劇や歌でも大人気!絵本『どうぞのいす』のあらすじとおすすめポイントをプロが解説!

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保育園や幼稚園の劇や歌でも、園児たちに大人気の絵本『どうぞのいす』。あらすじとおすすめポイントを、JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美さんが解説します!

劇や歌でも大人気!『どうぞのいす』

香山美子/作 柿本幸造/絵 ひさかたチャイルド

◆こんな本

『どうぞのいす』は、絵本はもちろん、劇やオペレッタなどにもなり、子どもたちが何らかの形で出会っている作品のひとつです。多くの子どもが、絵本は知らずとも、そのお話を知っています。「あとのひとにおきのどく」というやさしい言葉のくり返しに、「ほらね!」の満足げな子どもたちの表情が広がります。さまざまなアンケートでも、好きな絵本、思い出の1冊として必ず挙げられるのは、そんな理由もあるのでしょう。

ウサギさんが作った小さないすがきっかけで、優しい言葉と思いがリレーのように次の人(動物)につながっていく物語ですが、原作の絵本は1981年の出版以来、124刷100万部超のロングセラー作品です。子どもたちは作品を通し「どうぞ」という言葉を体験で覚え、身近に感じているのでしょう。

 

◆対象年齢

3歳、4歳、5歳、6歳

◆ママパパの口コミ

「子供にどうぞを教えるのにちょうどよい本だと思いました。 どうぞをするといいことがある、となんとなく伝わってくれそうです。」(30代・東京都・子ども3人)
「幼稚園の劇の発表会でもやった絵本で、中身を覚えたのか私と一緒に物語を読んでいました。 どうぞ、という場面を物語を読むときだけでなく日常の場面でも使うようになれました」(30代・長野県・子ども3人)
「みんなが優しさを持つと一回りしてまた自分にも優しさが回ってくる。みんなが幸せな本だなと。子供のお遊戯会でやったお話だったので、子供も嬉しそうに聞いてました。」(30代・鹿児島県・子ども2人)
「どうぞの意味が子供にはまだ難しかったようで、引き続き読んでいきたいとおもう」(30代・大阪府・子ども1人)

 

『新幼児と保育』2016年10・11月号

教えてくれたのは

児玉ひろ美|JPIC読書アドバイザー・台東区立中央図書館司書

JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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