松丸亮吾さんがひらめき学習塾「リドラボ」をスタート!子どもの「地頭力」を育てるその内容とは?

この春、始動した「リドラボ」は、松丸亮吾さんが学生時代から取り組んできた「ナゾトキ」を応用し、子どもたちにひらめき学習を体験してもらう学習塾。構想から約3年をかけ、松丸さんをはじめとしたリドラのメンバーの思いが詰まっています。

未来を生き抜く子どもたちにどんなチカラが必要になるのか、それを考え抜いてつくられた「リドラボ」での学びとはどんなものなのか?松丸亮吾さんのインタビューと子どもたちの体験授業の様子をたっぷりとご紹介します。

構想から約3年、謎解きクリエイター・松丸亮吾さんが渾身の力を込めた「リドラボ」が始動

この春、地頭力を育てる塾として始動した「リドラボ」の塾長をつとめる松丸亮吾さん。どんな思いで今回サービスを立ち上げたのか、お話を伺いました。

学習塾「リドラボ」について語る松丸亮吾さん。自らが塾長をつとめる。
学習塾「リドラボ」について語る松丸亮吾さん。自らが塾長をつとめる。

「どうすればうちの子は勉強が好きになりますか?」がサービスをはじめたきっかけ

松丸:ふだん、子どもたち向けのイベントなどをやると、そこで親御さんに必ず聞かれる質問があるんです。それが「そうすれば松丸くんみたいに勉強が好きな子になりますか?」というもの。

僕は幼少期から勉強が好きだったわけではないのですが、「IQサプリ」という番組で3人の兄よりも自分が先に問題を解くことができ、「自分で頭を使って解くことの楽しさ」を知った原体験が自分を変えたと思っています。「頭を使うこと=勉強」だから、自分は勉強も頭を使うことも苦手だと思っている人が多いのですが、それはもったいないなと感じています。

未来の子どもたちに必要なチカラが変わってきた

松丸:2020年度から新しい学習指導要領が実施され、従来の価値観、教育観が変わってきています。新学習指導要領が大事にする3つの柱(※下記図を参照)がありますが、「思考力・判断力・表現力」や「学びに向かう力・人間性」は学校だけでは身につかないのでは?と思っています。学校での学びはどうしても教科学習がベースになりますから。

新学習指導要領 育成すべき3つの柱 文部科学省HPより

松丸:いまやAIの方が人間より計算がでますし、問題も解けるようになってきました。チャットGPTも登場してきて、これからは人間ならではのオリジナリティで勝負していかないといけない時代です。

学校の教科に沿った学習ももちろん大事ですが、それだけでは太刀打ちできなくなる。実際に、中学入試問題や大学共通テストにもその影響が出始めていて、答えがひとつではない問題、自分の頭で考えないと解けない問題が増えてきているんです。

東京大学大学院情報学環 准教授の藤本徹先生が「リドラボ」の監修を担当。オープニングイベントにも登壇された。
東京大学大学院情報学環 准教授の藤本徹先生が「リドラボ」の監修を担当。オープニングイベントにも登壇された。

「考えることが楽しい人」は無敵になれる!

松丸:「勉強だけができる」がいい時代ではないということが親御さんにもわかっています。「我が子が一生食べていけるにはなにをしたらいい?」と悩んでいる方が多いことも実感しています。僕がTwitterで「リドラボ」のサービスについて初めて投稿したとき、多くの反響をいただきました。最初は、ナゾトキのファンが興味をもってくれたらいいなと思っていたのですが、「こういう塾に通わせたかった」「待ってました」という声が大きかったし、コンセプトに共感してくれる人が多かったのがなにより嬉しかったですね。

松丸:元々、大学時代から「ナゾトキ」をやっていたので、周りにはワクワクしながら問題を作り、解く仲間たちが多かった。その仲間たちとリドラという会社を立ち上げたのですが、さらにそこに今回、東京大学の藤本先生という強力な協力者が加わってくださり、楽しめる「ナゾトキ」に教育的価値も追加されました。僕が常々掲げているコンセプトは「考えることが楽しい人は無敵になれる」というものなのですが、リドラボに通う子どもたちが「頭を使うことが楽しい」と思ってくれるといいですね。

リドラボが育む「地頭力」とは?柱になるのはSPECC(スペック)という5つの力

「リドラボ」のコンセプトは「地頭力を育てる」。地頭力って、生まれながらに決まっているのでは?育てていけるものなの?と疑問に思いそうですが、それを見える化したのが下の表にある5つの力。新たな課題に向き合い、ひらめきによって解決することで地頭力の5要素「SPECC」(スペック)は育まれていくといいます。

Switch 多角的思考力

Program 論理的思考力

Create 発想力

Energy 試行錯誤力

Communicate 解釈表現力

リドラボの授業には楽しみながら学べる工夫がいっぱい!

今回、体験授業に参加したのは小学1年生から4年生の37人。体験授業は大人気で、あっという間に満席になったことからも、松丸さんの塾への期待値の高さが伺えます。

瞬発力が鍛えられる「予告じゃんけん」

体験授業では松丸さんが講師を務め、子どもたちも大盛り上がり!
体験授業では松丸さんが講師を務め、子どもたちも大盛り上がり!
3人組になり、相談しながら答えを導き出します。

授業の最初に行われたのが「予告じゃんけん」。スライドに出た問題に勝てる手の札を、3人組で相談して出すというもの。シンプルですが、ひらめくことを楽しみ、子ども自身が主体的に考える姿勢が鍛えられるほか、友達と対話、相談することでコミュニケーション力も身につきます。

ひらめき記憶

次に行ったのが30秒でスライドに出てくる数字やもようを覚える「ひらめき記憶」という問題。たとえばこんな難しい例題が出るのですが…

カタカナの「ミラー」が隠れていることを発見すれば、記憶もラクに。「発見」することを楽しめるような問題になっています。

プログラムロボット

また、プログラミングの手法を取り入れたのが「プログラムロボット」の教材。ロボットを宝箱のマスまで動かすというものですが、手順をふみながらゴールにたどり着くまでに試行錯誤を繰り返すことで、子どもたちの論理的思考力が自然と育つようになっています。

体験授業で使用された教材はほんの一部。リドラボには22種類の学習プログラムがあり、授業ごとにSPECCの能力が割り振られています。育てたい能力に応じて授業をカスタマイズして選択することができたり、早く解き終わった子がさらに難しい問題に挑戦できるということも。また、異なる学年が混ざったグループで学ぶことで、異年齢同士の刺激を受けることもねらいだそう。

まずは三田校からスタートし、拡大予定。オンラインも視野に

「リドラボ」はまずは東京の三田校からスタートしますが、今後は校舎も増やし、オンラインでの学び場の提供も視野に入れているそう。また、ひらめきひとつで楽しめる「ナゾトキ」での学びは、日本国内にとどまらずグローバルな展開をしていくことも夢、と松丸さんは語ります。これからのリドラボの展開に、HugKumも引き続き注目していきます!

リドラボ

取材・文/HugKum編集部 写真/五十嵐美弥

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