NFTクリエイター草野絵美さんに聞く、AI時代の「ネオ子育て」とは?「息子とも、将来的には何でも相談し合える友達同士のように」

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2/23(木・祝)に行われた「SOZOWフェス」。今回は、「新時代の教育・子育て」おとな向けSESSIONの中から、”SESSION06 子どもと親の知的好奇心が伸びる「ネオ子育て」”の視聴レポートをお届けします。登壇者はNFTクリエイターで、ネオ子育てという新しい子育て論が大注目の草野 絵美さんです。

“好奇心”と“可能性”を解き放つ親子向けの学びイベント、「SOZOWフェス」

先日こちらの記事でもご紹介した、オンライン無料イベント「SOZOWフェス」。
さまざまな業界で活躍する「プロ」と直接コミュニケーションが取れるイベントとあって、大盛況のうちに終了しました。

今回は保護者向けに2/23(木・祝)に行われた「新時代の教育・子育て」おとな向けSESSIONの中から、”SESSION06 子どもと親の知的好奇心が伸びる「ネオ子育て」”の視聴レポートをお届けします。

登壇者は草野 絵美さん(ネオ子育て/NFTクリエイター)

草野 絵美さん(ネオ子育て/NFTクリエイター)

大学在学中に第一子を出産された草野さん。学生と子育ての両立エピソードに始まる、親子関係や生き方が注目されています。

草野さんの子育てのモットーは「親子で知的好奇心を伸ばす」こと。
著書「親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て」のファンも多く視聴されているようで、開始前から視聴者から「楽しみです」とのコメントが入るなど、視聴者の期待の高さがうかがえました。

SESSIONテーマ1:子どもと親の関係性で大事にしていることは?

子どもも意志を持った一人の人間!という考え方が大切

息子さんと草野さん。普段からデジタルアートを一緒に楽しむ

草野さんはお子さんとの関係を長期的に考え、将来的には何でも相談し合える友達同士のような大人でありたい、とおっしゃっています。
その考えに至ったきっかけは大学時代。子育てに関する論文執筆時に集めた、たくさんの子育て中のパパママの意見だったそう。ご自身の子育てとリアルにリンクさせ、親の期待に沿おうとせず、自分で自信を持って人生を選べる子どもを育てるにはどうすればいいか?と考えた結果が「親に気軽に相談できる関係」が大切、だということです。

子どもの将来に向けて 草野さんが大切にしていることは?

・子どもに向けた発言や思いは「自分のエゴなのか?」「子どものためを思って考えている言葉なのか?」を常に考えるようにしている。
・働く親としては、短くても一緒に過ごす時間を濃密にする。「いつでも味方だよ」と伝えてサポートすることを心がけている

特に母親は、自分のお腹から出てきたということもあり、ついつい子どもを「一人の人間」として見ることを忘れがち。具体的な子育てのポリシー、今日からでも真似できる部分がありますね。

「子どもも意志を持った一人の他人」という意識づけに、思わずうなずいてしまいました。

SESSIONテーマ2:親子の知的好奇心を育むことで行ってきたことは?

好奇心の赴くままに、デジタルアートを楽しむ。

自分も一緒に楽しむのが大切!親子一緒に探求心を育てて

お子さんが小さいうちは、図書館で毎週借りられる最大数の絵本を借り、毎晩2冊は本を読み聞かせていたという草野さん。
読み聞かせを通じて、子どもが興味を持った本の内容を掘り下げる、という方法で好奇心を広げるきっかけにされていたそうです。

例えばお子さんが妖怪やモンスターの物語に興味を持てば、その妖怪が伝わる地域を調べ、外国のモンスターならどこの国のお話なのか、その国はどこにあるのか?なぜそんな妖怪が生まれたのか?など調べるうちに、次は世界中の神話も読んでみたい…という風に、自分も知らない世界が広がっていったとのこと。

一緒に絵本を読むことを楽しむ!

何よりも一緒に絵本を読むことを、草野さんご自身も楽しまれていたんだそうです。確かに図書館には、自分が子どもの頃好きだった絵本との再会や、最近の子どもたちに人気のシリーズとの新しい出会いなど、楽しみがいっぱい。このエピソードにはとても共感できました。

子どもがゲームや動画に夢中…どうしたら?

また、「子どもがゲーム、動画に夢中で心配」という相談には、「最低限のペアレンタルコントロールで制御をかけ、使用時間はチェックしつつも、1人の人間として、事務的に見守る」という方法を紹介。

使用時間が増えて気になってきた場合は、客観的なデータを示し、「最近こんなにゲームの時間が増えているけど、宿題はいつするの?」と指摘します。

決して頭ごなしに否定せず、あくまでも同僚や友人のようなスタンスで心配していることを伝える、という絶妙な距離感。

「逆に、好きなことを制御されたり取り上げられる相手には、大人でも心を開きたくなくなる」

まさに、そうですよね。ぜひお子さんへの声がけのヒントにしてみてください。

SESSIONテーマ3:AI時代の子育てや親の生き方は?

子どもに教わることも多い、最新の流行などはぜひ子どもに意見を聞いてみて

子どもたちの世代はα世代(2022年に12歳以下)と呼ばれ、デジタルどころかメタバースネイティブと言われています。
バーチャル空間を使いこなす子どもたちとのコミュニケーション方法は…?もはや大人が教えられることばかりではなく、子どもたちの方が得意なこともたくさん出てきました。

わからないことや最新の流行は子どもに聞く、ニュースについては子どもに意見を聞いてみる、ということもされているそう。
得意なことを任された子どもも張り切って取り組んでくれますよね。

タブレットで自由に制作活動をする日々

子どもに対して 間違った時に認める、謝る

また、草野さんは子どもに向けた自身の言葉に偏見や思い込みがないか、日々チェックされているとのこと。子どもも保護者も一人の人間であり、ミスもするし勘違いもする。大事なのは間違ったときにをそれを認めたり、謝ることができることだと考え、実践されているそう。この考えは大人社会でも身につまされることが多いのではないでしょうか。

教え育む「教育」ではなく、共に育つ「共育」で豊かな人生を!

子ども自身が自己決定できる範囲は、年齢が低ければ低いほど狭くなるもの。

たしかに子どもたちには、お手軽にストレス解消する手立てがあまりありません。疲れたからと言ってタクシーに乗ったり、ご褒美にコンビニでアイスを買ったりすることもできなければ、大人を介さなければ友達と連絡することもできません。

だからこそ、子どものワガママもときには寛大に受け入れよう思う、という考え方が新しいと感じました。

子どもには「教える」ことだけではなく「教えられる」ことも多々あることを再認識した今回のセッション。ネオ子育てについてもっと知りたい方は草野さんの著書をチェックしてみてください。

草野さんの著書は家族で知的好奇心を伸ばすヒントがいっぱい

親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て

 

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文・構成/kidamaiko

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