自宅で淹れるミントティーは究極の清涼感! ドライ茶葉・フレッシュミント・モロッコ風、それぞれの淹れ方ガイド

ノンカフェインのミントティーは、リフレッシュしたい時におすすめのお茶。これからの暑い季節に清涼感をもたらしてくれます。ご自宅でも簡単な手順で淹れられます。モロッコの文化にも触れながら、ミントティーについて詳しくみていきます。

ミントティーはホットでもアイスでも、気分をすっきりさせてくれますよね。本記事では、ミントの葉を使った基本的なお茶の淹れ方を確認していきましょう。ミントの全般的な扱い方や、ドライハーブと生葉の違い、本場モロッコでの文化にも注目します。

基本のミントティー

お茶に使う葉は、扱い方によって味の出方に差が出ますから、まずは基本を覚えるのが良策。

ミントの種類

ミントにはたくさんの種類がありますが、ペパーミントやスペアミントが料理用としては最も一般的。強烈な香りをもつペパーミントよりも、香りが優しく少々入れすぎても抵抗が少ないスペアミントから始めると、飲みやすいです。

フレッシュな香りを楽しめるのは生葉で、乾燥茶葉は保存しやすいメリットがあります。

もともと剛健な植物ですから、ベランダの隅で育てれば大変重宝するハーブです。葉が1枚あるだけで、見た目にもスッキリとして、役に立ちます。

アイスミントティー

ミントティーは、冷やして飲めばより清涼感を楽しめます。基本の淹れ方をみていきます。

・材料

ミントティーのティーバッグ 1包
熱湯 50〜90cc
氷 適量

・淹れ方

【1】耐熱性のグラスを用意して、冷蔵庫などであらかじめ冷やしておきます。

使用するポットはあらかじめ熱湯を入れて温めておきます。

【2】ティーバッグを入れたポットに、熱湯を注ぎ入れてください。

【3】フタをして3〜5分蒸らします。

【4】グラスを冷蔵庫から取り出し、入るだけの氷を入れます。

ポットを軽く回しながら全体を混ぜ、均一にしてからグラスに注ぎます。

・ポイント

香りや色が出たら、なるべく早く注ぎきることが大切です。

ドライミントの茶葉なら、小さじ1程度、フレッシュな生葉の場合は、小さじ2〜3程度を目安に使用します。

濃すぎる場合は、熱湯を差してください。ペパーミントは特に強く出るので、少なめを意識して。

ハーブアイスキューブ

製氷皿にフレッシュミントを入れて氷を作ると、見た目も涼やかな氷ができます。これを水に浮かべるだけでも、清涼なミント水になります。

効能と副作用

ミントの効能と、注意点をまとめました。

効能

ミントは心と身体をリフレッシュさせるハーブです。吐き気、頭痛をやわらげ、消化促進にも役立ちます。一説には花粉症の改善にも効果が期待できるといわれます。

また、ミントティーはカフェインが入っていません。夜遅くや、刺激物を摂りたくないときにも活用できます。

注意点

ハーブ全般は薬効にすぐれる一方で、使用を控えたほうがよい場合もあります。

妊娠中、授乳中、乳幼児の他、通院中、アレルギー体質、高血圧の方は念の為、医師へご相談ください。

ハーブの働きは穏やかですが、万が一気分が悪くなったり、皮膚の赤み、かゆみなどを感じたりした場合はすぐに、使用を中止することが大切です。

モロッコとミントティー

国民的飲み物として、ミントティーが愛されているのがモロッコ。お客へのおもてなしとして出される場合も多く、勧められた場合は、断らずにいただくのが礼儀とされています。

文化

イギリス商人が伝えた緑茶に、モロッコのミントが出会ったことから生まれた歴史があります。

1日3回、蒸らし時間をそれぞれ変えた淹れ方で楽しみますが、たっぷりと加えたお砂糖のせいで、歯がない男性も多数みかけるそうですよ。

家の家長または、権力者が、お客さんの前でお茶を淹れる文化があります。高い位置からグラスに注がれる音に耳を傾けて楽しみます。日本の茶道のように、伝統文化の一様式としても発展してきました。

モロッコのミントティー

現地では、各家庭、お店により淹れ方が異なりますが、苦味と清涼感、そして甘みが特徴です。

レシピのお砂糖は、お好みで加減してください。

・材料

中国緑茶 ティスプーン1〜2
スペアミント(生) 茎ごとひとつかみ
砂糖 小さじ1/3〜1/2
熱湯 2と1/2カップ

・淹れ方

【1】カップとポットは事前にお湯を入れて温めておきます。

【2】ポットに緑茶を淹れます。そこに、沸騰したお湯(分量外)をグラス1杯分注いで、茶葉を洗います。これを3回くりかえしてください。

【3】改めて、ポットにお湯、砂糖、ミントの葉を入れて、フタをしてしばらく蒸らします。(このとき、直火にかけて沸かすこともあります。)

【4】グラスに注ぎ、ポットに戻す作業を3回くりかえし、砂糖をよく混ぜます。甘さの調節はこの時に。

【5】最後に、ポットを高い位置からグラスに注ぎ入れ、ターバンと呼ばれる泡が表面にたつように注いでください。

ミントの楽しみ方

ミントを取り入れて、お茶を楽しむ際のポイントをまとめます。

栽培したミント

栽培したミントをお茶に使う場合は、茎ごと、または手で葉をちぎって利用します。軽く水洗いし、水気を拭き取る間も爽やかな香りがたちます。

生ミントティー

生葉をポットに入れて、熱湯を注ぐとフレッシュミントのお茶になります。ミントだけでもいいですが、他のハーブを合わせるのも、おすすめ。カモミール、バラ、ラベンダーなどのお花なら、さらにロマンティックに。

・材料

熱湯 150〜180cc
フレッシュミント
レモンバーム
レモングラスなど 生の葉を2〜3種類合わせて、小さじ2〜3程度になる量(ドライの場合は小さじ1程度)

・淹れ方

【1】カップとポットは事前にお湯を入れて温めておきます。

【2】ミントを軽く水洗いし、水気をきってから手でちぎります。空のポットに熱湯と共に入れてください。

【3】ポットにフタをして、3〜5分蒸らします。

【4】ポットを軽く回して、全体の濃度を均一に混ぜます。茶こしを使い、カップに注いでください。

乾燥茶葉の作り方

収穫したミントは、乾燥させて保存しておけば長時間楽しむことができます。花が咲く直前は香りが最も強く、収穫に最適です。

・作り方

【1】適量のミントを枝ごと刈り取り、軽く水洗いした後5〜10本程度の束にまとめ、風通しの良い場所に逆さに吊り下げます。

【2】乾かす目安は約1週間です。

・ポイント

しっかりと乾燥させるために、仕上げに電子レンジで数十秒加熱するのも良い方法です。その後、葉だけをしごき落とし、乾燥剤と共に密閉容器に入れて保存します。

長い間保存しておくと、湿気たり香りが失われたりするものです。そういった場合は、琺瑯や厚手の鍋で乾煎りすると、再生する場合もあります。

スッとした清涼感を

ミントをおいしいお茶に淹れて愉しむ方法を詳しくみてきました。最初はペパーミントよりも、飲みやすいスペアミントを選ぶと、香りが穏やかです。乾燥茶葉だけでなく、栽培して生葉を活用することもできますよ。おいしく淹れて、スッとする清涼感を味わってください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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