見せる収納「NGポイント」3選
見せる収納にはコツがあります。まずは、見せる収納をマスターする際に「これはNG」というポイントを紹介します。消去法の対象として覚えておけば失敗せずに済むでしょう。
収納スペースいっぱいにモノを入れる
目に見える場所の収納は、いっぱい物を詰めると部屋全体に窮屈感を与えてしまいます。収納の中に空間を設けて余裕を見せることで、見せる収納のマイナス面を回避できます。また詰め過ぎは、何かを出そうとしたときに他の物まで落ちてくる可能性もあり、いいことはありません。
家全体として物が多い場合は、家族以外が入室しない部屋に多めに収納を用意して、目に見える場所の収納は置く物を最低限にして、徹底してオシャレを優先するようにしましょう。
置き場所が決まっていない
収納のどこに何を置くかを決めないことは、結果として見映えを崩すこととなります。家族で置く場所のルールを共有しておくことも、NG回避の方法です。
常に見せる収納をきれいに保つためには、家族の協力も必要です。小さな子どもがいる家庭は、子どもたち自身で出し入れする物を、見える収納には置かないようにしましょう。
収納内に統一感がない
収納別に入れる物を統一しないと、ただの物置のようなイメージになってしまいます。収納ごとに、入れる物は統一感を出す必要があります。本と靴を同じ収納に置くなどはNGです。
見せる収納・隠す収納の上手な使い分け
見せる収納とは、もちろん目に見える場所に物があるということです。そのためオシャレさの演出はもとより、よく出し入れするモノでまとめるバランス感が必要です。
ポイントとしては、よく手にする物であり、かつ飾り物としての役割も果たせるアイテムを置くことです。キッチンの調味料などが例で、入れ物をオシャレなものにして並べるだけでも見栄えがします。
一方で隠す収納ですが、見せる収納とは逆に、普段は使わない物、ストックする物を入れておけば問題ありません。そもそも見えないので、入れ方も入れるモノも自由です。調味料のストックなどは隠す収納のほうで管理しておけば問題ありません。
見せる収納をおしゃれにするためには?
見せる収納は、使いやすい収納と言い換えることができます。特にリノベーションで見せる収納を考える場合は、やり直しがきかないことも考えて、見た目と機能性を最初にしっかりプランニングしておくことが大切です。
統一感を出す
見せる収納の基本的な考え方は、収納の存在自体がインテリアであると考えることです。つまり、他のインテリアとのバランス、調和も大切ということ。
最も重視したいことは「統一感」です。並びや色調、収納物の形や種類などに統一感を出して見せるよう、こだわりましょう。
物を置きすぎない
見せる場所である以上、ゴチャゴチャしていると見せる収納としての魅力は皆無になってしまいます。収納は空間の一部であることを意識して、置く物のチョイス、置く量をきちんと考えることがポイントです。
また花を添えたり、違う物と調和させたりするセンスを磨くことも意識してください。
場所別の見せる収納アイデア
収納は家の中の各所にあります。見える場所にある収納に関しては場所別に、置く物、置き方を十分に考える必要があります。よく見える場所にある収納は、見せる収納としての機能を果たしたほうがよいため、アパレル関連やスポーツ関連、統一感のある書籍といったオシャレさを演出できるものを置くようにしましょう。
以下、例として場所別の見せ方をご紹介します。
玄関
玄関といえば、シューズ類や傘を収納しておく場所というイメージが強いでしょう。オシャレに見せるポイントは、シューズや傘の色やデザインを意識すること。統一感ある並べ方をしたり、地味目なアイテムは見えない収納の中に入れたりしましょう。
また玄関ならではの「外出の必需品」を、スタイリッシュな器などに入れてオブジェ風に並べておくアイデアも。
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キッチン
キッチンは調味料や調理器具でごちゃつきがちですが、例えばキッチンスタジオなどの清潔感とオシャレさを参考にして、調味料は入れ物にこだわってすっきりキレイに並べましょう。外見の悪い調味料は棚の中にしまい、調理器具はサイズ順、長さ順など意識して吊るすことでインテリア感を出すなどの工夫をすると、キッチン全体がオシャレになります。
スパイスラックや壁面フックなどを効果的に使うことで、収納と使いやすさが両立します。
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リビング
リビングは家族が長くいる空間であり、来客を招き入れる空間でもあります。リビング収納をオシャレに見せるために、生活感のあるモノは置かないようにしましょう。
アパレル、セレクトショップ、美容室、書店のレイアウトなどが参考事例としてオススメです。キレイにたたまれた洋服、立てた状態で並んだ雑誌、ジャンル別に統一して置かれている書籍など、それぞれのデザインや色をインテリアと捉えて、センスよく配置してみましょう。
また高さのある収納家具を避け、収納家具はそれ自体がインテリア性の高いものを低めに設置することで、部屋全体がすっきり広い印象になります。
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工夫次第で収納はおしゃれになる
見せる収納がオシャレになるかどうかは、センスや趣味嗜好によるところがあります。例えば、下記のような目的別の違いもあります。
見せる対象は家族なのか来訪者なのか、また両方か?
単にオシャレに見えれば問題ないか、それとも見せたい物が決まっていてそれをオシャレに並べたいか?
また、住んでいる部屋の収納の場所が据え置きなのか変えられるのか、これからリノベーションで見せる収納をプランニングするのか、といった環境の違いもあります。
収納が据え置きの場合
移動も変更もできない以上、こだわるべきは「置く物」「置き方」です。ちまたのお店の配置など参考にして、収納よりも物のカスタマイズを意識して見せる収納を実現するようにしましょう。
収納を移動できる
移動したり分離したりできるなら、収納自体の状態や場所を変えることで理想の見せる収納へ近づけることができます。同じ物が置かれていても、部屋の角にあるか中央にあるか、高い位置か低い位置かで印象は全く変わります。何パターンか試してみて、最も見映えのいい収納を実現してください。
リノベーション
リノベーションは、プランニングが全てといっても過言ではありません。見せる収納を自由に実現できる段階だからこそ、入念にシミュレーションして見せる収納を成功させるようにしましょう。多くの人や専門家から意見をもらうことも後悔しない秘訣です。
収納を工夫しておしゃれに
収納は工夫次第でおしゃれにできます。特に収納スペースが少ない部屋は、見える収納を習得することでスペースが広がるでしょう。
今回紹介したアイデアは、すぐに取り入れられるものばかりです。できそうなものから、すぐにでも取り入れてみてくださいね。
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構成・文/HugKum編集部