きゃりーぱみゅぱみゅ「ライブでも英語を使うことが楽しい!」NHK Eテレ子ども英語番組に出演し、自身も英語へのチャレンジ欲が!

きゃりーぱみゅぱみゅさんが、2023年4月からスタートした子ども英語番組『えいごであそぼ Meets the World』に新米魔法使い“きゃりー”としてレギュラー出演中。「英語で話す楽しみを感じ始めた」というきゃりーぱみゅぱみゅさんに、番組収録についてや衣装の秘密、英語への思いなどを聞きました。

間違ってもいいから自分の言葉で伝えてみようと、チャレンジする気持ちになれた

今回『えいごであそぼ Meets the World』への出演をオファーされたときのお気持ちを聞かせてください。

私は小さい頃から、『えいごであそぼ』はもちろん、『にほんごであそぼ』や『おかあさんといっしょ』などを見て育ってきたので、Eテレの番組にはすごく親近感がありました。実は、大人になっても『デザインあ』とか『エイゴビート』とかの番組を結構好きで見ていたんです。

今回オファーをいただいたとき、私はペラペラ英語を話せるタイプではないので、すごくビックリしました。だけど「英語を勉強したいな」って気持ちはずっとあったし、大好きなEテレにレギュラー出演できるというのが、すっごく嬉しいって思いましたね。

4月から番組がスタートして、自分の中で英語への意識は変わりましたか。

今までは、英語の文法がほんとに覚えられなくて、こういう風に伝えたいなって思っても、きっと間違っているからやめておこう……って、殻に閉じこもっちゃってる感じでした。でも番組の収録を重ね、英語のリスニングに慣れてくると、自分も英語で伝えたいと思い始めたんです。

今年5月・6月に5年ぶりのワールドツアーがあったのですが、前回までは英語で話すときにカンペを使ったりしていました。でも今回は、番組のおかげで“英語で話す楽しみ”を感じ始めていたので、間違ってもいいから自分の言葉で伝えてみようと、チャレンジする気持ちになれたのがいちばんの変化ですね。

番組が始まって、周りの反応はいかがですか。

最近は今までとは違って、ちっちゃいお子さんやお母さんから話しかけられることが多くなりました。あと同級生が子育て世代だったりするので、「朝見るのが日課になっているよ」「子どもが食いつくように見ているよ」と言ってくれるので嬉しいです。

私が魔法使い“きゃりー”というキャラクターで番組に出演しているので、それがアニメだったり、ミュージックビデオから飛び出してきたような世界観になっているからですかね。私も自分自身でありながらも、魔法使い“きゃりー”でもあるという感じがとても楽しいです。

最初はプレッシャーもたくさんあったけど、今すっごく「楽しい」がいっぱいです

番組には、歌やゲーム、コメディー・ドラマなど楽しいコーナーがたくさんありますが、特に好きなコーナーを教えてください。

ふたつあるんですけど、ひとつは「Wonderful Worldwide Wonders」のコーナーですね。世界中の人たちが“きゃりー”の家に遊びに来て、そこの国の文化とかを教えてくれるんです。一緒にその国のダンスをしたり、ゲームをしたりするので収録がいつも楽しいです。

もうひとつは、「あおやん&PEACHY(ピーチー)」のコーナーです。ちょっとクセのある大阪弁で話す青い鳥の“あおやん”と、英語と日本語でおしゃべりするピンクの鳥の“PEACHY”のやりとりがかわいくて癒されています。

番組の中には中田ヤスタカさんプロデュースの英語の歌がたくさん登場しますが、特にお気に入りの曲はありますか。

やっぱり印象的だったのは、いちばん最初に収録したオープニングですね。中田さんがついに子ども番組の楽曲を手がけるというので、どんな感じで来るんだろう……って思っていたら、最初のイントロで「プルルルルルッ♪」って。魔法がかかったかのような感じで、本当にイメージピッタリというか、想像を超えてきたって思いました。

