【発表、小学生の携帯電話事情】所有率、メリットや注意点は?小学生におすすめの携帯電話の選び方も

今や1人1台が当たり前になった携帯電話。通話やメール以外にも、音楽を聞いたり、映像を見たり、地図や情報を調べたり、わからないことを検索したり、様々な使い方をしていると思います。とても便利な携帯電話ですが、今どきの小学生はどのくらいの所有率なのでしょうか。小学生に携帯電話を持たせる場合、どのようなメリットがあるのか、持たせる場合は、注意点は何かなど気になりますよね。機種はガラケーがいいのか、スマホ(スマートフォン)がいいのか、キッズ携帯にするべきかなど、考えなければならないことがたくさんあります。今回は、小学生の携帯電話事情について、調べてみました。

小学生の携帯電話の所持率は35.9%。必要性は?

内閣府から発表された「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)- 内閣府」によると、小学生の約35.9%の小学生が、自分専用のスマートフォンを持っています。親と共有、兄弟と共有を含めると、98.2%とほぼ全員がスマートフォンを所有や利用をしています。

小学生の携帯電話所持率の推移は7年間で倍に

小学生の携帯電話所有率を比較すると、平成22年時点では20.9%だったものが、平成29年では55.5%(34.6%増)もの小学生が携帯電話やスマートフォンを所有しています。

小学生の子供と親が考える携帯電話の必要性

小学生の子供としては、塾や習い事への移動時間や、家でくつろぐ時間に「ゲームがしたかったり」「動画を視聴したい」、親としては「防犯・安全のための居場所確認のため」「塾や習い事のお迎えなどの連絡用」に携帯電話の必要性を感じている方が多いようです。

小学生に携帯電話を持たせるメリット

小学生に携帯電話を持たせるメリットはどんなものがあるのでしょうか。3つのメリットを紹介します。

防犯・安全のための居場所確認ができる

小学生になり、お友達同士や一人で行動することが急激に増えてきます。そんな時、GPSなどで離れた場所から子供の居る場所が把握できると安心ですよね。携帯電話やスマートフォンなら、必要に応じて連絡ができたり、防犯グッズにもなります。

緊急時、家族との連絡ができる

共働きの家庭の場合、急に仕事の終わる時間が変わったり、約束の時間に遅れそうになってしまったり、突然の変更が発生することもあります。そんなとき、携帯電話やスマートフォンがあれば、予定の変更や待ち合わせ場所などを気軽に変更し、連絡を取ることができます。

塾、習い事の行き帰りの連絡ができる

塾や習い事の送り迎えは、夕方や夜が多いため、家事をしながら調整しているママも多いですよね。終わる時間を予想して、早めに家事の手を止め、迎えに行くことになります。携帯電話やスマートフォンがあれば、「終わったよ!」と連絡がもらえ、早めに出すぎることもなくなります。

小学生に携帯電話を持たせるときの注意点

便利な携帯電話ですが、小学生に携帯電話を持たせるときの注意点はどんなものがあるのでしょうか。

学校に持たせるときには授業に支障がないよう

学校における教育活動に直接必要のない物として、原則、学校への持ち込み禁止している学校もありますが、緊急の連絡手段として許可される場合もあります。その時は、授業に支障がないよう十分注意する必要があります。

使い方や利用時間の約束、ルール決め

学校以外での使用においても、利用時間の制限を決めたり、使うときは大人の目の届く範囲で使う、インターネットにフィルタリングをかけるなどの約束やルールを決める必要があります。

携帯電話を持たせることで起こりうる問題や事件

携帯電話を持たせることで、ながらスマホによる他の人との接触や、電車のホームでの転落、自転車運転しながらの転倒などの事故も増えています。また、インターネットを介してのSNSの投稿や、学校の裏サイトへの書き込みなどが原因でいじめにつながるケースもあります。子供のネット利用状況は把握しておく必要があります。

小学生に持たせる携帯電話の機種

小学生に携帯電話を持たせる場合、どんな機種を持たせれば良いのでしょうか。それぞれのメリット、デメリットを紹介します。

スマホ

スマホを持たせる場合、一番のメリットとしては、インターネットを利用できることです。小学生のスマホ利用用途として1位は「動画視聴」「ゲーム」です。移動時間などはスマホを見ていれば飽きずに静かに過ごすことができます。デメリットとしては、常に使いたがりスマホへの依存が高くなってしまうこと。だらだらスマホを見ることは、生活リズムの崩れにもつながります。

ガラケー

ガラケーを持たせる場合のメリットとしては、通話・メール機能が中心のため、連絡ツールとして簡単に使えることです。デメリットとしては、何かを調べたり、ゲームをしたり、楽しむ機能が少ないので、空き時間などはほかのポータブルゲーム機が必要になります。

キッズ携帯

キッズ携帯を持たせるメリットは、防犯や安全のための機能が充実していること。何か異変があった場合、セキュリティ会社に直接連絡が行くものもあり、迅速な対応が可能です。デメリットとしては、機能が制限されてしまうため、成長に合わせて買い替えが必要になってきます。

機種選びで大切なこと

キッズ携帯以外にも、ジュニアスマホなどの小学生向けの機種もありますが、小学生に携帯電話を持たせる場合、大切なのは何のために持たせるかです。必要な機能が何なのかをよく親子で話し合い、使い方など納得したうえでの購入をおすすめします。

ルールを守って上手に使おう

連絡や調べもの、楽しいゲームなどもでき便利なスマホですが、使い方を間違えれば事件につながることもあります。ルールを守って上手に使えば、とても役に立つものなので、なぜ使うのか、どうして必要なのか、何に使うのかなど、親子でよく話し合い、上手に活用しましょう。

関連リンク

平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)- 内閣府
平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)- 内閣府

 

文・構成/HugKum編集部

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