ」で詳しく読むことができます。
『モンテッソーリおりがみ』でいろいろな作品にチャレンジしてみよう
今回ご紹介したモンテッソーリ教育に有効なおりがみの紹介は、『モンテッソーリおりがみ』(主婦の友社)に収録されています。
日本のモンテッソーリ教育の第一人者である藤崎達宏先生の監修のもと、モンテッソーリ教育の理念に沿った折紙作品を3・4・5・6才の年齢にあわせて全25作品を掲載。
初めてモンテッソーリ教育にふれるママ・パパでもわかりやすいように、基本の理念や年齢別ポイントなど、1冊でモンテソーリ教育での親と子の関わり方と折紙の折り方の両方を知ることができます。
『モンテッソーリおりがみ』
監修:藤崎達宏
折紙制作・指導:いわいざこまゆ
価格:本体1400円+税
記事監修
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文・構成/本間 綾