子どもが片付けをするようになる! 整理収納アドバイザー直伝の声かけ法が効果的

おもちゃや学用品など、片付けてもすぐに散らかる子ども部屋。片付かないのには理由がある!?子どもが使いやすいように収納整理するコツについて、元無印良品社員で整理収納アドバイザー水谷妙子さんの今までの記事をまとめて紹介します。

ラベルを貼って使いやすく収納


子どもにどこに何があるのか、どこに何を片付ければいいのかわかりやすくするために、おすすめのラベリング。
子どもとの暮らしに役立つラベリングの基本の考え方と、簡単に取り入れる方法を紹介します。

【いきなりラベルをつけない】
ラベルをつけるためには、整理、収納を行ってから。まずはモノの整理(分ける)からスタートしていきます。そのときに、不要なものなども合わせて整理しましょう。

【使う人がわかる情報にする】
このラベルは「誰が、何をするための情報なのか」を考えてラベルの表記を考えます。子どもが読めるようにひらがなやイラストを使ってラベルを書くようにしましょう。

【すぐに替えられるように手書きにする】
例えば、養生テープやマスキングテープに油性ペンで書いて貼るだけにするなど、すぐに張り替えられるようにしておくのもポイントです。

その他にも、ラベルをつける場所は一箇所だけではなく、数箇所に貼ってわかりやすくするのもいいですね。また、お子さんが字を書けるようなら、自分でラベルを作ると片付けしやすくなります。

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絵本が読みやすくなる収納


絵本を読んだ後にどこか違う場所に置いてしまったり、棚の中がぐちゃぐちゃになってしまい、読みたい絵本がみつからない…なんてことも。絵本棚の整理収納するときのポイントをチェックしてみましょう。

【内容を確認して、絵本の量を見直す】
整理を始める前に一度絵本を全て出して、「今、我が家にどんな絵本があるのか」を把握しましょう。そして、よく読む本(一軍)とあまり読んでいない本(二軍)に分けます。本棚に一軍を設置して、収納棚に二軍をしまっておきます。たまに一軍と二軍を入れ替えると、同じ絵本でも新鮮に感じて新しい気持ちで絵本と向き合えます。

【絵本をわかりやすく分ける】
ジャンル別、サイズ別、色々な分け方がありますが、兄妹がいる場合はそれぞれの絵本として分けてもいいですね。子どもたちが管理しやすいように、分けるようにしましょう。

【絵本が倒れないように仕切る】
絵本が棚の中で斜めに倒れてしまうと、子どもの力で出し入れすることが困難なので、絵本がしっかり立てられるよう「仕切り」を活用します。仕切りを使うことで本の分類もしやすくなります。

仕切りにラベルをつけたり、図書館で借りた本を分類したり、子どもと一緒に収納しやすい方法を決めれば片付けやすくなりますね!

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毎朝の準備をスムーズにする、学用品の整理術


小学生になると学校で使うピアニカや絵の具セットなどの学用品が増えて収納に困ることも。そこで、学用品を整理するときのコツを紹介します。

【学用品をまとめて置くスペースをつくる】
学用品スペースを設置する場所は、なるべく「親の目が届く場所」がおすすめです。特に入学したての時期は、親子で一緒に持ち物を確認するので一箇所にまとめて「とにかくココを確認すればいい!」という場所を設けておくと毎日の通学準備がスムーズになります。
また、学期末に持ち帰る防災頭巾やお道具箱などを一時的に保管するスペースもつくっておきましょう。

【ラクに出し入れできる工夫をする】
学用品スペースをつくるときに大切なことは、子どもが毎日、負担なくラクに出し入れできるようにすることです。朝だけではなく疲れている帰宅時でも元に戻すことができるようにしましょう。
例えば、朝、忘れずに持っていくものはランドセルの近くにまとめておくと忘れ物しにくくなります。フックを活用するとサッと取り出すことができますね。

学用品スペースを設置することで、子どもが自分で学校の準備もしやすくなる! 教科書やプリント類の整理には、ファイルボックスなどを活用するのもおすすめです。

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子どもがお片付けしやすくなるポイント


「遊んだおもちゃを片付けない」「収納箱にきちんとぶんるいしてくれない」など、お子さんのお片付け問題で悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか? 子どもの生活力を育むお片付けをしてくれるポイントをまとめました。

【お片付けをして欲しい時の声がけのポイント】
漠然と「片付けて~」と言っても、遊びをやめたくない子どもは聞いてくれなかったり、動かなくなるということ、ありますよね。その場合、まずは「今、なんで片付けてほしいのか」という理由を考え、伝えるようにしましょう。
「おもちゃが転がっていると怪我をして危ないから」「掃除機をかけたいから」色々な理由があると思います。
そして、子どもにとっても遊び続けたい理由、片付けたくない理由があると思います。どちらにも事情や想いがあるので、話し合いながら折り合いをつけていくことがポイント。

また、お片付けに遊びの要素を入れるのもおすすめです。
「これは、どこに片付けるのでしょうか?ママを連れて行ってください~!」とクイズ形式にしてみる。「床におもちゃが落ちていないか、パトロールをお願いします!」とおもちゃパトロール隊に任命してみる。
ほんのささいなことですが、意外と効きます。伝え方を工夫しながら、親も子もストレスをためずに楽しくお片づけができるといいですね!

【おもちゃを分類して片付けるポイント】
まずは、分類の数が多すぎないか、見直してみましょう。お片づけ初心者の子どもにとっては、選択肢が多ければ多いほどハードルが高く、混乱してしまいます。同じようなカテゴリはひとつにまとめて、ざっくり分類にしてみましょう。

また、4~5歳ぐらいになると、本人の意思やこだわりが出てくるので、お子さんに相談しながら分類を決めていきましょう。「コレとコレは分けたい」「コレとコレは一緒がいい」など、本人が決めたルールを取り込むと、一気にお片づけが進む場合があります。

片付けをするときの声がけや子ども目線で収納を見直したりすることで、子どもの意識が変わる! その日の気分などもあるので、様子を見ながら進めていけるといいですね。

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子どもの収納は、わかりやすく使いやすいようにすることが大切なのですね。成長に合わせて定期的に、その時の子どもが使いやすい環境をつくるようにしましょう。

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記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、片づけ講座、雑誌、テレビ、書籍などで情報発信するほか、モノについての知識を活かしてコラボ商品開発を行っている。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。10歳7歳5歳の3児の母。

文/やまさきけいこ

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