でもレコーディングは苦戦しました。私の声はもともと高めなんですけど、英語をきちんと発音しようと思うと声が低くなりやすくて……。発音を意識しながらも、高めの声で明るく歌うというのが難しかったです。

発音に関してはとても注意を払っているのですが、私、モノマネみたいなのはちょっと得意なんですよ。先生の発音を聞いて、すぐレコーディングブースに入って歌うとOKテイクが出るので、それを繰り返しながらやっていて、どんどん慣れてきていると思います。

今まで番組収録を重ねてきて、楽しかったことや大変だったことがありましたら、教えてください。

私はお芝居を経験したことがなかったので、最初はセリフや段取りを覚えることが大変でした。演技初心者だから足を引っ張ってはいけないと、自分で勝手にプレッシャーを感じていて、最初の頃の収録はいっぱいいっぱいな感じになっていました。

最近、ようやく慣れてきて収録自体も楽しめているし、待ち時間に子どもたちと一緒にお話ししたり鬼ごっこしたり、共演者の方と社員食堂でご飯を食べながらコミュニケーションを楽しんだりできていて、今すっごく「楽しい」がいっぱいです!

英語は「勉強」じゃなくて「コミュニケーション」、楽しいのがいちばん!

新米魔法使い“きゃりー”の衣装や小道具はとてもかわいいですが、ご自身のアイデアですか。

今回“新米魔法使い”ということで、「自分が魔法使いだったら、どんなお洋服がいいかな」と思いながら、スタイリストの三田真一さんと相談しました。最初はスタジオセットのイメージ画に、ハートがたくさん使われていてかわいい印象があったので、ハートをモチーフにしたいと考えました。

だけど、ハートだからといって赤とかピンクじゃなくて、オリジナリティーを出しておもしろくしようということで、私も好きでスタイリストさんが得意とする青とオレンジを使うことになったんです。ドレスもヘアアクセも、どの角度から見てもハートが現れるところがお気に入りです。

また、絵に描きやすかったり、コスプレしやすい衣装にしたいという部分にこだわりました。今後、ハロウィンイベントの時などに、「“きゃりー”の衣装を着たい!」と思った子どもたちがマネしてくれると嬉しいです。

お子さんと一緒にこの番組を見てくれる子育て世代のみなさんに、英語を学ぶ子どもたちとの接し方などでアドバイスがありましたら教えてください。

自分の経験上、英語って本当に大切で、私もいろんな教科の中でも英語はいちばんちゃんとやっておけばよかったなって思っています。でも、私も母に言われて英語のレッスンに通いましたが、テキストを見ても難しい、よくわからないまま時間が過ぎてしまって……。

だから、「英語」=「勉強」というのではなく、「英語」=「コミュニケーション」って思うといいのかなって。子どもは勘も良ければ耳も良いので、子どもたちが楽しく遊びながら英語を覚えていけるように、そばにいてほしいと思います。

新米魔法使い“きゃりー”として、番組を見てくれている子どもたちにメッセージをお願いします。

私もまだまだ新米魔法使いだから、わからないこととか知らないことがたくさんあるけど、この番組をまずは楽しんで、プラスアルファで英語を覚えてくださいね!毎回楽しいコーナーがたくさんあるので、「今回は何のテーマかな」と気楽に見ながら、一緒に歌ったり発音したりすれば、きっと英語の発音も良くなるし英語を話すのが楽しくなるよ。一緒に英語で遊ぼうね♪

「えいごであそぼ Meets the World」

きゃりーぱみゅぱみゅさんが新米魔法使い“きゃりー”となって、魔法と英語を修行中。みんなと一緒に歌やダンス、ゲームやコメディ・ドラマなどたくさんのコーナーを通して、英語を遊びながら学んでいるよ。
【放送】Eテレ:毎週火曜、朝8:35-8:45
【再放送】Eテレ:毎週水曜、午後3:35-3:45/毎週金曜、夕方5:00-5:10/毎週土曜、朝6:50-7:00

詳しくはHPもチェック>>

カメラマン/廣江雅美 取材・文/綱島深雪

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